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TSしたから全力で満喫しようと思う  作者: 犬たろう
第4章~バイトを始めたり、そろそろ夏だったり、てことはテストがあったり………~
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遼の肩の上

はいどうも!今回はちょっとムフフ回です。

「遼!お前に頼みがある!」

 遼に向かってベッドの上で土下座をする。

「お前がそうやって言う時ってロクなことないよなー」

 漫画を読みながら顔だけコチラに向ける遼。

「大丈夫だって!今回は至極真っ当だから!」

 私は顔を上げてビシッと人差し指を遼に向ける。

「ほーん、じゃあ聞かせてもらおうかー」

 遼は漫画を置いて私を見る。


「頼みって言うのはだな……遼!肩車してくれ!」

「却下」

 即否定された。

「お前!絶対私が何言っても却下って言う準備してただろ!」

 ベッドをバンバン叩いて文句を垂れる。

「ベッド叩くなー埃が舞うだろーがー」

 そんな事を言いながら漫画を手に取って読み始める。

「ぐぬぬ……なぁ、頼むよ~。お前ぐらいの身長だと周りがどんな風に見えるのか気になったんだよ~」

 ベッドを叩くのを止めて、今度はゴロゴロして駄々をこねる。

「はぁ……よく考えてみろ、俺が肩車してやったら余裕で2m越だぞ?そんなの俺でも見てみたいわ」

 ため息を吐きながら遼は、再度漫画を置く。

「う~……それでも!」

 これでもかってぐらい駄々をこねる。自分でやってて何だけど、子どもか私は。

「わーったよ。肩車ねーはいはい」

 とうとう折れた遼が、自分の肩をポンポンっと叩いて合図する。

「やったー!」





「まぁ、普通に考えて部屋の中じゃ頭打つよなー」


 何も考えずに遼に肩車をして貰った私。だが、上がったと思った瞬間頭を天井にぶつけた。今は外に出てきている。


「うぅ……あたまいたい…………」

 タンコブとか出来てないよな……?うがー……痛すぎて目に涙が溜まるぅ……。

「分かってたんなら教えてよ……」

 頭を擦りながら遼を見上げる。

「おーごめんなー」





「よし!気を取り直して!」

 頭の痛みが収まったので、再度遼の肩に跨る。

「おーし、じゃあ上げるぞー」

 そう言って遼は、ゆっくりと立ち上がる。


「おぉ!すげー!こんなにも景色が違うのかー!」

 テンションが上がって遼の頭をぺちぺち叩いてしまう。

「おいこら、頭叩くなー」

 遼がそう言いながら体を揺さぶる。

「うわわっ!揺らすなバカ!」

 急に揺らされたから落ちるかと思った……。

「葵が頭を叩かなかったら揺らさなかったよー」

 そう言いながらも体を揺らし続ける遼。

 「やめっ!こら!ちょっと………待って…………ひゃんっ……」

 ピタッ

 急に止まった遼。良かった……助かった……。

 「な、なに変な声出してんだこのヤロー」

 ボソボソっと遼が言う。

 「うっ……だって!遼の頭が………………に擦れてくすぐったかったんだもん!」

 あとちょっと怖かったし。

 「な、ななな、何を言っているんだねキミは!………………に擦れてとかっ!」

 触っている遼の顔が熱くなるのを感じた。照れてるんだ……いや、私も顔熱いんだけどさ。


 「あ、あと!その……あんまり前屈みになるな………む、胸が当たる……」

 遼の言葉を聞いて、顔が更に熱くなるのを感じた。

 「ごっ、ごごごごめん!そ、そろそろ降りる!」

 慌てて降りようとしたため体勢が崩れる。

 「こら!暴れたら危な………おわあ!?」

 「うにゃあ!?」

 2人ともバランスを崩してその場に倒れ込む。



 「いってー………葵~大丈夫k…………………」


 「うぅ……遼ごめん……。私が暴れたから……遼はだいじょうぶ……にゃあ!?」


 遼が葵の下敷きに、そして遼の頭の方に葵のお尻が、葵の頭の方には遼のチーンが。


 「あ……あ……うがー!早くどけー!このヘンタイー!」

 頭の中が真っ白になって、顔がありえないぐらい熱くなる。

 「いてっ!ちょっ!まっ!お前が!退かないと!俺も動けなっ!ゲフッ!?」

 「喋るなぁ!息がっかかって……ひゃん!」






 「ご、ごめんなさい……」

 目の前で治療されている遼を見ながら土下座する。

 「まったく……お前達はつくづく子どもだな……」

 たまたま家に居たお兄ちゃん。外が騒がしいから出てきてみると、私にフルボッコにされている遼を発見して、暴れる私を抑えて、今に至る。

 「いや、俺もバランス取り切れなかったしなー。それに、葵の力じゃ全然痛くなかったし。いや、鳩尾(みぞおち)入った時は正直死ぬかと思ったけど……」

 遼は顔に数箇所バンソーコーを貼って貰っている。

 「うぅ……ごめんなさい……」

 私は更に顔を床に擦り付ける。

 「分かったから!もういい!許す!だから顔を床に擦り付けんな!」

 遼が慌てて私の肩を掴んで体を起こす。

 「うがー……ほんとにごめん」

 私は俯きながら謝る。

 「あーもういいって」

 遼はそう言って私の頭を撫でてくれる。遼の手……おっきいなぁ……。





 「遼君……うらやまけしからんぞ………」

 兄・誠のこの言葉は2人には聞こえていなかったようだ。

 「お兄ちゃんだって……葵とくんずほぐれつしたい……」

遼と葵の身長差は約30cmあるんですよね~。

そうそう、久しぶりに出てきた兄貴は前よりも葵大好き病をこじらせている模様。

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