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魔王の娘とダンジョンの鍵  作者: 葉月じょた
魔王は俺が立派に育ててやる
3/6

エルス宮の姫様

なんで俺はこんなところにいる?


一世一代の告白を潰してくれた黒服の男、どうやら貴族の執事なのだろう。男とは馬車に乗ってからも最低限の会話しか成り立たなかった。有無を言わさず、乗せられたのだ。俺にだって誰に呼ばれた、この馬車はどこに行くなど知りたい情報がある。その一切の質問に答える気配もなく、あの方がお呼びですので、あの方がお決めになりましたので、と完全無回答に徹せられた。あの方って誰だよ。どうせ、ブッサイクな貴族のおっさんなんだろう。あー腹がたつ。

中央に向かっているのは間違いない。俺は男に回答を求めるのはあきらめて、始めての車窓からの景色を楽しむことにした。横にいる衛士は気にしないことにする。


で、今に至るのだが、俺は平伏していた。

何故って?

だって、目の前に立っているのだもの。

誰が?

姫様が。


いやいやいやいや、ないないないない

現実にありえないでしょう。

フィリア=エルス=ジブリール

エルスディア王国のただ一人の王位継承者、であるそのお方が何故か目の前に立っていた。柔らかそうな腰まで伸びた艶やかな髪と、エルフの力の特徴である長い耳、高貴なドレスを見に纏っている。一般市民にも寛容で、公の場に現れることも多いので、姫様の愛称で王国中から絶大の人気を誇っている。もちろん俺も敬愛しているが、あくまでもそれは天上人への憧れであり決して出会うこともないし、必要もない人であった。その姫様が目の前にいる。


エルスディア王国は伝承の五人の英雄の一人が祖となった国家の一つであり王制を敷いている。その他の国家では東のアルディアス王国、南のゼルディア王国は同様に王制を、北のディアアラミス大国では共和制を、中央のディアルディアルでは教団が国家を率いるなど様々な政治形態が見受けられる。エルスディアは太祖英雄エルスが西の砂漠地帯に築いた国家である。砂漠地帯なだけにあまり裕福ではないが、地下資源などの発掘と王家の求心力により国家を維持している。アマルカーナに代表される古の伝承を積極的に民に伝えているのも王家の権威を高めるためだろう。現国王であるエルス17世は長く病に侵され国政の場には出てきていない。公には第一皇女であるフィリア姫が全ての公務を取り仕切っていると一般には伝えられていた。確か俺より少し年上くらいだったと思うが詳細は不明だ。


「頭をお上げください」


ふんわりと

した柔らかい声が頭上から掛けられる。はいっ、と緊張のあまり声が高くなるが、一向に顔はあげれない。すると、


「フィリア姫の仰ることが聴こえないのか?」


抑揚を感じさせない平坦な声色で声がかかる。その声に従うがままにゆっくりと頭を上げる。目が合うとにっこりと笑ってくれる。その様子に少し安心する。


「ハンス、そのように急かせるものではありませんよ。カイル様にはこちらが来ていただいたのです」

「…」


横目で見ると、先ほどの黒服が承服するかのように軽く頭を下げている。どうやら寡黙な執事はハンスというらしい。


「本日は貴方に依頼がありお呼びだてしました。心配はありませんよ」「はぁ」


冷静になってみると、この場には姫様だけではなく黒服の男と、帯剣し武装した衛士が二名ほど姫様を護るように立っていた。俺の店に来た二人だろう。


少し深呼吸をしてゆっくり返事をする。

「カイル=イヴァリスといいます。街で鍵刻屋を営んでおります。姫様には始めてお会いいたします。無作法者ですので、失礼などがありましたら広い御心でお許し頂けますでしょうか」

