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TSしたから全力で満喫しようと思う  作者: 犬たろう
第1章~女になって大変だ!~
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プロローグ

はい、どうも!

(わん)たろうです。

TS物を書きたい!よし、書こう!そんな思い付きでのスタートですw

拙い文ではありますが、どうぞよろしくお願いします。

「葵!突然だがこの薬を飲んでくれ!」

 大学の春休み。しかも初日の土曜日の朝っぱらから食卓に響く親父の声。

「はぁ?今度は何作ったんだよ?」

「まぁまぁ、飲んでからのお楽しみだ」

 親父は悪ガキみたいな笑顔を浮かべて薬を差し出してくる。

「変なのだったらぶん殴るからな!」

 俺は半ばヤケクソで薬を受け取り水で流し込んだ。



 俺の両親は製薬会社を経営している。初めは趣味で始めた研究。それがあっという間に世界に認められ製薬会社なんて大層なものを経営する事になった。両親は、「趣味の延長線だから超楽しい」と声を揃えて言う。実際、経営は他の奴にやらせて2人は研究室に篭もり好き勝手研究している。で、その研究で出来た薬をたまに俺に飲ませようとする訳だ。そして、今回も…。



「飲んだぞ。効果は何時頃出てくるんだよ?」

 飯を食ってる親父に聞く。

「ん?おかしいな…直ぐに効果が出る筈なんだが…」

「あら?葵、あの薬飲んだの?」

 難しい顔した親父に気づいた母さんも顔を覗かせた。

「そうなんだが…おかしいな…マウスでは成功したのに」

「もう一つ飲ませてみたら?」

 おい、母よ。そんな得体のしれないものを追加で息子に飲まそうとするなよ。

「そうだな。葵、悪いがもう一つ飲んでくれ」

「えぇ…なんか怖いんだけど?」

 ろくなもんを作り出さない両親の薬を2つも飲むなんて自殺行為だわ…。

「頼む!効果が出なければまた1から研究し直さなきゃならんからな。とりあえず結果が知りたいんだ」

 親父は真面目な顔で俺に薬を差し出す。

「うぅ…、分かったよ…」

 すげー嫌だが、飲まなければ解放されそうにもないから仕方なく薬を飲み込む。


 ドクン


「がっ……」

 飲み込んだ瞬間全身に痛みが走る。

「おい?どうした?大丈夫か?」

 心配そうな親父が側に寄ってくる。

「ハァ…ハァ…い…てぇ………」

 体が熱くなってきて呼吸も荒くなる。追い打ちのように全身の痛みが増していく。

「あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ゛ぁ゛!!!!!!」

 遂に痛みに耐えきれなくなり、俺の記憶はそこで途絶えた。





 カタカタカタカタカタカタ

「ん…………………」

 側で聞こえるキーボードを叩く音で目を覚ます。

「ん?あぁ、起きたか葵。おーい、父さん!母さん!葵が起きたぞー」

 声のする方へ顔を向けるとパソコンで作業をしている兄貴がこちらを見ていた。あぁ、ここ兄貴の部屋か。でもなんで?

「また、父さん達に薬を飲まされたらしいな。俺が起きてきたら父さん達が、葵が倒れたって大慌てしてたぞ」

 フッ…と笑いながらメガネを上げる兄貴。倒れたのか、俺。それで兄貴の部屋に寝かされていたと。

「葵!起きたか!」

 ドタドタドタッと、騒がしい足音をさせて親父と母さんがやってきた。

「おう、今起きたとこだよ」

 親父達にそう告げて俺はふと、自分の声が聞き慣れた自分の声じゃない事に気がついた。

「なぁ、親父。今度の薬は声が女になる薬なのか?」

 そう、女の声になっていた。てかすげぇ綺麗な声だな。自分で言うのもなんだけどさ。

「いや、違うぞ?なんだ、まだ自分がどうなってるのか理解出来てないのか?」

 親父は不思議そうにこちらを見ている。

「どうなってるかってなんだよ。声の変化じゃねぇの?」

「葵?ちょっと鏡見てご覧なさい?」

 母さんが部屋の隅にある鏡を指差す。

「鏡?そんなもん見て何に…なるって…………」

 言われた通り鏡を見ると、その鏡に映っていたのは美少女だった。

「は?」

 誰だよこの美少女。てか、場所的に俺の居る所なんだけど。つまり?そういうこと?

「今度の薬は、男が女になる薬だ!」



 俺、月野瀬 葵。20歳。大学2年生。今日、女の子になりました。

TSって良いよね(唐突)

男の心で体は女

テンション上がりますなぁwww

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― 新着の感想 ―
[良い点] 親がマッドサイエンティストで草 [気になる点] マジレスすると自分の子供で人体実験って常軌を逸してて草
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