仲は良いんです。
小ネタ。ケイロンとライオスとイロス。
テバイ王宮名物。シーリン家次兄と末子の微妙な遣り取り。
ケイロン:ライオス兄上、今日も性格歪んだ笑みが美しいですね。
ライオス:おぉ、ケイロンか。今日もエセ爽やかな微笑みが健在で兄として嬉しいぞ。
ケイロン:嫌だなぁ、兄上には敵いませんよ。
ライオス:ハハハ、謙遜する必要はないさ。俺よりもお前の方が数倍性格が悪い。(ニッコリ)
ケイロン:性格は俺の方が悪くても、タチが悪のはライオス兄上の方ですよ。(天使の微笑)
にこやかな遣り取り。オーラは別に黒くはない。
イロス:・・・・・お前らな。
ライオス:これは兄上。兵の指南は終わられたのですか?
ケイロン:お顔の色が優れませんが、何かあられましたか、イロス兄上?
イロス:・・・・・・・・・・・・もういい。
ライオス:あぁ、無理のしすぎですよ、兄上は。もうちょっと自分の身を省みて下さればいいモノを。
ケイロン:そうですよね。たまにはライオス兄上に仕事を押しつけられたら良いんですよ。
ライオス:何を言っている。サボりがちなのはお前の方だろうが。
ケイロン:失礼な事言わないで下さいよ。俺はライオス兄上ほど隠すのが上手くないだけですから。
ライオス:俺は隠してなんかいないぞ?
ケイロン:そうですか?
イロス:・・・・・・・・・・・うぅ。(胃を押さえる)
ちらり、と長兄を見る二人。顔を見合わせて、何やら頷き合う。
ライオス:心配しないで下さい、兄上。これでも俺とケイロンは仲が良いんですから。
ケイロン:兄弟の軽いスキンシップですよ、イロス兄上。
イロス:・・・・・端の胃に悪いからやめろ。
ライオス:嫌です。
ケイロン:無理ですね。
イロス:・・・・・・・・・・・・・愚弟共が・・・・・・・ッ。(泣)
シーリン家の次兄と末子の遣り取りはこんな感じです。そして彼等は仲が良いのです。これでも。
・・・・・頑張れ、長兄。




