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片や恋が芽生え、片や同盟が組まれた。

 

「なにアレ」

 何だろうな、と返す少年の視線は生暖かい。

 その視線の先には金網の張られた小屋に居る一組の男女。

 ホクホクとカフェモカの毛並みをモフるちんまりした少女が、そっと顔を上げる。やや強面の少年が彼女を見ていて視線がかち合った。

「……」

「……っ!」

 少女はボフンっと上気した顔をバッとうつむけ忙しなくうさぎを撫でる。

 少年も無表情なままそっと己の撫でる真白いうさぎに視線を落とす。

 だがまた同じタイミングで視線が交わり、見つめ合い、そして外される。延々その繰り返しだ。

「会話しろよ会話!」

「いい加減先進めよ!」

 傍観者二人は押し殺した互いの言葉に、ふと相手を見た。そこに、同じ企みを見つけ、口を開く。

「なあ」

「おう」

「「くっつけようぜアイツラ」」

 傍観者二人の心が一つになった。


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