お前って意外といいヤツなんだな!
鬼龍院視点でございまする。
「やぁ!葵ちゃん!おはよう!今日も君は可愛いね!」
大学内を1人で歩いている葵ちゃんを見つけて声をかける。
「お、おう。おはよう……鬼龍院」
葵ちゃんは何やら大量に荷物を抱えていた。
「大変そうだね!手伝うよ!」
葵ちゃんの手から荷物を受け取る。
「ちょ!?そんなに持ってくれなくていいって!それ半分以上だろ!?」
「いやいや、女の子にこんな重いものを持たせるわけにはいかないよ。それで、どこに運べばいい?」
「よっと……、これで全部だね」
机に荷物を置きながら葵ちゃんへ声をかける。
「ほんっとにごめんな?結局最後まで手伝わせちゃって」
顔の前で手を合わせながら葵ちゃんは頭を下げる。その勢いで葵ちゃんのツインテールがぴょこんっと跳ねる。
「このくらいの事、葵ちゃんの為ならどれだけでもやるよ!また、手伝う事があったら気兼ねなく呼んでね!」
そう言って僕はその場を後にした。
「やめてください!」
急に聞こえてきた声に釣られそちらを見る。
「ふざけんな!何がやめろだ!ああ?ちょっと可愛いからって調子乗ってんじゃねーぞ!」
あれは……………葵ちゃん!それを囲う3人の男達。
「私は断ったじゃないですか!」
「うるせぇ……テメーの答えは聞いてねぇんだよ!」
1人の男が葵ちゃんに手を伸ばすのが見えた。危ないっ!
「やめろ!」
「鬼龍院!?なんで……」
ヤバいですよ!ピンチですよ!体が勝手に動いて気が付いたら葵ちゃんの盾になってたよ!?いや……しかしここで引き下がっては男の恥!
「彼女は嫌がっているように見えたんだけど?」
「あ?テメーは鬼龍院か……3年が4年に楯突こうってか!?」
うわー……相手先輩だったのか……どうしよ。
「学年は関係ないですよね?彼女は嫌がっている。僕がここに立つ理由はそれだけで充分です」
目の前の男は頭を掻きながら何やら他の2人とブツブツと話し合っている。
「うっし、とりあえずお前邪魔だからぶん殴ってでも退かす」
スゲー極論キター!!!この人たち本当に人間なんだろうか!?思考回路どうなってるの!?
「やるなら、受けて立ちますよ」
何言っちゃってんの僕!?絶対負けるって!逃げようって!
「お、おい、鬼龍院……」
後ろから葵ちゃんの声がする。少しその声は震えていた。振り向くと葵ちゃんは身体も少し震えていて、怯えていた。
うぅ……そんな怯える子猫みたいな姿みたら逃げられないじゃないか!ええい!やってやる!
「いってて……」
「こら、ちょっとジッとしてろ……」
今、僕は保健室で葵ちゃんに手当てをしてもらっている。え?ケンカ?負けたよ!当たり前だろ!?相手は3人!それに僕は格闘技や護身術を習った事なんて1度もないから、勝てるわけないよ。
「まったく……なんであんな事したんだ~?あ、ちょっと目瞑って」
「だって……葵ちゃんが困ってたみたいだったし……痛っ!…………それに気が付いたら身体が動いていたんだ」
最近、どうも変だ。葵ちゃんを初めて見たあの日から、僕の心は不安定になっている。今までなら絶対にやらなかった事をしてる。でも、心ではやりたくないって思ってる。だけど、勝手に身体が動くんだ。
「そっか………よし!これで大丈夫!」
最後の絆創膏を貼り終えて葵ちゃんは顔を上げる。
「ありがとう……葵ちゃん」
「あ~……えっと、その……鬼龍院?」
葵ちゃんがなんだがモジモジしながらコチラを見ている。
「なんだい?」
「えっと……今日は……ありがと………色々助けてくれて」
そう言う葵ちゃんの頬は少しだけ赤くなっている様に見えた。
「私さ、鬼龍院の事勘違いしてたかも……お前ってさ、意外といいヤツなんだな!」
ニコッと満面の笑みで笑う葵ちゃん。
「そ、そうか!ま、まぁ!僕は葵ちゃんの為なら例え火の中水の中!」
心臓がバクバクと早鐘を打つ。
「ん?どした?まだどこか痛むのか?」
葵ちゃんが僕の顔を覗き込んでくる。
「うわぁ!?な、な、なんでもないよ!大丈夫!手当てありがとう!えっと……じ、じゃあ!」
「あ、ちょっと!」
思わず飛び出してきてしまった……。僕はヘタレか!
と、心の中で自分にツッコミを入れてしまった。
少し話が雑くないかって?
いや、その、書きたい気持ちはあれど、疲れで中々筆が動かずこんな出来に……。
申し訳ないでごさるよ(ヽ´ω`)トホホ・・




