小話~女の子の日!~
今回はすごい短いです!
あと兄貴の名前決めました。
誠にしました!
短すぎるので今日中にストーリーを1話更新します。
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」
腹が痛てぇ…。お腹壊したとかそんなレベルじゃない痛さだ。
「どうした葵!?」
「あ…兄貴…」
兄貴が慌てた様子で俺の部屋に飛び込んでくる。
「腹が…」
うがー…痛すぎる。喋るのも辛い…。
「腹!?腹がどうした!?」
珍しく焦っている兄貴が少しだけ笑えるが…それどころじゃねぇ…俺…死ぬのかな…。
「腹が…痛い…」
「痛いだと!?どのくらいだ!?」
「死ぬほど…」
「っ!?!?!?!?待て待て待て!死ぬほどっ!?落ち着けっ!?深呼吸だ!深呼吸しろ!」
兄貴テンパってやがる。深呼吸か…やってみるか…。
「すぅ…………はぁ………………」
お?少しだけ楽になったような…。ん?なんだか股が濡れているような?
ベチャ
「あ…あ……兄貴!!!股から!ち、血が!血が!!!!」
股に触れた手に血がべっとりと付いている。あぁ…もうダメだ…俺…死ぬんだ…。
「血だと!?………………血?」
さよなら…皆…短い間だったけど楽しかったぜ…。
「葵。それ生理じゃないか?」
「へ?」
「いや~葵もすっかり女の子だね~」
にししっと笑う夏希。
「ごめんな、助かったよ」
兄貴が俺を生理だと見抜いてから夏希に連絡したんだが…。死ぬほど恥ずかしい。なんだろう、子どもの頃にオネショしたような気分だ…。
「気にしなくていいよ~。初めはそりゃ戸惑うよね~」
当たり前だが冷静な夏希に感服する。女ってすげーんだなって思った。
「すまなかったな、朝っぱらから呼び出してしまって」
兄貴が夏希に頭を下げる。
「いえいえ~男の人には分からない事なんですからしょうがないですよ」
「本当に助かった」
「じゃね~葵!誠さん!」
何かあったらまた呼んでね~、と言って夏希は帰っていった。
「なぁー兄貴ー」
「なんだ?」
「兄貴ちょー焦ってたよな」
「うるさい」
頭をぐりぐりと撫でられた。うがー、髪がボサボサになるだろーがー。嫌じゃねぇけどさ。
生理ってどんななんだろね…
男のワシにはわがんねw