眠そうなアイツの本気 後編
( 厂˙ω˙ )厂うぇーい
後編だよ。葵ちゃん大ピーンチ!そこに正義のヒーローは現れるのか!?
「なにやってんだ?」
後ろの方から不意に声が響く。
「あん?なんだてめー?」
「俺らはこの娘と遊んでるだけだろーが!文句あんのか?ゴラァ!」
駿と太郎が声の主の方へ向く。ようやく拘束が解かれて俺はその場に足から崩れて座り込んでしまう。それでもなんとか声の主の方へ顔を向けると…。
「文句なら山ほどある。ソイツは俺と一緒に遊びに来てるからな」
遼だった。それを確認しただけで目から涙が溢れてくる。助かった…遼が…来てくれた…。
「んだと?テメーの連れか?だからなんだよ?俺たちは今お楽しみ中だったんだぞ?連れだからってそれを邪魔しちゃいけねぇよな?」
駿が指をパキパキと鳴らしながら遼へ近く。そして
「オラァ!」
遼の右頬を思いっきり殴った。それに続いて太郎やその手下達も遼に飛び掛る。
「スカしたツラしやがって!」
「俺ら小清水組を舐めんじゃねーぞゴラァ!」
「ヒャッハー!」
タコ殴りにされている遼を助けたいが腰が抜けてて立ち上がれない。
「遼!」
名前を叫ぶしか出来ない。しかし、不意に1人の手下が俺の横へ吹っ飛んでくる。
「あ……が………」
ピクピクとしながらうめき声を上げている。俺は遼の方へ再度顔を向ける。
「て、てめぇ!よくも!」
太郎が焦りながら叫ぶ。
「よーし、お前等~全員俺のこと殴ったな?これで…正当防衛だ!」
ふらっと立ち上がった遼は、いつもの眠そうな顔じゃなかった。ハッキリと目を開け怒りを顕にしていた。
遼は目の前の太郎目掛けて掌底を叩き込む。
「あがっ!?」
思わず太郎は地面に蹲る。目を丸くした駿は少し後ずさる。
「こ、この野郎!」
「おい、逃げるなよ?詫びもせず、反省も懲りもせず…逃げられるわけねーだろ」
「ご協力、有難うございました!」
そう言って警察は遼に敬礼をしてパトカーに乗り込む。
あの後、遼は赤子の手をひねる様に小清水兄弟達を倒した。それはもう、いつもの遼からは想像出来ない程の強さだった。
そして、遼は喧嘩騒動を起こしたからちょっと署まで………とはならなかった。どうやら、小清水兄弟は最近万引きやら引ったくりをして警察から目を付けられてたらしい。
「遼?」
俺は俯きながら隣に立っている遼に話しかける。
「あのさ……その………助けに来てくれて…ありがと」
「ん」
短く返事をする遼。まだ怒ってるのかな?申し訳ないことしたなぁ…。
更に顔を俯かせた俺の頭にポンッと手が乗っかる。
「うにゃっ」
なんだよと顔を上げて遼の方を見る。
「どーせお前の事だから、俺に申し訳ないとか思ってるんだろ」
遼は未だに怒ったままの顔で俺の目をしっかりと見ながら言う。
「うぅ…だってさ…………うにゃあっ」
喋ろうとしたら急に頭をワシワシと撫でられた。
「やめろよー!」
そう言って遼の顔を見上げたら急に抱き締められた。
「うにゃあ…なんだよ急に…」
「怖かっただろ?」
遼がポツリと言葉を放つ。
「そりゃ、怖かったよ…でも、遼が助けてくれた!だから大丈夫だ!」
「ホントに?」
むむ、ホントはまだちょっと怖いけど大丈夫だし!
「ホントだって!」
「そっか…」
そう言って遼は俺を解放する。そして、また俺の頭に手を置いて
「なら良かった!」
ニッと笑った。遼が、あのいつも眠そうな顔でボケーっとしてる遼が。
ドクン
「お、おう!」
な、なんだ!?今の!?今…心臓が凄い勢いで跳ねた気がしたぞ!?なんだか顔も熱い気がするし……。うがー!分かんねー!
( 厂˙ω˙ )厂うぇーい
遼くんカッコイイな!普段大人しそうなヤツを怒らせるとヤバいってヤツだよねw
昨日更新出来なかったから今日は2話投稿しました。本当に更新速度がバラバラで申し訳ないです
(′・ω・`)




