行こう、葵の元へ
みょっすー!
「ひっぐ……」
「ご、ごべんなざい……」
「ひっぐ……ぐすっ……」
泣き崩れている、エミ、ヨウコ、ナオミ。
ブチ切れた晶也の怒涛の言葉責めに心をポッキリ折られたのだ。
ちなみに、他の皆はポカーンと晶也をみているだけだった。当たり前だ。こんな晶也を見たのは誰しもが初めてなのだから。
「ふぅ……君達のした事は、とても罪深いことだ。女性である君達がそれは1番理解できるはずだ」
怒りは未だに収まっていない様子な晶也。だが、徐々に冷静さを取り戻しているのか、今は冷たい言葉が彼女達を襲う。
「ばい゛……ひっぐ………もうじまぜん……」
「あ゛だじだぢがわるいでず……」
「も、もうゆるじでぐだざい……」
もう涙と鼻水と嗚咽で大変な事になっている3人を冷たく見続ける晶也。
「お、おい、晶也。もう良いんじゃないか? コイツらも反省してるし」
優斗が晶也の肩を掴んでなだめる。
「ふぅ……そうだね。正直、まだまだ足りないぐらいだけど……これ以上は葵ちゃんも望まないだろう。それに、真実を知ったからにはココに長居は無用」
静かに晶也は話す。
「そうだな。行こう、葵の元へ」
優斗の言葉に皆が頷く。
~葵side~
コンコンコン
「お兄ちゃん?」
「葵ちゃん! 僕だよ! 晶也だよ! 他の皆もいる!」
えっ……なんで……。
「あの日、葵ちゃんに何があったのか全部聞いたんだ。 開けてくれないかい?」
「そ、そうなんだ…………。分かった……」
フラフラとドアへ向かっていき、皆を迎え入れる。
「葵ちゃん……その髪……」
晶也が私の髪を見て悲しそうな顔をする。
「葵!」
夏希がいきなり抱き着いてくる。
「ちょっと……夏希くすぐったい」
私の肩を涙で濡らす夏希。そっと頭を撫でてやる。
「ごめんね? 気づいてあげられなくて、ごめんね?」
何度も何度も謝る夏希の背を叩いて落ち着かせる。
「ううん……私も、嘘吐いてたから……」
こんなに心配してくれていたのに、ずっと嘘を吐き続けた事に心が痛む。
「あおちゃん……」
ひよりんが目に涙を溜めて私を見ている。
「ひよりん……おいで……」
夏希と一緒にひよりんも抱き締める。なんだか、子どもが出来たみたいだな~。
2人が泣き止むまでしばらくの間ずっと抱き締めあげた。
「皆……心配かけてごめん」
私は皆に頭を下げた。
「気にすんなよ! 葵は昔っから1人で抱え込みがちだからな」
優斗はニシシッと笑って許してくれる。
「まーでも、直ぐに相談してくれれば良かったのになー」
と、遼に追い打ちをされ言い返せない。
「ぐぬぬ……そうなんだけど……心配掛けたくなくて……」
そうだよなー。相談してたら大事にはならなかったかも。反省だ。
「分かってないな~遼君は。こういう時は何も言わずに抱き締めるものだよ。さぁ! 葵ちゃん! 僕の胸へカモーン!!!」
バッと両手を広げて受け止め準備OKな晶也。
「誰が行くか!」
そう言って夏希とひよりんに抱き着く。
「にゃっふっふ~。フラれちゃったね晶也くん」
「あおちゃんは渡しませんわ!」
夏希とひよりんは晶也とやいやいと言い合いしてる。
「ま、そんな気にすんなよ! そ、その髪型も充分……可愛いぞ」
少し顔を赤らめながら優斗はボソボソと言う。
「あ、ありがと」
うぅ……ちょっとドキッとしちゃった。うーがー……最近優斗達にドキドキすることが増えてきた気がするなぁ。いったいどうしちゃったんだ?
これにて一件落着!