たどたどしいながらも口上を述べる。何度か、貴族相手の仕事をした時に覚えたものだ。正式な作法ではないが、俺程度の身分でおればこれ位で充分だった。


「かしこまらなくて構いませんよ、見れば同じような年頃ですし」「優しいお言葉、ありがとうございます」


俺の返事に姫様は不服そうに口を尖らす。


「カイル様、気にせず普通の言葉で話して下さって構いませんよ。わたくしも若輩者にすぎませんし」と執事を見る。

「ハンス、あとミスティ、カナン、下がりなさい」


「ですがこのような下賎なものとフィリア様が二人になるなど…」「ハンス、私の命が聞こえませんでしたか」


柔らかではあるが毅然とした声色で姫様が、ハンスの言葉を遮る。ハンスは直ぐに姫様に敬意を払った後に退出していった。


「ミスティ、カナンも下がりなさい」

「申し訳ありません、フィリア様。陛下より決してフィリア様より離れるなと名を受けております」

「…そう」


なぜか悲し気に返事をする姫様が気になったが、それよりも衛士の一方は女性のようだ。それはそうか、姫様も男が常に側にいるというのは落ち着かないだろう。


「さて…と、カイル様、場所を変えましょうか」


そう言って姫様は部屋の奥の方に俺を誘う。落ち着いて見ると、今いる場所は謁見の間というものではないだろうか。俺の部屋が優に100以上は入りそうな広さで、左右の壁は伝承を基にした装飾が所狭しと飾られている。正面には少し階段を登ったところに立派な椅子が。いや、立派どころではないのだろう。たぶん国王の椅子だ。いつも姫様はあれに座ってるのかぁ。ただ今回姫様は同じ高さの場所で俺を立って向かい入れてくれていた。破格の待遇だったのだろう。それだけに、これから何を言われるか不安だ。まぁ、想像はつくのだけれど。親父は嫌がってたもんな。


奥の小さな部屋に連れられた俺は、丸いテーブルを挟んで姫様と向かい合わせに座らされた。姫様専用の待合室みたいなもので、簡素で可愛らしい装飾が彼方此方に見られる。姫様のご趣味ということだろうか。あと衛士の二人は入り口に待機している。室内に入るのは姫様に許されなかったからだ。お陰で俺は厳重な身体検査をされたのだが、仕方がない。


テーブルの上には、湯気を立てて良い香りのする香茶と幾つかの焼き菓子が置かれている。どちらも女性の侍従の方が持ってきてくれたものだ。さささっ、とやってきて去っていった。香茶にしても焼き菓子にしても高級なものなのだろう。嗅いだことのない香りが食欲を誘う。そういえば、よく考えたら飯食べてないや。ライラのことを思い出すと同時に特上カーライル膳がどうなったのか気になる。あとから請求だけされるのだろうか?


「カイル様?」「はい、なんでしょう」


この部屋に入ってから、何気ない日常会話を幾つか交わしたためか話し方が幾分気兼ねのないものになっている。姫様はどうやら庶民の日常生活に興味があるらしく、食事のことや仕事のことなど他愛もないことを会話した。同世代の話相手があまりいないらしい。


「ライラ様にはどのような告白をするのですか?」

「え、えっと」

「抱きしめながら大好きだよとか、耳元で優しく愛してるとか定番だけどいいですわね。あぁ、それとムードも大事ですね。それとそれと…」


姫様は聞き上手だ。ライラへの気持ちや告白のことまで、いつの間にか聴き出されていた。それからは告白のシチュエーションについて色々と想像しては楽しんでいる。俺は食事の後に告白くらいに考えていたので、姫様の想像力に唖然とする。いや、そんなんできないよ。恥ずかしいじゃないか。付き合ってください、くらいでテンパってますよ。


暫く話をして満足したのか、ティーカップに口をつけ、ふぅっと一息をつく。いいですわねぇ、と小さく呟くのが聞こえた。


「さてカイル様、本題に戻りましょうか」


先ほどまでの楽しげな雰囲気は一転する。


「お願いというのは他でもありません。貴方に魔刻師としての仕事をしていただきたいのです」


予想どおりだ。やはり刻印がらみか…


「…それでは、なにかの刻印を解除するということでよろしいでしょうか?」


先ほどとは異なり、こちらの土俵の話だ。冷静に質問を返す。刻印を付与するのであればお抱えの鍵刻師がいるはずなのだ。なので、解除が出来ない刻印があるとしか思えない。刻印には鍵刻師の癖がある。異能の元となる魔の力の影響であろうが、その為に刻印によっては解除しやすかったりしにくかったりする。


「その通りです」

「では、その対象は?」

「わたくしです」


はっ?あまりにも自然体のままだったので、一瞬理解が遅れる。わたくし?


「あの…姫様に刻印があるということでしょうか?」

「そうですわ」


はて、どういうことだ。そもそも刻印は条件付けに使われる。錠前に付けたりするのが一般的だが、窓に付けることだって出来る。家人の他には開けられないようにするためだ。だが、生物に付けるというのは聞いたことがない。


「ご存知ないのも当たり前ですわ。これは五英雄に由来する話なのです」


俺の内心を覗いたように微笑む。


「正確に云いますとわたくし個人の刻印ではなく、王家の刻印なのです」


やはりわからない。


「本来であれば市井の方にお伝えするわけにはいかないのですが、カイル様には是非ともお手伝いいただかないといけません。なので、全てをお話しします」と、深々と頭を下げられる。だが姫様に頭を下げられるなんて、と感動はしない。ただただ、警戒警報が頭の中に響き渡る。これは、まずい流れだ。

