大丈夫?…………大丈夫!
( 厂˙ω˙ )厂うぇーい
やべぇ書く事なくなってきた……
最近、告白が後を絶たない。知らない人や先輩、後輩。色んな人に告白される毎日。正直ここまでくると精神的に辛い時がある。
断って素直に引いてくれる人は良いんだけど、断っても付き纏われたり、強引な人もいる。
流石に元男と言えど怖い。そんなある日…………。
いつもの様に皆で鬼龍院のオススメスポットの屋上で昼飯を食べていると、遼が声をかけてきた。
「それにしてもよー、葵は毎日告白されて大変だなー」
「なんだよ急に」
箸を止めて遼の方を見る。
「なんかさー、変な噂を聞いてよー」
変な噂?なんだろ?私は聞いたことないな……。
「どんな噂?」
「なんでも、葵を落とした奴には賞金があるとかないとか」
しょう……きん?なんだそれ……。
「ちょっと!それ本当?」
夏希が遼の話に反応した。ちょっと怒ってる気がする。
「ホントだぞー」
「なにそれ……最低だよ。葵を使って遊んでるって事でしょ?葵はゲームの商品でもなんでもないのに……」
俯きながら拳を握っている夏希の手が震えていた。
「確かに夏希の言う通りだな」
今度は優斗が口を開く。
「そんな事をしている奴らが居ると思うと……怒りを抑えきれないね」
鬼龍院も便乗する。
「人間の風上にも置けませんわね」
香照院だ。最近は何かと私のグループと一緒にいる事が多くなった。
「だ、大丈夫だって!所詮噂だろ?ならそんなに気にすることもないって!」
私は無理に笑顔を作る。
正直、かなり精神ダメージはあるが、確信が無いものに対して怒ってもどうしようもない。
「でも……もしそれが本当なら……あたしは正気でいられる自身がないよ……」
静かに怒る夏希を私は抱きしめる。
「だいじょーぶ!私は平気だから!」
強がりだ。でも、ここで私が気にする素振りを見せれば皆は黙っていないだろう。ここは我慢だ。
「なぁ、聞いたか?3年の月野瀬 葵っていう美少女を落としたら賞金が出るんだってよ!」
「マジかよ!だから皆告白しに行ってんのか!俺も行こうかな。なんつって」
屋上から見える渡り廊下で学生達のそんな声が聞こえてきた。
ガンッ
急に大きな音がしてそちらを見るとーーー
「おい……どうやら噂じゃなくて本当みたいじゃねぇか……」
優斗だった。屋上の扉を背にしていた優斗が扉を殴ったんだ。
「ゆ、ゆうと?大丈夫だから落ち着いて!」
私はハッとして優斗をなだめる。
「葵。お前が大丈夫でも、俺達が大丈夫じゃないんだよ。お節介かもしれない。本当ならお前が気にしないなら俺達はそれを尊重すべきだ。でもさ……でもさ…………」
未だに握られた拳はプルプルと震えている。そして俯いている優斗の顔からは涙がポタポタと流れている。
周りを見ると皆が俯いたり、怒りを顕にしていた。
「皆…………」
「葵!」
夏希が急に抱きついてきた。いや、抱き締めてきた。
「葵……辛かったら言ってね?あたし達に出来ることがあるなら言って?」
夏希の言葉は暖かかった。涙が出そうになるのを堪える。
「うん……わかった……」
精一杯の返答だった。これ以上言葉を発したら泣きそうだ。
「葵……?大丈夫?」
「……………大丈夫!」
私は夏希の背を擦りながら答える。
「でも……助けてって言ったら……助けてくれる?」
「当たり前でしょ!」
「当たり前だ!」
「おー」
「それが僕の務めだ」
「ライバルが居なくなってはつまらないですわ」
夏希、優斗、遼、鬼龍院、香照院。皆力強く答えてくれる。ああ、こんなにも私は恵まれているんだな……。
あ、やべ、泣きそう。




