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TSしたから全力で満喫しようと思う  作者: 犬たろう
第3章~学校!あっちでワイワイ!こっちでワチャワチャ!~
36/76

激突!鳴川 優斗 VS 月野瀬 葵

( 厂˙ω˙ )厂うぇーい

皆さん!お待たせしました!

久々に書いたのでちょっと粗があるかもしれませんが、ご容赦ください!


「クックックッ…………なかなかやるじゃねぇか……。だが、もうお互いにボロボロだ。そろそろ決着と行こうじゃねぇか」

 両手を広げた優斗が目の前に立ち塞がる。

「くっ……腕が痛い………でも……それでも勝たなきゃいけないだ!」

 私は痛む腕を抑えながら優斗に挑む。

「葵!もうやめて!死んじゃうよ!」

 夏希が後ろから叫ぶ。

「葵ちゃん!負けちゃダメだ!君は……君は世界を救うんだろ!?こんなヤツに負けちゃダメだぁぁぁぁ!!!」

 私同様に腕を抑えた晶也が叫ぶ。

「弱い犬程よく吠えるって言うよなー」

 優斗の隣で足を組んで座っている遼が静かに言う。

「遼様……カッコイイ……」

 そして、その後ろで目をキラキラさせたひよりんが居る。



 急に何が始まったんだって?戦争だよ………。




 ~遡ること2時間前~



「今日はサーティツーアイスクリームが40周年記念で、トリプルにプラス1個で4段アイスってのをやってるらしい」

 優斗から放たれた言葉によりその場の時間が一瞬だけ止まった。

 初めに沈黙を破ったのは女子3人だった。

「なんだとぅ!?」

「なんでそれをもっと早く言わないのよ!」

「よん……だん……。夢のようですわ~!」

 机をバンッと叩いて立ち上がる私と夏希、ひよりん。

「よしよし、いい食いつきだ。そこでだ!チーム分けをして、ゲーセンで多く勝利したチームが、負けたチームに奢って貰うって言うのはどうだ?」


 これが全ての始まりだった。




 ~ゲーセン~

「そんじゃ、このくじ引きアプリでチーム決めるぞ~」

 優斗がスマホのアプリを起動させて全員の名前を打ち込んでいき、真ん中の決定ボタンを押す。

「お、出たな。そんじゃ、発表するぞ!」



 Aチーム

 葵 夏希 晶也


 Bチーム

 優斗 遼 日和



「ぐぬぬ……1番敵に回したく無い優斗が敵になったか……。でも負けねーからな!」

 私は優斗に拳を突き出す。

「クックックッ……ゲーセンマスターの俺に勝てるかな?」

 優斗も拳を突き出し、私の拳にコツンと当てる。





 ~第1試合~

「よーし!それじゃ、先鋒の人は手を上げてくれ」

 優斗がそう言うと、それぞれのチームから一人づつ手を上げる。

「む?僕の相手は遼君か!」

「おーよろしくなー」

 Aチームからは晶也。Bチームからは遼。

「よーし、それじゃあ五段階ゲームのくじを引きますぜい!」

 優斗がそう言って再びアプリでくじを引く。

「第1試合はバイクレースに決まったぞ!」


 ゲーセンによく有るカーレースゲームのバイク版だ。前まで乗れてたんだけど身長縮んでから足が届かなくてやってないんだよな~。




「遼様……凄く絵になってますわ……」

 バイクに跨る遼を見てひよりんが目をキラキラさせて見ている。ひよりん、その気持ち分かる。すげー似合ってるよな。

「ふむ、初めてバイクに跨るから操縦の仕方が全くわからん」

 難なく跨っている遼に対して晶也はぎこちない。まぁ、初めてならしょうがないか。

「晶也。初めてならチュートリアルやっていいぞー。その間軽く肩慣らししてるから」

 遼はそう言って媒体にお金を入れてさっそく始めてしまう。

「って事だ。晶也、とりあえずチュートリアルをやってみよう」

 私はぎこちない晶也からお金を受け取り代わりに媒体に入れてやる。




「うーん、結局よく分からないままチュートリアルが終わったんだが……まぁ、なんとかなるだろう!いや、してみせよう!葵ちゃんのために!」

 そうは言うが晶也よ。よく分からないのに勝てるわけないじゃん。そもそもゲーセン歴今日が初だよな?大丈夫かな?





