彼女の名は…
僕は佐藤 隆史。いたって普通の中学生やってます。勉強も、そんなにできるわけではなく、運動も得意なわけではない本当にいたって普通の中学1年生だ!
「おいお前らー。集会が始まるぞー。体育館へ移動しとけー!」
うっわめんどくさっ。とりあえず移動しないと…
今日は転校生が来ると聞いていてけど、どんなやつなんだろうな。
7月1日、晴れ。
今日は、雲ひとつない快晴だった。そう、その転校生と出会うまでは。
「今日は転校生を紹介する。じゃあ自己紹介よろしく。」
「はい………。」
校長先生の横に立っていたのは、とても美しい女子生徒だった。
ルックスは完璧。スタイルもよし。こんな人がうちのクラスに来てくれたらな!と素直に思った。
が。中身まで完璧な女性など、この世に存在しなかった。
「私の名は神崎ヴィーネ。さぁ、下僕ども!私にひれ伏しなさい!!!」
あいつ可愛いくない!?俺、彼女にするわ!とわいわいする男子、どこのクラスに入るのかな!とキャキャーしていた女子。見た目だけは美しい彼女を歓迎していたようだが、その生徒たちは一瞬にして静まり返った。
「えー、ヴィーネさんは1年のB組でこの1年、生活していきます。
みなさん仲良くしてあげてくださいね。」
1年B組。俺らのクラスじゃねぇかーッ!!!!
今世紀最悪(自称)の出来事が俺たちB組を襲った。