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TSしたから全力で満喫しようと思う  作者: 犬たろう
第4章~バイトを始めたり、そろそろ夏だったり、てことはテストがあったり………~
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恥ずかしがり屋な子猫

アオイチャンカワイイヤッター

 ど、どうしよう……。めちゃくちゃ恥ずかしい。あんなに楽しみにしてたのに、いざ水着を着てアイツらの前に出ると思うと……心臓がバクバクする。

「うぅ……上にパーカーでも着ていこうかな……。いや……でも……うーがー……」

 頭を抱えながら床を転がる。

「うがー! 悩んでても仕方ない! よし、行こう!」






「いやっほーう!」

 バッシャーンと、優斗が川へ飛び込む。

「りょ、遼様!?」

「あ、ノワちゃん大丈夫だよ。遼はいつも水死体って言って、ああやって浮かんで遊んでるから」

 川にうつ伏せで浮かんでいる遼を見て日和が慌て、それを大丈夫だと言って諭す夏希。

「やはり、水と女の子っていうのはいいね! まるで世界最高峰の絵画のようだ!」

 岩の上に座禅を組みながら晶也がよく分からない事を言っている。


 そこへーー




「お、お待たせ……」

 私は体を腕で隠しながら皆の元へ行く。

「おぉ! やっときたかあおi…………」

「がぼごー!?」

「これはっ……!」

「おぉ~!!」

「あおちゃん……可愛い……」

 私を見た皆の反応だ。

 優斗は時間が停止したかのように固まっていて、遼は顔を上げたと思ったら水面に顔を漬けてなんか叫んでる、晶也は座禅を組みながら鼻血を垂らし、夏希は目をキラキラさせながら手をワキワキさせて、ひよりんは見蕩れている。


「え、えっと……へ、変じゃない……か?」

 恥ずかしさを誤魔化す為に指同士をツンツンする。自分でも顔が真っ赤なんだろうなって思うほど顔が熱い。

「我が人生に一遍の悔いなし」

 そう言って優斗は親指を立てながら川へ沈んでいく。

「……………………………………………」

 晶也は心底幸せそうな顔をしながら天に召されたようだ。

「がぼごー!? ガバボボボボボボ!!!」

 遼は相変わらず水面に顔をつけて叫んでる。


「な、夏希! ひよりん! この反応は何か変なのかな!? 私、変!?」

 皆の反応を見ていると不安になってきたから、夏希とひよりんに助けを求める。

「ふっ……葵。どこも変じゃないよ……寧ろこれを見て変だという人は私が地獄の果てまで追いかけて懲らしめる」

 私の肩に手を置きながら、なんだか劇画タッチになっている夏希。

「そうですわよ……変というより完璧過ぎて……グッジョブですわ!」

 ひよりんも劇画タッチになってる気がするんだけど……。


「つまり……変じゃないってこと?」

 そう言うと、皆一斉に顔を激しく縦に振る。

「そ、そうなんだ……よかった……」

 皆よく分からない反応するから変なのかと思ったじゃんかよ~。うがー……でも変じゃないって分かっても恥ずかしいのは変わらないなぁ。そうだ! 川に入っちゃえば見られないから恥ずかしくないんじゃね!?


 「冷たくて気持ちいい~」

 お風呂みたいに肩まで浸かると、それはもう天国の様な感じだ。

 「よし、僕も入るとしよう! とうっ!」

 掛け声と共に晶也が岩から川へ飛び込む。

 「ぷはぁっ! いや~岩の上で体の温度を上げてから入る川は格別だね~」

 水面から顔を出した晶也が髪を掻き上げながら言う。

 「あのさ、晶也。今私は凄く驚いているんだが……」

 「うん? 何がだい?」

 何のことか分からないと首を傾げる晶也。

 「いやいやいや! 飛び込んだのに水飛沫(みずしぶき)がほとんど上がらなかったよ!? 飛び込みの選手並だったよ!?」

 私が審査員なら文句無しの満点だよ!

 「あぁ、昔やってたからね。飛び込み。」

 「マジで!? スゲー!」

 バシャバシャと晶也の所まで泳いで行く。


 「なあ、遼。俺達はさどれだけ水飛沫を上げて飛び込めるかやろうぜ」

 「おーいいぞー」

 優斗と遼は晶也と正反対の事をやるようだ。というか、そんな競技どっかの国であったよな? めちゃくちゃ痛いって聞いた気が……。


 バッシャーン

 「いってぇ!?」

 あ、やっぱり痛いんだ。てかスゲー水飛沫上がったな。

 「おー、優斗やるじゃん。次は俺かー」

 バッシャーン

 「ブクブクブク………………」

 「おわっ!? 遼! 大丈夫か!? くそっ……衛生兵~! 葵衛生兵!頼む!」

 真正面から水面に落ちた遼がまるで死んだかのようにプカプカ浮いている。何やってるんだアイツは……。

 「はいはい、衛生兵来ましたよ~。で、どうすりゃいいの?」

 優斗達の所へ泳いできたけど、何するんだ?

 「あ~……えっと……そ、それは衛生兵にしか分からないだろ! 一般兵の俺には分からん!」

 そう言い残して優斗はそそくさと何処かへ泳いでいってしまう。

 「あ、こら優斗! ったく~……取り敢えず上向かせるか」

 む、水中なのにコイツ重いな……。ぐぬぬ……動かねぇ……。

 「ふへぇ……動く気配がないな……。顔だけでも何とかして……」

 この時の私は完全にマヌケだった。

 「よっと……よしよし、これで…………」

 「あ、葵……? これは……その……ご褒美か何かか?」

 遼の顔を水面に上げようとして腕で抱え上げたのだ。正面から。簡単に言おう。遼の顔が私の胸に埋まっていたんだ。

 「う……」

 「う?」

 「うがー!!!!」

アオイチャンカワイイヤッター

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