「くっ……まさか負けるとは……」

 目の前で膝をつく遼。

「やったー!やったよ!葵ちゃん!」

 両手を上げて喜んでいる晶也。

「ウソだろ……」

 私は驚きのあまり開いた口が塞がらない。


 レースの結果は晶也の圧勝だった。スタートダッシュからコーナリング、位置取り。全てを完璧にこなした晶也はぶっちぎりで1位になった。

「遼様……大丈夫です!私が次で巻き返しますわ!」

 遼の側に駆け寄って慰めるひよりん。健気だわ!あの娘健気だわ!




 第1試合。Aチーム勝利!




 ~第2試合~

「よーし!頑張っちゃうよ~!」

「絶対に負けませんわ!」

 第2試合は夏希とひよりんの対決になった。

「えーっと、第2試合はダンス対決に決定!」




「ふっふっふ~……あたし、このゲームは得意なんだよね~。ごめんね、ノワちゃん!この勝負あたしが貰うよ!」

 夏希はひよりんに向かって人差し指を向ける。

「私も、そう簡単に負けるわけにはいかないんですわ!」

 ひよりんは腕を組んでドーンと仁王立ちする。





「そんな……なんで……こんな事って……」

 その場にへたり込む夏希。

「やりましたわ!遼様!私勝ちましたわ!」

 ぴょんぴょんと喜び飛んで遼の元へ駆けていくひよりん。

「おー、よく頑張ったなー」

「にゃふ~」

 遼に頭を撫でられて、にへらっと笑うひよりん。

「夏希、よく考えろ。ひよりんはお嬢様だ。ダンスの稽古ぐらいやっててもおかしくないだろ?」

 私は夏希の肩に手を置き慰める。

「くぅ……悔しい!葵!大将戦は任せたよ!」




 ~そして冒頭に戻る~

 私と優斗は格ゲーをやっている。時間は無制限。3回勝負でお互いに1点ずつ。そして、今から最終戦が始まろうとしていた。



「うおおおおおおおおおおおお!!!」

「うにゃにゃにゃにゃにゃにゃ!!!」

 お互いの力が拮抗した時に発動する連打バトル。これに勝てば勝敗が決まる。

「葵!」

「葵ちゃん!」

 夏希と晶也が叫ぶ。

「優斗!」

「バカ!」

 遼とひよりんが叫ぶ。


 次の瞬間。

 プツン


「へ?」

「え?」

「は?」

「ん?」

「あ?」

「ほ?」

 全員が目の前で起きた事態に思わず声を上げる。

「えーっと、もしかして……落ちた?」

 私がそう言った瞬間に、ピローンと画面が起動する。

 うん、起動するって事はさ……落ちたって事だよね?つまりーーーー







 ~帰り道~

「結局引き分けか~」

 優斗がアイスを食べながらため息をつく。

 媒体が落ちる程連打をした私達。店員さんを呼んで経緯を話すと、壊れていないから大丈夫とのこと。でも、結局勝負は引き分けになった。その後お目当てのアイスを買って帰っている途中だ。


「でもさ!楽しかったよね!」

 夏希がアイスを丸々1つ頬張って言う。丸々1つってどうやって食べてるんだよ!?てかその状態でどうやって喋ってるんだ!?あれか?ハムスターか何かか?

「今日の遼様もカッコ良かったですわ……」

 終始遼に見とれていたひよりんは、未だに上の空だ。

「日和?アイス落ちるぞー」

 遼がひよりんに気づいて声をかける。

 「葵ちゃん、腕は大丈夫?湿布買ってこようか?」

 晶也は私の連打による筋肉痛を気にかけてくれる。

 「ありがと、大丈夫だよ」

 今は大丈夫だけど、もしかしたら明日は筋肉痛かも。


 でも、楽しかったな~。女になって、色々大変な事もあったけど、晶也が友達になって、ひよりんが友達になって……気がついたらこの6人で居るのが当たり前になったな~。

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