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TSしたから全力で満喫しようと思う  作者: 犬たろう
第1章~女になって大変だ!~
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見た目は女!心は男!

 みんな~おはょ~♡葵だょ!今日もいい天気だねっ☆ミえ?寝癖がついてる?ヤダ~!早く言ってよぉ…恥ずかしいなぁもぅ…。

「って…………やってられるかぁ!クソッタレがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 俺は全力で枕を床に叩きつける。

「まぁまぁwww落ち着けってwww」

 隣で笑ってるのは、幼馴染の鳴川(なるかわ) 優斗(ゆうと)。昔から髪質が硬くていっつもツンツンしてる。更にツンツンを加速させているツーブロックの髪型。さらに更に、茶髪なのも相まって傍から見ればヤンキーにしか見えない。だが、致命的にバカだ。


「こんな状況で落ち着いて居られるかぁ!?」

 俺は優斗に飛びかかる。

「おいおいw怒ってると可愛い顔が台無しだぞwww」

 優斗は腹を抱えてゲラゲラ笑いながら俺の飛びかかりを回避する。

「お前なぁ……2度と男に戻れないんだぞ!?今まで男として生きてきたのに急に女として生きろって言われるんだぞ!?分かるか!?この気持ちが!?」


 昨日俺が女になったあとメディカルチェックを受けた時に判明した事だ。どうやら俺は2度と男に戻れないらしい。薬を2つも飲んだから。親父達のマウス実験では1つですぐに性別変化したらしい。だが、俺の場合。マウスと俺の体の大きさが影響して速攻効果が1つじゃ発揮されなかったようだ。1つで良かったものを2つも飲んだ俺の体は遺伝子や細胞一個単位に至るまで女になってしまった。ということだ。



「あ~マジでこれからどうすんだよ…」

 優斗に飛びかかるのを止め、俺は布団に突っ伏す。

「まぁ…なんだ…その……とりあえずおっぱい触らせて?」

「お前は死にたい願望でもあるのか?」

 そんな真面目な顔で言われても困る。俺には今お前への殺意しかなあからな。

「いいじゃんかよ~減るもんじゃないしよ~」

 優斗は唇を尖らせて体育座りで前後に揺れている。その動き腹立つんだけど?

「減るんだよ!俺の精神がゴリゴリ減っていくんだよ!」

 もうコイツの馬鹿さと無神経さが腹立つ。

「まぁ、でもよ。本当にこれからの事考えるならまず何をするべきか紙に書いてみたらどうだ?」

 おや?珍しくマトモな事を言うじゃないか優斗君よ。

「確かにそうだな…。えっと~紙…紙…」


 確か棚の一番下にルーズリーフを入れてたような…。あれ?どこやったっけ?

「お、おい葵?」

「ん~?なんだよ~?今探してるから待てって」

 お、あったあった。

「よいっしょっと。あったぞ~って、どした?」

 優斗を見ると若干顔を赤くしてそっぽを向いていた。

「いや、その、別に…」

「なんだよ?何かあるなら言ってくれ」

 てか、こっち向けよ。人と話をする時は人の目を見てって小学校で習っただろ?

「怒らないって言うなら…言う」

「はぁ?良くわかんねーけど分かった。怒らない」

 なんだ?優斗にしてはハッキリしない言い方だな。

「おっけー…えっとな、葵が四つん這いになってお尻を振りながら探し物をしてる後ろ姿がエロかったんだよ」

 優斗は申し訳なさそうに頬をポリポリ掻いている。

「は!?ちょ!?待て!四つん這いにはなったがケツは振ってねぇよ!?」

「振ってたし!すっげぇ振っててエロかったし!誘ってるのかと勘違いしそうになったし!そもそも、Tシャツ1枚とか誘っている以外に何があるんだよ!?」

「エロいって言うなバカ!それと、誘ってるわけねぇだろ!服が合わねぇからしょーがないしよ!」

 なんだよ!?女ってのは探し物1つ探すのに気を使うのか!?俺…これからやっていけるかな…。




「よし!こんなもんだろ!」

 俺は必要事項を書き終わった紙を優斗に渡す。

「どれどれ?」


 ・服

 ・下着

 ・靴



「え?少なくね?俺が思うに足りないと思うんだが…」

 そう言いながら優斗は紙に書き足していく。



 ・免許証の変更

 ・住民票の変更

 ・大学の学生証の変更

 ・鳴川 優斗と添い寝

 ・鳴川 優斗に膝枕耳かき

 ・鳴川 優斗の彼女になる

 ・なるk…



「おいこら、後半欲望丸出しだじゃねぇか」

 俺は優斗を後ろからヘッドロックしながら紙を眺める。

「いでででででっ…痛いって!ごめん!ごめんなさい!」

 謝ったからとりあえず離してやる。俺は仏のような人間だからな!

「いってー……あのさぁ、絶壁に頭押し当てられる気持ちがお前に分かるか?ちょー痛いんだぞ?」

 優斗は頭を擦りながら俺を見る。ん?絶壁?

「誰が絶壁無い乳女だ!コラァ!さっきは触りたがってたクセに!ゴラァ!」

 再びヘッドロックしに近づくが今度は避けられた。チッ………

「なんで怒ってんだよ!?お前元男だろ!?」

 部屋の隅っこに移動した優斗が俺を見る。

 「あ?だって、無いの気にして………あれ?なんで怒ってんだ?」



 自分でも何故怒っているのかが分からない。胸の事を言われたから?でも俺は元男だし、そんなこと気にならないし……なんでだ?四つん這いになって物を探した時もそうだ。なんで怒ったんだ?

 なんだか胸騒ぎがする。もしかしたら今俺が考えている事が当たりなら…………。いや、そんなはず無いか……。だって、変わったのは体「だけ」だもんな……………………。

葵ちゃんは胸は無いし身長低いし童顔だし、ロリ好きには堪らん容姿をしています。

あぁ^〜心がぴょんぴょんしそうになるよ。

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