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TSしたから全力で満喫しようと思う  作者: 犬たろう
第5章~love? like?~ √
66/76

気になるアイツ

さてさて、前回ひよりんを事後に処した訳ですがwww

自分に絵心があれば書いていたんですけどねぇ……

文才もそうだけど、絵心も欲しい(切実)

「葵~暇だから遊びに来たぞ~」

「みょっーす!」


 朝起きて、お兄ちゃんの朝ご飯を作って、洗濯して、掃除をして、家の家事を一通り済ませた所に遼と優斗が遊びに来た。ちなみに、急に来たのだ。


「来るなら連絡ぐらいしろよな」

 私は、いつも通り部屋で(くつろ)いでる2人にお茶を持っていく。

「悪い悪い! 暇すぎて死にそうだったからつい」

「おー、サンキュー」

 テヘッと舌を出して頭を下げる小突く優斗。お前がやると殺意しか湧かないんだが?

 遼はお茶を1口飲んで、その場に寝転がる。くそぉ……この間ひよりんに、「遼君の事好きなんでしょ?」みたいな事言われたから、変に意識しちゃうな……。





 各々が好きな事をして(くつろ)いでる。時たま、コップの中の氷が溶けてカランッと音を立てる。窓には夏らしく風鈴も付けてあるから、風が吹く度にその涼し気な音を奏でる。


(うわー! なんだよ! いつもならこんな沈黙気にした事ないのに! ひよりんのせいだー!)

 変に意識してしまって、正直漫画の内容が入ってこない。1人心の中で葛藤していると、ふと遼が私を見ている事に気づく。

「な、なんだよ? 私の顔に何かついてるのか?」

 そんな在り来りな言葉を発するのが精一杯な私に、遼は何も言わずに近づいてくる。その距離、僅か数センチ。

 数センチまで近づいた遼は、私の前髪へと手を伸ばし何かを見せてくる。

「あー、やっぱ糸くずだ。ほれ、付いてたぞ」

「あ、ありがと……」

 マトモに遼を見ることが出来ずに目を逸らしてしまう。

(なんなんだよー! お前もしかしてワザとやってる!?)

 顔が熱くなる。鼓動もいつもより早くなる。

「……………………………………」

 遼は何故か離れずに、じっと私を見ている。そして、私のおでこに手を当ててーー

「んー? 熱は無いみたいだな。顔が赤いけど大丈夫か?」

「だ、だだだ、大丈夫! ちょっと暑いだけだから!」

 必死に言い訳を言うが、内心それどころではない。さっきよりも鼓動は早くなり、耳まで熱く感じる。






 ~遼side~

 俺は今何をやっているんだ?

「んー? 熱は無いみたいだな。顔が赤いけど大丈夫か?」

 なんで、こんな事してるんだ?

「だ、だだだ、大丈夫! ちょっと暑いだけだから!」

 葵が耳まで真っ赤にして慌てている。

 最近、変だ。いや、最近というよりもっと前から……。そう、葵が女になってから……俺は……。





 ~葵side~

「ぐごー……ぐごー……待て夏希! 話せば分かる! だからそれを食べるのはー!!! ……ぐごー……ぐごー……」

 いつの間にか優斗は寝ていた。それにしても凄い寝言だ。ワンシーンだけなのに、どんな夢なのかが手に取る様に分かる。なんでこいつは夢の中でまで夏希の料理食わされてるんだ……。


 そんなことより、遼を変に意識し過ぎて上手く会話が出来ない。さっきから、一言の返事での会話になっているから妙に気まずくなる。

(それもこれも、全部ひよりんが……って、もういいや……。今更ひよりんのせいにしても、この現状が打破されることはないし……)


「葵ー」

 急に遼に名前を呼ばれてビクッと肩が跳ねる。

「ど、どうした?」

「腹減った」

 その一言で、私は冷静さを取り戻せた。さっきまで意識してたのが馬鹿らしく思える。

(遼はいつも通りだな。変に意識し過ぎか……)

「はいはい、じゃあ優斗を起こして何か食べに行くか」

 そう言って出掛ける準備をしようとするとーー

「やだ。葵の飯が食いたい。葵が作るって言うまで俺はここから動かないし、空腹も我慢する」

 そんな駄々っ子みたいな事を言い出す。前言撤回、やっぱ意識しちゃうわ。









「ほら、出来たぞ」

 そう言って机の上にお皿を並べる。


 今日のお昼は、鯖とブロッコリーのパスタ、トマトのコンソメスープだ。まぁ、全部余ってた食材で作ったわけだ。


 「おぉ! 美味そう! いっただきまーす!」

 早速優斗が料理に手をつける。そして口いっぱいに頬張る。美味そうに食うなコイツは。

 「うめー! やっぱ葵は料理の天才だな!」

 「褒めても何も出ないぞ~」


 「うめぇ……これは外で食うよりも何倍も美味い」

 遼は遼で、私の料理とお店の料理を比べて、私に軍配が上がったようだ。

 「流石にお店には負けるだろ」

 「そんな事ねぇよ! むしろ店を出せるぐらいだ……」

 そう言って無心で食べ始める。なんだよ……嬉しい事言ってくれるじゃん。

 「慌てなくても、おかわりは有るからゆっくり食べろよな。てか、味わって食え!」



 そんなこんなで、結局おかわり分も食べた2人は満足そうだ。

 「あー、食った食った! ご馳走様でした!」

 「ごちそうさまー」

 「はい、お粗末さまでした」


 作った料理を美味しいって言ってもらえるうえに、完食して貰えるとスゲー嬉しいんだよな。作ったかいがあるってもんだ。

 「ほら、食器洗っちゃうから持って来て」

 私がそう言うと素直に食器を持ってキッチンに来る2人。素直で、少しだけ2人の事を可愛いと思ってしまった。これって、母性本能ってやつ?





 お昼を食べた後は休憩がてら3人でテレビを見る。


 「あれ? この芸人まだ居たんだ」

 「その言い方は流石に可哀想だろ……」

 「美味そう……」

 料理番組を見ながらそんな取り留めのない会話をする。遼……お前はまだ食えるのか……。





 なんでもない日常。それが少しづつ変わり始めている事に、葵はまだ気付いていない。

葵ママ……(((ボソ

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