愛を歌う日々
憧れというもの。
銀色の月の切っ先に触れる真実
共感が滴る言葉にぶつかる
産声を上げて広がる私に切ない振動
空を見て泳ぐ魚 海の中に潜る鳥
虹を夢見る世界は無限の混沌を犠牲にして
有限な今という私たちになる
終わるために生まれてきた
でもはじまるために死んでいくのだ
ねじ曲がった心で命の真理を捕らえろ
歌うことで全てが高まっていく
繋がる運命に関わる絆
切羽詰まった夕暮れに震えた鼓動
あなたがあるから私がある
一人歩きしたあの日の思い出は
心無い幻となり私を翻弄する
花開いてしまった憧れは
散るはずの定めに逆らおうと必死だ
声が割れる朝焼けに黙ることも出来ずに泣いた
必要とされる明日を必ず引き寄せて?
無駄にしたくない
能天気な自己愛とか 自我を保つための自己満足とか
消えてしまう一瞬の心の歓喜は
くすぐったくてヒンヤリとしている
真っ直ぐに光るあなたを見ていると立ちくらみがする
告げられない想いが理不尽でこんなところまで来てしまった
雲は人の想い
雨となって零れるしずく
好奇心の傘の下で秘密をそっと囁いてどこかへ染み込んでいく私たち
新月と満月の間でバランスをとる全て
すれ違ったあなたはきっと笑っている
憧れの大半は無駄になると知っているけど
黙ることが出来ないからずっと愛を歌う私
「愛を歌う日々」
困ったことに私はおしゃべりなんです。
口は災いのもと、とりあえず今日も明日も歌います。