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TSしたから全力で満喫しようと思う  作者: 犬たろう
第2章~女の子大作戦~
15/76

眠そうなアイツの本気 前編

( 厂˙ω˙ )厂うぇーい

今回はちょっとシリアスかも。(2回目ですな)


「よし!」

 今日は遼とゲーセンに行く約束をしてるんだ!久々のゲーセンが楽しみで仕方ない!そんな訳で気合いバッチリで服を選んだ。

 外に出かける時は服装や髪型にも気を付けるようにし始めた。

「うん!今日も問題なし!可愛いぜ俺!」

 鏡に映る自分に親指を立てる。


 今日の服装はえっーと…


 ピンクのニットセーター

 ブルーのショートパンツ(デニム)

 ベースが黒色のハイカットスニーカー

 あと、素足は寒いから黒のニーハイ

 髪はお気に入りのツインテール!楽なんだよなこれ!


 確か名前はこれであってたはず!夏希に教えて貰ったけど、女性服ってややこしい名前が多くて分かんなくなる!

 そうそう!ニーハイって案外あったかいのな!正直、男の頃はあんなのただのファッションだろ。とか思ってたけど、女になって履くと有難みが分かるぜ! あと可愛い。


 ピンポーン

「ほーい、どちら様ですか~?」

 返事をしながら玄関のドアを開けると遼が立っていた。

「よー、迎えに来たぞー」

 あれ?なんで?迎えに来てくれって言ってないよな?いつもなら、ゲーセンで待ち合わせじゃん。

「あのさ?俺って迎えに来てって頼んだっけ?」

「いーや、頼まれてないぞ」

 遼は気だるそうに欠伸(あくび)をする。

「え?じゃあなんで迎えに?」

「だってお前女になって身長縮んだから、1人で歩いてたら迷子と間違わr……痛い痛い」

 遼が話してる途中から俺は遼の足を踏んずけた。

「誰が迷子に間違われるだ!この前1人でコンビニに行ったら、お嬢ちゃんお母さんの手伝いかい?偉いね~って言われたんだぞ!」

「子どもがお母さんの為に頑張ってるように見えただけだr痛いって」

 俺は再度遼の足を踏んずけた。




「おー!久々に来たぜゲーセン!」

 女になってから何かと忙しかったから来れてなかったんだよな~。今日は目一杯遊ぶぞー!


 「遼!スクファイで勝負だ!」

 「どーせ葵の負けだろ~?」


 「次は小太鼓の達人だ!」

 「俺音ゲー苦手だって~」


 「やっぱゲーセンと言えばUFOキャッチャー!」

 「お前得意だよな~」



 ~2時間後~

 「いや~!やっぱゲーセンは楽しいな!」

 一日中居ても俺は苦じゃない!断言出来る!

 「葵~ちょっとトイレ行ってくるわ~」

 「りょーかーい」

 遼が戻ってくるまで近くの椅子で待ってるか。


 「やっぱアニキは強えな!」

 「あったりまえだろ!」

 ん?あれは………げっ、小清水兄弟じゃん。アイツらまだココに来てたのか…。


 小清水(こしみず) 駿(しゅん)。小清水兄弟の兄の方。ここら辺では有名な問題児。よく喧嘩騒動を起こしては警察にお世話になっている。が、父親が警官だから毎回お咎め無しの注意だけで戻ってくる。


 小清水(こしみず) 太郎(たろう)。小清水兄弟の弟の方。兄の駿同様、問題児。兄弟共に高校生。


 この兄弟はよくこのゲーセンに来ている。しかも小清水組とか名乗っててよく手下みたいなのを連れてる。今日も今日とて手下と来ているようだ。


 うへぇ…アイツらにだけは絡まれたくないなぁ…。テキトーなこと言って喧嘩沙汰にしたがるんだもん。見ないように下向いて無視無視!


 あれ?なんかこっちに来てない?

 ダンっ

 「ねぇ、君1人?」

 「君可愛いね?俺たちと遊ぼーぜ」

 最悪だ。なんで目を付けられたんだ…。てかキモイから壁ドンとかするなよ。

 「あの…えっと、友達がトイレに行ってて…」

 こえー!なんかスゲー怖いんだけど!?あれか!?身長縮んだからコイツらが大きく見えるからか!?

 「そんな友達ほっといてさ、俺らと遊ぼーぜ?」

 ガシッと太郎に腕を掴まれた。

 「や、やめてください…」

 振りほどこうとしても相手の力が強いのか全く解けない。

 「あーらら、怖がっちゃって。おい太郎!女の子には優しくしてやれよ」

 駿は下卑た笑みを浮かべて言う。

 「ああ、ごめんよアニキ」

 そう言って太郎は更に力を入れてきた。

 「痛いっ……」

 怖い。こんなに怖いのは初めてだ…。

 「ほら、立てよ!」

 グイッと無理やり立たされ腕を強引に引かれる。

 「やめ……くだ……い…!」

 恐怖で声が思うように出てくれない。足が(すく)んで上手く踏ん張れない。

 「おっとと……なんだ?自分から俺の胸に飛び込んで気やがった!ハハッ!可愛いじゃねぇか…」

 力に負けて太郎の胸の中に引っ張りこまれた。ヤバい……このままじゃ…何されるか分からない。

 「へへっ…」

 太郎は俺の髪を触ったり、匂いを嗅いだり、舌舐めずりをしたりしてくる。

 恐怖で身体が震え出す。目にも涙が溜まる。呼吸も荒くなる。怖い…。怖いよ…。

 「おい太郎!テメェだけ楽しんでんじゃねーぞ!俺も混ぜやがれ!」

 そう言って駿が近づいてきて俺の尻やら胸やら身体中をまさぐりだす。

 「ひっ……………」

 ヤダ……やめて………触らないで………。声に出したいのに上手く声が出ない。出るのは涙だけ。

 もう…やだ……誰か……誰でもいいから……助けて…………。

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