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狂喜の科学者

「さぁかかってこい」

ライアーマンは比較的ヒーローの中では優れていた。

サムライマンは瞬間的火力は強いが時間制限がある。

ボットウォリアーとコマンダーはかなり出動しているが失敗や力不足も多い。

その結果ライアーマンの注目はあがることになっていった。

ライアーマンはこれをよしとはしなかった。

活動がし難くなると思ったからである。

「まぁしょうがないか」

メディアに溢れた世の中でプライバシーがとか言うヒーローはまずいないだろう。

ライアーマンは変身をして怪物の声がしたほうへ走った。

ライアーマンは恐るべき聴覚力を備えているのだ。

イニシエーターを見つけるとライアーマンは拳を振り上げ心臓を突きぬき投げた。

これがライアーマンのスタイルである。

ライアーマンは敵の弱点を見つけるとそれをかなり利用するスタイルをとる。

そのためズルヒーローと一部で呼ばれている。

それについても本人は気にしてはいない。

娯楽ではない、これは戦いなのだから。

「ライアーマンお前を殺しにきたぞ!」

そんな声と共に現れたのはイニシエーターの改良型だった。

イニシエーターよりも更に機械化が進んでおり冷却システムを備えてるようだった。

きっと体についているパイプがそれだろう。

「ふむ見せてみろ」

ライアーマンは構えた。

改造イニシエーターは、エンジンをふかすと一瞬でライアーマンの付近に来て殴った。

ライアーマンは速度に驚いた。

「ぐおおおお。」

ライアーマンの金属の体に穴が開く。

だがライアーマンもヨミのごとく治癒能力を備えている。

「ぐうう・・・。」

しかしそれに伴う体力消費と常時体力を浪費するヨミの細工によってライアーマンの体力は3分の1を下回っていた。

「仕様が無い……」

ライアーマンは、力をこめて空高く飛んだ。

「逃げたか……」

これはライアーマンが得意とする技であった。

逃げるが勝ちという言葉を体言したヒーローである。

サムライマンは、ヨミと対面していた。

「さぁ殺してやるぞ! 」

サムライマンは殺意に燃えていた。

そして刀を取り出し一瞬にしてヨミの近くまで駆けていった。

肉眼で残像だが見える程度の速さだがそれがより一層凄みを与えた。

ヨミは刀の攻撃を受ける一瞬の隙に変身をして跳ね返した。

サムライマンは消えた。

そしてヨミの背後に来た直後に現れヨミを切った。

「グウウ!?」

ヨミの背後から刀を差したまま体をえぐった。

「すまないな、ライアーマン!」

サムライマンはヨミの体を両断し頭に刀を突き刺した。

ヨミの息は尽きた。

ライアーマンも異変に気づき自分の体の終わりを悟った。

しかしライアーマンの体は自爆しなかった。

「悪役の話はまじめに聞いちゃだめだよ!! 」

ヨミの声が聞こえるとライアーマンは体から金属を吐いた。

そしてヨミは液体の状態でライアーマンの体から出てきたのである。

「なぜだ!? 」

ライアーマンは何が起こったのか理解できなかった。

「私が消滅すると同時にその体は私を新たに作り続けるクローン工場なのさ!」

ライアーマンはヨミの狂気に呆れた。

「話ははやい、先に死ねってことだな」

ライアーマンはヨミの前で自分の胸にパンチをした。

ライアーマンは倒れそして液体となり蒸発した。

サムライマンはヨミを倒したと思っていたのも一瞬、ヨミが目の前に現れる。

「ライアーマンは死んだ! 俺のクローンを生んでな! 」

ヨミの細工については何が起こってもおかしくなかった。

「やり方が汚いな、ヨミ。」

サムライマンは言い放ち消えた。

「だが消えれるのかサムライマン! これは困った! 」

サムライマンはもう一度背後にいき刀を振り下ろした。

しかしヨミはよけたのである。

「新しい体はなんと一瞬の事も反応できるのさ! 」

ヨミは笑い転げながら言った。

「元の自分と別人物になってまで強さを求めるか? 人の体に寄生して。」

サムライマンは言った。

「俺にとって自分はどうでもいい、大事なのは自分の楽しみだけだ! 」

ヨミはそう言ってサムライマンの首をつかんだ。


さよなら

ライアーマン

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