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TSしたから全力で満喫しようと思う  作者: 犬たろう
第4章~バイトを始めたり、そろそろ夏だったり、てことはテストがあったり………~
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行こう、葵の元へ

みょっすー!

「ひっぐ……」

「ご、ごべんなざい……」

「ひっぐ……ぐすっ……」

 泣き崩れている、エミ、ヨウコ、ナオミ。


 ブチ切れた晶也の怒涛の言葉責めに心をポッキリ折られたのだ。

 ちなみに、他の皆はポカーンと晶也をみているだけだった。当たり前だ。こんな晶也を見たのは誰しもが初めてなのだから。




「ふぅ……君達のした事は、とても罪深いことだ。女性である君達がそれは1番理解できるはずだ」

 怒りは未だに収まっていない様子な晶也。だが、徐々に冷静さを取り戻しているのか、今は冷たい言葉が彼女達を襲う。


「ばい゛……ひっぐ………もうじまぜん……」

「あ゛だじだぢがわるいでず……」

「も、もうゆるじでぐだざい……」

 もう涙と鼻水と嗚咽で大変な事になっている3人を冷たく見続ける晶也。

「お、おい、晶也。もう良いんじゃないか? コイツらも反省してるし」

 優斗が晶也の肩を掴んでなだめる。

「ふぅ……そうだね。正直、まだまだ足りないぐらいだけど……これ以上は葵ちゃんも望まないだろう。それに、真実を知ったからにはココに長居は無用」

 静かに晶也は話す。

「そうだな。行こう、葵の元へ」

 優斗の言葉に皆が頷く。








 ~葵side~

 コンコンコン


「お兄ちゃん?」

「葵ちゃん! 僕だよ! 晶也だよ! 他の皆もいる!」

 えっ……なんで……。

「あの日、葵ちゃんに何があったのか全部聞いたんだ。 開けてくれないかい?」

「そ、そうなんだ…………。分かった……」

 フラフラとドアへ向かっていき、皆を迎え入れる。




「葵ちゃん……その髪……」

 晶也が私の髪を見て悲しそうな顔をする。

「葵!」

 夏希がいきなり抱き着いてくる。

「ちょっと……夏希くすぐったい」

 私の肩を涙で濡らす夏希。そっと頭を撫でてやる。

「ごめんね? 気づいてあげられなくて、ごめんね?」

 何度も何度も謝る夏希の背を叩いて落ち着かせる。

「ううん……私も、嘘吐いてたから……」

 こんなに心配してくれていたのに、ずっと嘘を吐き続けた事に心が痛む。


「あおちゃん……」

 ひよりんが目に涙を溜めて私を見ている。

「ひよりん……おいで……」

 夏希と一緒にひよりんも抱き締める。なんだか、子どもが出来たみたいだな~。


 2人が泣き止むまでしばらくの間ずっと抱き締めあげた。





「皆……心配かけてごめん」

 私は皆に頭を下げた。

「気にすんなよ! 葵は昔っから1人で抱え込みがちだからな」

 優斗はニシシッと笑って許してくれる。

「まーでも、直ぐに相談してくれれば良かったのになー」

 と、遼に追い打ちをされ言い返せない。

「ぐぬぬ……そうなんだけど……心配掛けたくなくて……」

 そうだよなー。相談してたら大事にはならなかったかも。反省だ。

「分かってないな~遼君は。こういう時は何も言わずに抱き締めるものだよ。さぁ! 葵ちゃん! 僕の胸へカモーン!!!」

 バッと両手を広げて受け止め準備OKな晶也。

「誰が行くか!」

 そう言って夏希とひよりんに抱き着く。

「にゃっふっふ~。フラれちゃったね晶也くん」

「あおちゃんは渡しませんわ!」

 夏希とひよりんは晶也とやいやいと言い合いしてる。


「ま、そんな気にすんなよ! そ、その髪型も充分……可愛いぞ」

 少し顔を赤らめながら優斗はボソボソと言う。

「あ、ありがと」

 うぅ……ちょっとドキッとしちゃった。うーがー……最近優斗達にドキドキすることが増えてきた気がするなぁ。いったいどうしちゃったんだ?

これにて一件落着!

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