久しぶりの学校
( 厂˙ω˙ )厂うぇーい
学校編開始ぃっっっ!!!
「うがー……ねみー……」
車を運転しながら俺は眠い目を擦る。
今日から大学が始まる。俺も晴れて大学3年生だ。だけど……
「久々に朝早いと眠いなぁ……」
ちょー眠い。朝起きて、シャワー浴びて、朝食作って、弁当作って、髪を整えて、服着替えて、男だった時より荷物が持てないから必要最低限だけをバッグに詰めて、忙しい……。男の時より作業が増えて大変なんてもんじゃない。朝って髪が纏まりづらくてさー。
「うーあー……ねむいよー……」
「なんとか無事に着いた……」
事故なく大学に着き、今は学部ごとに別れて学部長の話を聞いている所だ。
「ぐごー……ぐごー……」
隣では爆睡中の優斗がヨダレを垂らしながら寝てる。コイツは夏希と家が隣同士だからいつも二人揃って大学に来てる。もちろん夏希の運転で。
「まったく……ホントに呑気なヤツだよね~」
呆れ顔で夏希がため息を吐く。文句を言いつつも面倒を見てやる当たり夏希も優しい。俺なら放っておく。
「………………………………………」
遼は遼でいつも以上に眠そうだ。もうなんか頭がフラッフラしてる。そのうち俺の方にぶっ倒れてきそうだ。
久しぶりの大学で、ほとんどの学生が眠そうに学部長の話を聞いている。そりゃ、2ヶ月も休みがあれば生活習慣も崩れるしな。俺に関して言えば生活習慣というか性別変わっちゃってるし。そういえば、親父達は俺の性別変更をどうやって対処したんだろ。
ようやく長ったらしい学部長のありがたーいお言葉が終わり今日の所は解散となった。
「あ゛~……ね゛み゛ぃ~……」
優斗が伸びをしながらマヌケな欠伸をする。
「優斗はずっと寝てただけじゃん!」
夏希が優斗の背中をバシッと叩く。
それにしても、久しぶりに大学に来ると新鮮な感じがするなぁ。
「待て!そこの君たち!」
後ろから聞こえてきた声。聞き覚えがあるなぁ……。めんどくせーなー……。
渋々声の主の方へ顔を向ける。
「やぁ、久しぶりだね!そして僕の愛しの夏希ちゃん!」
やっぱりコイツか……。
鬼龍院 昌也。この大学では有名な女たらし。金持ちのボンボンで金でなんでも解決しようとする。金髪に金のネックレス、金の腕時計、そのため色々金色なコイツ。
「はぁ……あのさぁ……いい加減付き纏うの辞めてくれないかな?」
夏希がため息混じりに言う。コイツは狙った獲物は逃がさない的なあれで夏希をしつこく付き纏っているんだ。
「なんでだい?僕はこんなにも君を愛しているのに……!それに、そんな低俗なヤツらと一緒に居ると……君まで低俗になってしまう!それを僕は助けようとーーーーーー」
「うがー!しつこい!もういいって!どっかいけ!このやろー!」
俺は鬼龍院へ矢継ぎ早に抵抗の意思を表す。
「ん?君は………」
俺の方を見た鬼龍院の動きが止まった。
「な、なんだよ」
「素晴らしい………」
へ?
「素晴らしいっ!!!この世のものとは思えない美貌!決めた!今決めたぞ!君を!僕の永遠の伴侶とする!!!」
「はあっ!?!?!?」
大学3年生。初日から俺はプロポーズされた。
( 厂˙ω˙ )厂うぇーい
学校編から慌ただしくする予定ですw




