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TSしたから全力で満喫しようと思う  作者: 犬たろう
第4章~バイトを始めたり、そろそろ夏だったり、てことはテストがあったり………~
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小話~葵の手料理~

またまた小話です。

今ちょっと旅行に来てて、尚且つ書き溜め分を消費しちゃったから、即席で書きました。

明日からはちゃんとしたものを投稿出来ると思いますので、ご了承くださいm(_ _)m

「ここが……こうだから…………これが……こう?」

「優斗……そもそも公式間違ってるよ……」


「よし! スゲー勉強したから、そろそろおやつにしよう!」

「遼……まだ始めて5分だよ……」


 私達は今、月野瀬宅で来たるテストへ向けて勉強会をしている。

 優斗の面倒を私が、遼の面倒を夏希が見ている。晶也とひよりんは成績優秀だから今回は不参加だ。


「だから、これはこの公式を使ってーー」

 さっきから私が必死に教えているのに優斗と来たら。

「なるほど! わからん!」

 と、この二言を繰り返すばかり。どうやってコイツは大学に受かったんだ……。


「あー腹減ったー。チーズケーキ食いてー」

 遼は遼で、ずっとあの調子だ。勉強をしたくない余り、頭の中をチーズケーキが占領しているんだろう。


「お前らなぁ……単位落としたら再履修になるんだぞ? 夏休み中1週間補習漬けになるのは嫌だろ?」

 ため息を吐きながら、目の前の駄々っ子2人に言う。

「だってよー! こんな勉強しても絶対将来役に立たないって!」

 優斗は文句を言いながら床に寝転ぶ。お前は小学生か。

「将来の役に立つか立たないかはどうでもいい! 俺はチーズケーキを所望する!」

 目をキラキラさせながら遼は拳を握る。

「はぁ……もう分かったよ。休憩にしよう。そ・の・か・わ・り! 休憩が終わったら、ちゃんと勉強すること! いい?」

「おっしゃー!」

「チーズケーキ!」

 優斗と遼を交互に指差しながら、私は母親か! と心でツッコミを入れた。







「まったく……こんなこともあろうかと昨日のうちに作っといて良かったよ」

 昨日作っておいたチーズケーキ。まさか、こんなに早く出番があるとは思わなかった。


「お! 葵の手作りか!」

「チーズケーキ!」

 駄々っ子コンビが子どもみたいにはしゃぐ。


「いいなぁ……葵の旦那さんは毎日手料理が食べられるんだね。うん! 美味しい!」

 さっそく1口目を食べた夏希がそんなことを言う。

「だ、旦那!?」

 夏希の旦那さん発言に思わず反応してしまう。でも……そうか。旦那さんかぁ……。



『あなた! おかえりなさい! ご飯にする? お風呂にする? そ・れ・と・も♡』



「うがー! ないないないない! 何考えてるんだ私は!?」

 つい想像してしまった。必死に頭の中の映像を掻き消す。

「あれ~? もしかして想像しちゃった~?」

 ニヤニヤと夏希が笑いながら、肘でツンツンしてくる。

 「う、うっさい!」

 顔が熱くなるのを感じながら夏希をポカポカ叩く。


 「旦那さんか……」

 「毎日……葵の……手料理……ジュル…………」

 男2人がそんなことを呟いたのは、葵達には聞こえていなかった。





 ~鬼龍院宅 晶也の部屋~

 「むむっ!? なんだか分からないが葵ちゃんの手料理の匂いが……」

 1人、よく分からないセンサーが反応した晶也だった。


 ちなみにーー



 ~香照院宅 日和の部屋~

 「はっ! あおちゃんの手料理の匂い! って、そんなはずあるわけないですわよね……」

 ここにもセンサーが反応した人が1人。

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