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〜翌日の朝〜
「…………んっ。」
……俺の横で、天宮がかわいらしく寝返りをうっている。さすが、マイハニー!可愛い過ぎ!
「……あ?メール?なんだろ?」
携帯に、受信メールあり!なんだこのアドレス?しらねーアドだな。とりあえず開いてみるか…。
〜お知らせ〜
本日より、EARTH・PERIODが復旧いたしました。それと同時に、大規模なアップデートを行いました。新しいEARTH・PERIODの世界をご覧下さい。
……マジで!?つーか、アダムを倒したんだから、もうゲーム世界で闘う必要なくね?……ん?自分のステータスが、確認できるのか。どれ、ポチッとな。
〜そらとぶユパ様〜
LV 12000000
HP 60000000/60000000
称号 アダムを倒し勇者
職業 皇帝ニート
武器 聖天自堕落巨神剣
防具 青き血で染まった衣
能力 ニート・THE・END
プレイヤーRANK 2580位
戦績 0勝0敗0引き分け
……なんか、懐かしいな。あれから半年以上経つのか…。………天宮が起きたら、爆遊会館に行くかな。
………んんん!?ちょっと待て!戦績が0勝0敗0引き分け!?なんでリセットされてる訳?
「……あっ、おはよう。……どうしたの?携帯なんか見つめて…。」
あ、天宮が起きた。俺は、天宮に携帯を差し出し、外出の準備を始める。
「え!これって…。」
「支度しろ。爆遊会館に行くぞ!」
「あ、私の携帯にもメールが。」
〜AMAMIYA〜
LV 208763514209
HP 390541238712/390541238712
職業 女神
武器 勝利の神弓・バ
防具 女神の衣
能力 極楽殺弓
プレイヤーRANK 1位
戦績 0勝0敗0引き分け
………やっぱり、ランク1位の天宮は、とんでもないステータスだ。勝てる奴なんか、絶対にいないだろ…。
……と、いう訳で早速天宮と爆遊会館にGO!GO!だぜ。
〜ネットカフェ・爆遊会館〜
「……なにこの行列?」
そうなのだ!爆遊会館に行ったはいいが、凄まじい行列が出来てるんですけど…。マジなんだよコレ?
「多分、総理の会見のせいで、一般人もEARTH・PERIODの存在を知っちゃったんだね。(前作42話)」
あー…、そういえば、あのオッサンは総理大臣だったんだっけ?そうかー…、あのオッサンのせいで、こんな行列が…。総理の馬鹿野郎ー!!
「どうする?列ぶ?」
「私は列ぶよ。谷川君は?」
「ん〜っ…、今日は普通のカフェに行く。」
「え?」
「一般人がEARTH・PERIODの存在を知ったんなら、ネットなんかで話題になってるはずだからな。まっ、簡単に言えば、情報収集ってところか…。」
「ふーん…、わかったわ。私は、EARTH・PERIODにINするからね。谷川君なら、意味わかるよね?」
多分、天宮の言葉の意味は、長時間プレイするから、待ちくたびれたら先に帰ってくれ。と、言う意味だろう。約半年ぶりのEARTH・PERIODだ。気持ちは、わからなくもない。そして、待つ事2時間30分。ようやく、店内のカウンターにたどり着いた、……けど、いつまでたっても、いつもの店員が姿を現さない。なんだ?忙しいのか?
チーン!チーン!チーンチーンチーン!!
……天宮が、カウンターに置いてある呼び鈴を凄まじい勢いで、連打している…。やめよう?恥ずかしいんだけど…。
「大橋進でてこーい!」
「……大橋?」
「店員の本名だよ。知らなかったの?」
店員の名前は、大橋進って言うのか…。
「すいません!お待たせしま……って、チャンピオンとアダムを倒し勇者!?これはこれは…、ようこそいらっしゃいました。」
「LV無制限・無差別区域!!」
「あっ、普通の3時間パック。ネット席で。」
「わかりました。チャンピオンはこちらに…。倒し勇者は……って、えええ!?EARTH・PERIODをプレイしないのですか?」
なんで驚くんだろう?
「うん、しないよ。早く案内してくれ。」
ぶっちゃけ、EARTH・PERIODの世界はおっかないしな〜。アダムも倒したし、プレイする意味もあんまり…。正直、プレイ意欲が湧かない…。EARTH・PERIODが復旧したのは嬉しいけど、今日はゆっくり、普通のネットカフェで過ごそう…。
〜谷川大和〜
HP 20/20
やる気 0
テンションダウン!