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TSしたから全力で満喫しようと思う  作者: 犬たろう
第2章~女の子大作戦~
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雨も滴るいい女!?

土砂降りですねwやっと梅雨らしくなりましたな。

それで、思いついた雨のお話!お風呂もあるよ!

 ザアアアァァァァ……………

「ちょっと優斗!?今日は雨降らないって言ったじゃん!」

「おっかしいなぁ~新聞みたら晴れだったのに…」

「とりあえず文句言ってないで走れぇ!」

「おー台風並みの土砂降りだなー」




 ガチャッ

「た、ただいまぁ…」

「お邪魔みょっす!」

「うぅ…さむっ…」

「葵の家が近くで良かったなー」

 俺、優斗、夏希、遼の順番だ。つーか優斗の「みょっすー」はバリエーション豊富だなおい。


「おかえり、葵。フッ…皆揃ってずぶ濡れだな。待ってろ、直ぐにタオルを持ってくる」

 兄貴が半ば呆れながらタオルを取りに行ってくれた。


 まぁ、呆れるのも無理はない。

 今日は朝から思いっ切り曇ってたのに優斗が、「いや、今日晴れだから」とかよく分からん事を言い出し、傘を持とうとすると…「晴れなのに傘はいらねーだろwww」みたいな感じで煽ってきたからムキになって傘を置いてきたんだ。その結果がこれ。


「うぅ…さむっ……葵寒くないの?」

 夏希が身震いしながら俺を見る。

「へくちっ……寒いに決まってるじゃん………」

 うぅ…これ完全に風邪引くパターンだ…。

「なぁなぁ、遼~」

 優斗がなにやらニヤケながら遼の脇腹をつつく。

「あー?なにー?」

 遼が屈んで優斗に耳を貸す。

「葵と夏希がさ、雨に濡れて、服が透けて、エロくない?」

 なっ………!?

「おー、確かにエロいなー。なんつーか、雨も滴るいい女…?」

 ななっ……!?

「なっ、何言ってんだ!バーカ!こっち見んな!」

「ホント昔から優斗は変わらないよね~。それに乗っかっちゃう遼もどうかと思うけど…」

 俺と夏希は腕で身体を隠しながら少しだけ男共から距離をとる。


「ほらバカ共、タオル取ってきてやったぞ」

 兄貴が持ってきたタオルを受け取って皆に渡す。

「ありがとうございます誠さん」

「あざーっす!」

「すんません、ありがとうございます」

 夏希、優斗、遼がそれぞれ口にしながら身体を拭いていく。

「お前も早く拭け。風邪引くぞ」

 ボフッとタオルを頭に掛けられ、ワシワシと頭を拭かれる。

「んにゃぁぁあ!!!ワシワシすんなー!自分で出来るってー!」

 ジタバタと暴れるが兄貴の手に抑えられ…。

「うるさい、大人しくしろ」

 うがー!兄貴め…子ども扱いしやがって…。でも、誰かに拭いてもらうのって気持ちイイんだな…。って、そうじゃなくてー!

「なんか葵って誠さんの手に掛かると猫みたいだよね」

「あ、なんかそれ分かるわ」

「あー、確かに猫っぽい」

 おい、お前ら。人を勝手に猫呼ばわりするんじゃねーよ!なんなら猫パンチ食らわしてやろうか?



「よし、お前ら風呂入ってこい。どうせ濡れて帰ってくると思って湯は張ってある」

 おぉ!ありがたい!流石に拭くだけじゃどうしようもないくらい濡れてるからな。

「サンキュー兄貴!じゃあ、お前ら先入ってこいよ。俺は最後でいいから。兄貴ー!代わりの服取ってー」

 手をヒラヒラさせながら兄貴を呼ぶ。

「だーめ!最後に入ってたら葵が風邪引いちゃうでしょ?はい!一緒に行こっ?」

 夏希に手を引かれるがままに風呂場へ。




 ~お風呂~

 「ちょっと葵!?なによこれ!?」

 「ひゃうっ!?な、なにが?」

 夏希が急に大声出すからビックリして石鹸を落としてしまった。

 「何って…この肌!すっごい綺麗!水も凄く弾いてるし、このツヤ!ハリ!はぁぁ………かぷ」

 「ひゃんっ」

 夏希さん素晴らしい解説と共に俺の二の腕にかぶりついてきた。

 「はむはむ…うらやまけしからん!あたしでもこんなに綺麗じゃないのに!」

 「ちょっと!やんっ!くすぐったいって!」

 うひゃあ…自分でもビックリな程エロい声が出てるなぁ…。まぁ、抑えられないんだけどさ。

 「夏希も充分綺麗だって!」

 「そうかな~?葵には負けるなぁ…」

 やっとはむはむを辞めてくれた…。



 ~優斗&遼side~

 「な、なぁ、遼?」

 「んー?なにー?」

 優斗がソワソワしながら遼に話しかける。

 「風呂場からすっげーエロい声が聞こえるんだけど…」

 「あー、女ってよく風呂場でイチャつくよなー」

 遼は、いつも通りの口調で答える。

 「お前…慣れてるな…」

 「ねーちゃん居るしな~」


 なんだか負けた気分になった優斗だった。




 ~葵side~

 「ふぅ~いやぁ…満足!」

 「もうお嫁に行けない…」

 あの後散々夏希に身体中を触られた俺は意気消沈。くすん…純潔を汚されたような気分だ…。

 「んじゃ、俺らも入ってくるか」

 「おーう」



 男の風呂シーンなんてない!そんなものはカットだ!




 「それにしても…葵はお風呂から上がっても色気が凄いね~」

 夏希が鼻息を荒くさせ、手をワキワキしながら近寄ってくる。

 「ちょっ!?もう勘弁してって!」

 「ムハー!その紅く染まった頬!髪を上げたことによって出来た艶めかしいうなじ!たまりませんなぁ…」

 ゲヘヘと聞こえそうなオッサンみたいな顔をした夏希。夏希ってこんなキャラだっけ?もしかして、実は百合だったりします?あれ?もしかして本格的に俺の純潔がやばい?


 夏希はスキル、百合を獲得した!

 葵はスキル、夏希警戒を獲得した!

 優斗はスキル、一日前の新聞を読むを獲得した!

 遼はスキル、動じない心を獲得した!



 って、優斗の「今日は晴れだから」は昨日の予報かよ!?

葵は猫っぽい。可愛いなコンチクショウ!!!

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