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TSしたから全力で満喫しようと思う  作者: 犬たろう
第4章~バイトを始めたり、そろそろ夏だったり、てことはテストがあったり………~
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川でスイカ割り!?

「みょっすー! みょみょみょっすー! え?意味? そんなものは無い!」

「ふゃぁ~……」

 目が覚めると時刻は午前8時を指していた。

「おなかへった……あれ? りょうはもうおきたのかな」

 まだ覚醒しきっていない頭でフラフラと部屋の外に出る。

「あら、あおちゃん。おはようですわ」

「あ~おはよ~」

 丁度同じタイミングで部屋から出てきたひよりんと鉢合わせる。

「あれ? あおちゃん、そこ遼様のお部屋じゃ……」

「うん~きのうのよるね? かみなりと、ゆうれいと、えっと……なんだっけな……ま~とりあえず、こわかったからいっしょにねたの~。にゅふふ……きもちよかったな~」







「遼様! どういうことですの!?」

「朝っぱらからなんだよ? こちとら……ふぁ~……寝不足でな~」

「寝不足!? そ、そんな……! 朝まであんなことやこんなことを……」


 腹減った~。顔洗ってきたら目がバッチリ冴えたよ。やっぱ顔を洗うのが1番眠気覚ましになるな! ところで、なんで遼はひよりんに責められてるんだ? ま、いっか。

「おっはよー!」


「みょっすー」

「おはよう葵ちゃん」

「あ、葵! おはよー!」

 皆と挨拶しながらキッチンへ向かう。よーし、朝ご飯は何にしようかな~。えっと、エプロン……エプロン……あった!

「すぐに作るからちょっと待ってろよな!」

 食材は昨日の内に買ってあるから問題なし! さぁ、私の腕の見せ所ですぜ!

「待て! 日和! 葵から何聞いた!?」

「ベッドで一緒に寝たと……。そして、くんずほぐれつ……」

「してねー!」







「よーし! 出来たぞー!」

 朝といえば、スクランブルエッグとハム、ウインナーにパン。あと、フルーツたっぷりのヨーグルト! あ、ご飯派の人の為にお米も炊きましたよ~!

「おぉ! 葵ちゃんの手作り朝ご飯! 僕もう死んでもいいや……」

「いやいや、せめて食べてから死んでくれ」

「死ぬことは止めてくれないんだ!?」



「はい、それじゃあ……いただきまーす」

 皆で手を合わせていただきます。普段は手なんて合わせないけど、こういう時ってやりたくなるよな~。なんか、幼稚園とかに戻ったみたい!

「やっぱ旨いなぁ! 葵は良い嫁さんになるな!」

「あ! ならあたしが葵の旦那さんになる!」

「待ちたまえ! 僕を差し置いて葵ちゃんの旦那さんにーー」

「バカ晶也うるさいですわ! あおちゃんは(わたくし)のお嫁さんになるんですのよ!」

「旨いの食べてると幸せな気持ちになるよな~。あ、ご飯おかわり」

「はいはい、お茶碗貸して」


 こんな感じに、皆で朝からワイワイと楽しく朝食を済ませた。





「うぷっ……食いすぎた……」

「ぼ、僕も……」

「お前ら朝から食いすぎだろ……」

 もしかしたら、おかわりするかな? と思って作っておいたのを全部食べた優斗と晶也。食べ過ぎてソファにぐでーんとしてる。同じ量を食べた遼はケロッとしてるけど……やつの胃はブラックホールかなにかか?


「そういえば、昨日の晩は雨凄かったみたいだね~。川とか増水してて遊べないね」

 夏希が外を見ながら言う。今は夜の雨が嘘のように晴れ渡っている。

「あぁ、それなら……うぷっ…………問題ないよ。ダムを放流して水量を調節すれば……うぷっ……いいよ」

「えっ!? ダムを放流って……そんなこと出来るの!?」

 晶也が言った事に夏希が食いつく。

「うん、ここは僕の家の私有地だからね。ダムぐらい電話一つで放流出来るよ」

「すごーい!」

 いや、ホントに凄いな。改めて晶也が金持ちのボンボンだと思わされるよ。






 てなわけで!

「おぉ! ホントに問題ないね! 昨日と何ら変わりないよ! 葵! 今日はちゃんと準備体操するんだよ!」

 川にやってきた私を待っていたのは、増水した川では無く、昨日と変わらない穏やかな川だった。

「分かってるよ! 流石に何度も同じヘマをするほどバカじゃないよ」

 昨日は遼に助けて貰わなかったら、きっと死んでいただろう。また遼が助けてくれるとは限らない。今度は2人とも死んでしまうかもーー

「昨日の事気にしてんのかー? ま、2人とも生きてるからいいだろ。だから、そんな気にすんな」

 ポンッと私の頭に手を置く遼。

「うん。ホントにありがとな」

「ばーか。気にすんなって言っただろ?」

 そう言って準備体操を始める遼。なんだろう、最近遼に頭を触られると胸が締め付けられるような感覚に陥る。平静を装ってるけど、正直心臓はバクバクいってる。


「うーし! 今日はスイカ割りをしようと思う!」

 スイカを持ち上げながら言う優斗。

「え? スイカ割りって海でするものじゃ……そもそも、石だらけなのにどこで割るんだよ」

 優斗が持ち上げているスイカを指さしながら私は聞く。

「水に浮かべてやればいいんじゃね?」

「いやいや、それどうやっても割れなーー」

 バシャーン

「へ?」

「俺なら割る」

 遼が木の棒を水面に叩きつけて言う。ちょっと待てよ、水面が割れてるんだけど? あれ? 遼って人間だよな?

「おーし! そんじゃ、遼! 頼んだぜぇ!」

 そう言ってスイカをポーンと投げる優斗。

「まかせろー」




「遼様! もう1m右ですわ!」

「遼君! 50歩後ろだよ!」

「前前前! えっと、30歩ぐらい?」

「そこで、ジャンプだ遼!」


 おかしい。川に浮かべてスイカ割りをするのもおかしいのに、なんで遼は目隠しをしてるんだ……。プカプカ浮かんでるから、めちゃくちゃ動いてる。そのせいか、指示も普通のスイカ割りとは度合いが違いすぎるんだけど……。

「よし! 遼! そこだぁー!!!」

 優斗が叫んだ瞬間、遼が木の棒を振り下ろし、水面を叩いたとは思えない程の音を立てて水飛沫が上がる。


 「やったか……!?」

 優斗、それフラグ。

 「おー、割れたぞー。ってやべぇ! 流されてる! スイカー! 俺のスイカぁ!」

 バシャバシャとスイカを追いかけていく遼。

 「お供しますわ!」

 「葵ちゃん! 待っててくれ! 僕が君の分も取ってこよう!」

 「うおー! スイカを追いかけろー!」

 「あははっ! なんか楽しいね!」

 皆が川へ飛び込んで行く中、私はそれを眺める。

 「私の知ってるスイカ割りってこうじゃないんだよなぁ……」

「夏希です! 水面でスイカを割る人なんているのかな?」

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