水着選びは大事!
「しまった……!」
夏休み計画を取り敢えず立てた私達は今日のところは解散となった。なったのは良いんだけど……。
「水着持ってない……」
次の日。
「と、言うわけで! 皆で葵の水着を選んであげよう!」
テンションがいつも以上に高い夏希が水着屋の前で言う。
「いやいやいや! 自分で選ぶから!」
「遠慮せんでもええんやで」
夏希がなんか関西弁っぽく言いながら、肩を組んでくる。あぁ……嫌な予感しかしない。
私の水着を選ぶのは決定事項なんだけど、皆もどうやら水着を新調するようだ。
「あ、これでいいや」
優斗は目に留まった水着を手に取り即決した。
「え!? そんな直ぐに決まるか!? 私そんなに即決出来ないんだけど」
「葵は機能性とかコスパとか……色々考えすぎなんだよ。こういうのは、ビビっと感覚的に選ぶんだよ」
感覚的に……か。私には難しそうだな。
そんな感じで男陣はさっさと決めて購入。外で待っているとのこと。なんでも、当日に私達の水着を拝む為に今は耐えるとかなんとか……。
「~♪」
鼻歌を歌いながら夏希は楽しそうに水着を選んでいる。たまに、2着手に取り体に当てながら悩んでいる。
「うぅ……あおい~、どっちがいいかな~?」
私の方へ来て、手に持っている2着を見せてくれる。
「う~ん……どっちも似合うんだよな~」
なんだかんだ夏希はスタイルが良い。だから、少し大人っぽい水着でも、可愛い水着でも似合う。
今目の前にあるのは、ビキニタイプでフリル付き。元気印のオレンジ色。いわゆる可愛い感じ。
もう1着は、ビキニなのは一緒だけど、黒色でパレオが着いていてちょっと大人な感じ。
「ぐぬぬ……僅差でオレンジの方……かな」
「おー! 私もそっちのほうが可愛いって思ってたんだ! よし、葵に選んで貰ったしコッチにしよーっと」
「こ、これは少し露出が……で、でも遼様に意識して貰うためには……」
ひよりんは、なんだか険しい顔をして水着とにらめっこしていた。
「のーわちゃん!」
「ひゃあ!? き、急に脅かさないでくださいまし!」
夏希が、ひよりんに後ろから抱きついた。集中していたひよりんは驚いて飛び上がる。
「にゃっふっふ~。恋する乙女は悩んでいるご様子で」
ニヤニヤといたずらっ子みたいな笑みを浮かべている夏希。
「こ、こここ、恋にゃんてしてないでしゅわ!」
顔を真っ赤にするひよりん。噛みすぎでしょ。というか、気付かれてないと思ってたのかな……。
「にゃっふー! そんなノワちゃんにはこれ!」
いつから持っていたのか取り出したのは、水色の全体的にふわっとした感じの水着。えっと、確か……フレア系?
「あ……可愛い……」
一瞬にして目を奪われたひよりん。流石夏希、個々の好みを確実に把握している。
さて、巡り巡って私の水着を選ぶ番なんだけど……。
「葵ー! これ着てー!」
「あおちゃんはこれですわ!」
2人が持ってくる水着は、何故かどれも際どいものばかり。
「なんで2人ともこんな低防御力な水着ばっかなんだよ!?」
これとか、最早秘部しか隠せてないじゃん!?
「あたしが見たいからだよ!」
「私が見たいからですわ!」
あっ……コイツらダメだ。
結局自分で選んだ。
白色のオフショルダー型の水着だ。男の水着ってどれも似たようなものばっかりだけど、女の子の水着って色々あって悩んだんだけど……。決め手は可愛いから! これを着るの楽しみだな~。
いよいよ、次回は葵達がキャッキャウフフする回ですよ!
お楽しみに!