危ないことには手を出さない、これが俺の主義だ。


「あのっ、出来れば遠慮させて…」

いただきたいのですが、という言葉は告げれなかった。

姫様が俺の手を握りしめて訴えるかのように見つめてくる。その破壊力に理性が暴走を始める。聞いたらダメだ、というのにこの瞳に見つめられたら断れない。


「…お話しだけでも」

まぁ、嬉しいっ!と喜ぶ姫様をよそに俺は自身の優柔不断を後悔していた。


姫様が語ったのは王家の歴史だった。


古の神と魔の闘いに勝利した人類は、戦乱により荒れ果てた大地に生きることを強いられた。民は飢え、疫病は蔓延し人類は死に瀕していた。魔に勝利した神は既に去り、人々は寄り辺もなく、肩を寄せ合い生きていくしかなかった。


その極限のなかで五人の英雄は魔の力を用いて、大地を清浄化する術を見出した。魔王の巨大な力を強大な神の力を持つ自身の体内に封印することによって制御する。魔の力は変換され、大地を癒す力となった。アマルカーナを始め倒した魔王の力を取り込み力を得ることに成功した五人は各地に分かれ建国を成したという。


そのうちの一つがエルスディア王国であり、北のディアアラミス大国、東のアルディアス王国、南のゼルディア王国、中央のディアルディアルである。


「近年、エルスディアの周辺で作物が不作なのをご存知ですか?」「はい」


近年、王都の周辺では気候が上昇し、それに伴い砂漠化が加速している。周囲を砂漠に囲まれ耕作に適した土地はただでさえ少ない。農作物の収穫量が減っているというのも国民ならば誰しもが知っている話だ。必然的に資源の輸出により農作物を輸入する他がない。だが、資源も無限ではありえないのだから慢性的な不況に陥っているのが現実なのだ。マックスの言う安定した生活というのもここに端を発している。理想より現実というわけだ。


「その原因が、封印した魔の力の枯渇によるものなのです」

「…」姫様の言葉に反応が出来ない。それが本当ならこの国が滅びるのではなかろうか?


「われわれは永きに渡り受け継ぎし魔の力をわずかずつではありますが用いて大地を癒してまいりました。本来であれば生命の生存には適さないこの砂漠の地で、人々が暮らしていけるのも全て魔王の御力をお借りしているからなのです。」


「いまの気温上昇と砂漠化が続くと数十年のうちにこの大地での作物を諦めないといけない状況になるでしょう。もしかしたら、この土地を離れないといけないかもしれません。そのようなことになる前に、対策が必要なのです」


この国の置かれた状況はあまりよろしくないらしい。


「われわれは三つの選択肢があります。一つは気温上昇に即した農作物の育成。一つは他の国家に援助要請を行うこと」


エルムディアの主食はポルスやカヤといった穀物だ。どちらも、乾燥地帯での育成にとても適したもので、そのまま茹でて食べたり粉末にしてパンにしたりと様々な用途で使われる。俺はポルスの茹でたてが好きだが、ライラはカヤのパンが好きだったりと色々と好みが分かれるところだ。


「この二つは現実的ではございません。現在も新しい作物の開発を続けていますが、なかなか思うほどの効果は得られていません。また、数十万人もの人々の食糧を援助するほど、他の国家も余裕がありません」


我が国と同時期に魔の恩恵を受け始めたのですから。と姫様の言葉は続いた。なるほど、どの国も同じような問題を抱えているわけだ。


「あとは、魔力の回復を促すしかないのです」

「魔力の…回復?」


魔力の回復とはなんだ?

そんな疑念が表情に表れたのだろう、姫様は言葉を続ける。


「ちなみに、カイル様は異能をお持ちですか?」


「少しですが」唐突な質問に戸惑いながら答える。

俺が使えるのは刻印の指輪を使うことだけで、火をおこしたり、風を呼んだりするような力はない。神の継承者くらいだ、そんなことができるのは。


「わたくしは異能を持ちません」


英雄の血を引く姫様が持っていないなんて、と驚く。


「もう少し詳しく言いますと、エルスディアの王位継承者は皆、異能を持てないのです」

「そもそも異能とはなんでしょう?」

「受け継いだ魔の力を使うことです」


幼い頃に学んだことを繰り返す。姫様は正解とばかりにっこり微笑んでくれる。ライラには悪いが、むちゃくちゃ可愛い。


「では魔王とはなんでしょう?」「へっ?」姫様に返事するには相応しくない声が出た。


魔王は魔王じゃないのか?魔族の王様?


