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TSしたから全力で満喫しようと思う  作者: 犬たろう
第1章~女になって大変だ!~
8/76

小話~女の子の日!~

今回はすごい短いです!

あと兄貴の名前決めました。

(まこと)にしました!


短すぎるので今日中にストーリーを1話更新します。

 「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 腹が痛てぇ…。お腹壊したとかそんなレベルじゃない痛さだ。

 「どうした葵!?」

 「あ…兄貴…」

 兄貴が慌てた様子で俺の部屋に飛び込んでくる。

 「腹が…」

 うがー…痛すぎる。喋るのも辛い…。

 「腹!?腹がどうした!?」

 珍しく焦っている兄貴が少しだけ笑えるが…それどころじゃねぇ…俺…死ぬのかな…。

 「腹が…痛い…」

 「痛いだと!?どのくらいだ!?」

 「死ぬほど…」

 「っ!?!?!?!?待て待て待て!死ぬほどっ!?落ち着けっ!?深呼吸だ!深呼吸しろ!」

 兄貴テンパってやがる。深呼吸か…やってみるか…。

 「すぅ…………はぁ………………」

 お?少しだけ楽になったような…。ん?なんだか股が濡れているような?

 ベチャ

 「あ…あ……兄貴!!!股から!ち、血が!血が!!!!」

 股に触れた手に血がべっとりと付いている。あぁ…もうダメだ…俺…死ぬんだ…。

 「血だと!?………………血?」

 さよなら…皆…短い間だったけど楽しかったぜ…。

 「葵。それ生理じゃないか?」

 「へ?」




 「いや~葵もすっかり女の子だね~」

 にししっと笑う夏希。

 「ごめんな、助かったよ」

 兄貴が俺を生理だと見抜いてから夏希に連絡したんだが…。死ぬほど恥ずかしい。なんだろう、子どもの頃にオネショしたような気分だ…。

 「気にしなくていいよ~。初めはそりゃ戸惑うよね~」

 当たり前だが冷静な夏希に感服する。女ってすげーんだなって思った。



 「すまなかったな、朝っぱらから呼び出してしまって」

 兄貴が夏希に頭を下げる。

 「いえいえ~男の人には分からない事なんですからしょうがないですよ」

 「本当に助かった」




 「じゃね~葵!誠さん!」

 何かあったらまた呼んでね~、と言って夏希は帰っていった。

 「なぁー兄貴ー」

 「なんだ?」

 「兄貴ちょー焦ってたよな」

 「うるさい」

 頭をぐりぐりと撫でられた。うがー、髪がボサボサになるだろーがー。嫌じゃねぇけどさ。

生理ってどんななんだろね…

男のワシにはわがんねw


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