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TSしたから全力で満喫しようと思う  作者: 犬たろう
第5章~love? like?~ √
68/76

1日カップル!?

本日、更新が遅れた原因としては、納得のいく文が書けなくて、(`‐ω‐´)グヌヌ…

って朝からやってたのが原因ですw

「ど、どうしよう……何着ていこう……」

 朝8時。私は今日着ていく服を決めあぐねていた。

「ぐぬぬ……どれも良いけど……どれもダメだ……」

 良いじゃん! と思って体に当ててみると納得が行かず、他のを当ててみるとやっぱりダメ。そんな事を彼此(かれこれ)1時間はやっている。

「うがー! どうしたら良いんだよぉ!」

 床に転がり頭を抱え込む。


「はぁ……なんでこんなに悩むんだろ……いつもなら直ぐ決まるのに」

 そう言いながら天井を見上げる。朝起きてから、ずっと心臓がバクバクいっている。楽しみとか、そういう感じのバクバクじゃない。このバクバクの原因は分からない。けど、不思議と嫌では無かった。







 やっべー! 服選びに時間を取られて軽く遅刻だー!

 待ち合わせ場所である駅前まで猛ダッシュ中なんだけど、選んだ服がオフショルダーワンピースで、靴がウェッジソールサンダルってやつなんだけど、如何せん走りづらい。


 いつもの集合場所に、遼が待っているのが見えたので手を振る。

「りょーう! ごめーん!」

 私の声に気付いて遼が顔を上げてこちらを見る。

「おー」

 手を上げ返してくる遼。怒ってないっぽいな。そんな事を考えている私には、足元の縁石が見えていなかった。それが意味することはーー


「うにゃっ!?」

 盛大に(つまず)いた私の体は正面から地面へ倒れていく。痛みに耐えるために私は歯を食いしばり、目を(つむ)った。

「葵!」

 遼の焦った声が聞こえた。そう思った瞬間、体が誰かに受け止められる感覚があった。ゆっくりと目を開けると……。

「大丈夫か?」

 心配そうな顔の遼が、私を抱き抱えていた。

「あ、うん、ありがと」

 状況が未だに理解出来ずに、テキトーな返事を返してしまう。

「ホントか? 足とか痛くないか?」

 私のテキトーな返事に余計心配になったのか、遼は更に心配そうな顔をしている。

「大丈夫! ホントに大丈夫だから!」

 そう言って足首を動かしてみせたりした。

「そうか……。んじゃ、行くか」

 とりあえずは納得してくれたみたいだ。







 イラッシャイマセー

 店に入ると数名の店員さんが出迎えてくれる。

「お客様は二名様ですね。本日はカップル割引をしております。コチラをどうぞ」

 そう言う店員さんに、15と書かれた番号札を渡された。

「これは?」

 気になったので聞いてみると。

「こちらはカップルの皆様にお配りしております。カップル専用の商品をお持ちいたします。いわゆる目印ですね」

 ニコッと笑う店員さんに席を案内される。


「ほへー、ケーキ屋って言うから買って帰るのかと思ってたけど、カフェが隣にあるんだな。おぉー! スゲー美味そう!」

 メニューを開くと、色んな種類のケーキや、パフェ、と目を引くものばかりだ。

「スゲーな。全部美味そう……」

 ジュルリと涎を飲み込む遼。目がキラキラしてる。






 オマタセシマシター

「おぉー! ってあれ? これ頼んで無いですよ?」

 頼んだケーキやパフェ以外に、ドリンクが運ばれてきた。

「これはカップルの皆様にサービスでご提供させて頂いております」

 そう言って店員さんは戻っていった。

「なぁ、遼。これはさ、なんだ?」

「すまん。俺も状況を飲み込めてない」

 私達の目の前に運ばれてきたドリンク。それ自体は問題じゃない。問題なのは、刺さってるストローだ。飲み口が二本ある。つまり、あれだよ、飲もうとすると顔を向き合わせる状態になる、あれである。


「こ、これ、飲むのか?」

「ど、どうだろなー」

 周りを見渡すと、カップルは皆照れ臭そうに飲んでる。ああ、飲むんだ。

「申し訳ございませんお客様。それを飲んで頂かないとカップル割が効かないので、という説明を忘れておりました」

 走って来た店員さんが爆弾を投下した。

 「マジか……」

 「葵は……嫌か?」

 呆然とする私を見て遼がそんな事を言い出す。

 「べ、別に嫌って訳じゃない……けど……」

 うぅ……なんでこんな事になったんだ……。チラリと遼を見ると顔を少しだけ赤くしてソワソワしていた。

 「じ、じゃあ、せーのっで飲もう!」

 「そ、そうだな!」



 目の前のストローと睨み合う私達。

(大丈夫。飲むだけだ。ストローに口を付けて吸うだけ。なに、そんな難しい事じゃないさ……)

 心を落ち着かせる為に自分を励ます。

 「よし、じゃあ行くぞ? せーのっ」

 遼の合図と共にストローに口を付けて飲む。あ、美味しい! これめっちゃ美味しいぞ!

 美味しさのあまり、思わず目を開けてしまう私。

 「ぁ……」

 目が合った。私同様、遼も目を開けていた。10cm有るか無いかの距離で、2人の視線が交わる。


 「わ、わりぃ!」

 「ぴゃうっ!?」

 2人して飛び退く。そんな私達を暖かい目で見守る周りのお客さんや店員さんの視線に気付かないまま、2人は顔を真っ赤にして(うつむ)く。

(どうしよう! 凄く近かった! 遼の顔があんなに近くに……。あーもー! まだ顔が熱い……)








 「な、なんか、疲れたな……」

 「おー……」

 2人して力無く帰路についていた。


 あの後、なんとか頼んだケーキやらパフェやらを食べたんだけど、全く味を覚えていない。てか、それどころじゃなかった。

 帰り際に、「お客様! 最高でした! あんな初心(うぶ)な反応……もう私、死んでもいいと思える程に……あぁ!」

 そう言って店員さんが鼻血を噴き出してぶっ倒れた。あれは何だったんだ……。


 「なあ、葵。その……また来ような」

 隣を歩く遼を見ると頬を掻きながら照れ臭そうにそう言った。

 「うん。今度は……ゆっくり出来るといいな!」

 私も照れ臭かったが、頑張って笑顔を作る。

 まぁ、なんだかんだ楽しかったのは事実だ。

(また来ような……か)

 さっきの言葉を思い出して、何故か嬉しい気持ちで一杯になる。



 「じゃあ、またなー」

 「送ってくれてありがと。今日は楽しかったぜ!」

 家の前まで送ってもらって、遼と別れた。





 ~遼side~

 やっべー……さっきの笑顔は反則だろぉ!

『送ってくれてありがと。今日は楽しかったぜ!』

 あの笑顔を思い出すだけで、胸が締め付けられ、心臓がバクバクと激しく脈打つ。

 「もう……自分に嘘を吐き続けるのは無理だな……」

 胸に手を当てながら、1人帰路につく。

最近どうも筆が進まず悩んでいます。

物語も終盤ですが、それが原因かな?

それとも、新しい連載の設定が面白いように進むから気が散ってるのかな?


何はともあれ!最後までお付き合い下さい!

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