「魔王が魔族の王様なのでしたら、なぜ魔王は複数あるのでしょう?」いくつか部族があるの?考えたこともない質問に戸惑う。


こういうことらしい。

魔王とは普通の魔族とは異なり、魔力により魂を昇華できる存在で魔力の大きさは魂の強さに準ずる。普通の魔族が定まった魔力しか持てないというのに比べ、魂さえ強くなれば扱える魔力も大きくなるのが魔王なのだそうだ。因みに異能は受け継いだ魔族の本来持っていた魔力を使えるとのことだ。

魔力の回復は普通は睡眠や休息によって得られるが、外から魔力を流し込むことによっても可能とのこと。


「王位継承者が異能を使えないのは、魔王の封印を体内に宿すため全ての魔力が封印に費やされるためです」


なんとなく話の行方が分かってくる。


「もうお分かりかもしれませんが、カイル様にお願いしたいのはわたくしの体内にある刻印を緩めてもらい魔力を注ぎ込むことです」


予想どおりだ。身体の刻印なんて扱ったこともない。


「魔王を解放するわけにはいきませんので、刻印を少しだけ弱めた上で、隙間から魔力を注ぎ入れるとお考えください」


ちなみに魔の力を取り出すことは出来るが、注ぐ方法はないそうだ。英雄は膨大な魔力が枯渇する状況までは予想できなかったのか、それとも余裕がなかったのか。


具体例にはよく分からないが、そのようなことが出来るのだろう。だが、この時点で俺に求められていることは大凡わかった。


「…どうして、俺なのでしょうか?」


そうだ、この王宮や貴族の御用達の鍵刻師がいるはずなのだ?

刻印の扱いに慣れてもいない俺に頼むよりよほど確実だろう。

そう訊くと、姫様は胸元から淡い光を放つ輝石を取り出した。

何処かで見たことのあるような?


「これは本日、ミケロッティより王宮に届けられたものです」


ミケロッティ?記憶を糸を手繰り寄せてみるがなかなか出てこない。


「カイル様がお仕事をされた商人です」


あぁ、あの大問屋のおっさんか。ようやく、記憶が結びついた。確かに見覚えがあるよ、あの輝石。


「この輝石はアマルティアと呼ばれます。これ自体が魔力を封じることができる輝石です。結構、高価なのですよ」


姫様が教えてくれた価格は優に俺の全財産を越えていた。あれってそんなに高価なものだったのか。やっぱ、先に開けなくてよかったな。


「魔を封じた刻印、魔刻と呼びますが解除するためには刻印とは比較にならない精度で魔力の相性が必要となります。このアマルティアにはわたくしの魔刻に適した異能に反応するような刻印が施されています」


要するになにか?アマルティアとかいう輝石が光ったから俺が呼ばれたということだろうか。と聞くと、それで合っているようだ。


「いえ、ですが王宮にもお抱えがいるでしょうし、街には俺よりベテランの技師が多く…」

「…のですよ」


俺の話の途中で、姫様が口を挟んだ。なんて言った?


「いなかったのですよ、カイル様の他にアマルティアが反応した人は」

「いない?」他にも沢山の鍵刻師がいるのに俺だけ?

「ミケロッティは街のすべての鍵刻師達に、同じ鍵仕事を依頼したそうです。カイル殿、あなたは街で一番若いので、依頼したのは一番最後だったそうですよ」


あぁ、なるほど。この不況下で鍵師なんて需要の少ない仕事を始める馬鹿はあまりいないよな。俺みたいに師匠兼親父が突然いなくなったとか亡くなったじゃないと。周りのジジイどもはまだまだ死にそうにはない。マッケーニ親方なんが、夜叉孫が出来るって張り切っていたしな。ちなみにマッケーニ親方はギルド最高齢の鍵刻師だ。豪快な小太りのおっさんのくせにやたらと指先が器用で、ノルマン地方の「おりがみ」という紙細工をよく作っている。


「長い話となりましたが、状況はお判りになりましたでしょうか?」

「…はぁ」

「現状ではカイル様のお力を貸していただかないと、王国は立ち行かなくなることもお判り頂けましたでしょうか?」

「…はぁ」


まぁ、わかった。王宮に呼ばれた理由も、王国の置かれた状況も。


「では、わたくしを助けると思ってお手伝いしていただけませんか?決してカイル様には危害を与えるようなことはいたしませんから」


姫様はとても申し訳ないとばかりに、頭を下げられる。本当は、俺のような庶民に頭を下げることなんてないのだろうな。命令すれば済むはずなのだから。姫様の誠意を感じる。ぎゅっと唇を結び、縋るように俺を頼る姫様をじっと見つめる。姫様の旋毛を近くで見たことのあるのは俺だけかもな、などとどうでもいいことが思い浮かんだ。


聞く限りでは大変な状況だ。上手くいけば多額の報奨金や名誉など貰えるのかもしれない。俺だけが助けることができる?親父や親方達、街の人々の顔を思い浮かべながら、姫様に伝える言葉を選ぶ。


「この話、慎んで…お断りします」


そっと見ると、姫様は唖然としていた。


姫様、ごめんなさい。俺にはそんな大役は無理なんです。



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