ギクシャク
最近、どうも変だ。
「おー、そうなのかー」
遼が女の子と話をしている。ただそれだけなのに、なんだか凄く胸が締め付けられる。
「じゃあ、今度一緒に行くかー?」
「いいの!? 行くいく!」
どうやら遼は、女の子とどこかに行くようだ。
「ん? おー、葵……ってどしたー? なんか怒ってねーか?」
遼が話し終わったのか、私に気付いて近づいてきた。
「別に、怒ってない」
「でさでさ! この間作ったんだけど、食べに来ない?」
夏希が新作のお菓子を作ったらしい。
「マジか! 食べる! 行く!」
目をキラキラさせて遼が全力で首を縦に振っている。
「葵も行くよな!」
遼がこちらを振り返る。
「私、用があるからいいや」
「あら、また来てくれたの? いつもありがとうね」
麗華さんが、ふふっと笑う。
「ここのは美味しくてつい着ちゃうんですよねー」
遼はいつも通りのメニューを頼む。
「あ、葵ちゃん。お友達来てるわよ?」
「知ってますよ」
なんだよ。なんなんだよ。楽しそうに、嬉しそうにしやがって。
お菓子ぐらい私が作ってやるよ。本当は麗華さん目当てで来てるんだろ。他の女の子と随分と仲が宜しいんだな。
「葵ー?」
なんだよ……幻聴まで聞こえてきやがった。
「葵? おーい」
あーもー! なんだよ! なんで、こんなに遼の事を……。
「葵!」
「うひゃっ!?」
急に肩を叩かれ驚き飛び退く。
「わ、わりぃ。大丈夫か?」
「別に……なんでもない」
「そ、そうか」




