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飛行石BLADE……名前はカッコイイよ?うん、ジブリ大好きな俺のハートをくすぐるような名前だ。けど……けどね?形が超ダサいんだけど!!
ナニコレ!?ひらべったい青い長方形に、肌色の取っ手が、某がりがりするアイスを思い出させる。極めつけは、「大和参上!」と黄色い文字で刀の至る所に彫られている俺の名前…。
ぶっちゃけ、超ダサい!
「覚悟しろRANK2!!」
フルブースター状態で、RANK2の弾幕を無理矢理強行突破して、飛行石BLADEをRANK2の体目掛けて、薙ぎ払うように振るう!
「……まあ、多少動揺はしたけど、君が近接武器を構えた時点で、僕の考えは決まったよ。」
なに?どういう事だ?
「君が近接武器でくるなら、僕も近接武器で受けて立とう!」
そういう事か。とことんヤり合うつもりだな!
〜T=10000〜
特殊アイテム使用!
異次元の超絶武器倉庫!
モデルチェンジ・コア!
装備全パージ!
POWEROVER第二段階!
グラインダー・BLADE!!
左腕使用不可!
なんじゃい!?POWEROVER第二段階?RANK2の左腕が吹き飛んで、巨大な十二の刃が付いたチェーンソーが左腕に装着された!?………って、コラアアアアアアア!!おい、刺身の野郎!また某Vのパクリじゃねーか!久々に更新したとおもったら、またパクリネタ!?ヤバイよ…ついにネタ切れか!?とりあえず、フ○ムと読者に謝れ!!
領地戦ばっかりヤッてないで、真面目に執筆しろ!
ギュイイイイイイイイ!
……うん、超コワイ。あんなモンで攻撃されたら、谷川大和のミンチが出来上がり♪……しゃれにならん。
「チクショウ!男は度胸じゃあああああああ!!」
〜T=10000〜
そらとぶユパ様の攻撃!
イレギュラー攻撃!
飛行石BLADE!
薙ぎ払い!
「僕を倒す?……ふん、やってみろよおおおおおおおおおお!!」
〜そらとぶユパ様〜
T=10000の攻撃!
POWEROVER第二段階!
全てを粉砕する暴虐!
グラインダーBLADE!!
「「うおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」
俺の飛行石BLADEと、RANK2のグラインダーBLADEが真っ向から激突する。俺の薙ぎ払いをRANK2ががっしりと受け止め、飛行石BLADEが恐ろしい勢いで火花を散らしながら、グラインダーBLADEに削られていく!
あああ!ヤバイヤバイ!!削られてる!削られてるよ!!流石RANK2…。超巨大チェーンソー前では、秘石の能力でも歯がたたないのか!?
〜そらとぶユパ様〜
飛行石BLADE!
劣化!
あああっ!ヤバイヤバイヤバイオハザード!!!……なんて言ってる場合じゃねーぞ!武器が……飛行石BLADEが押し負ける!?いや、押し負けるというより、単純に俺の腕がRANK2より劣っているのか…。武器の性能の差じゃない。俺が飛行石BLADEを使こなせていないだけだ!……だが、どうする!?このまま近接戦闘を続けたら、確実に負ける。………考えるな。感じろ!飛行石BLADEは、秘石の力で生み出されたモノ。すなわち、俺の体の一部!武器として扱うんじゃない。自分の分身として……血肉が通った己の手足だと思えば!
「……ハハッ、どうした?気でも狂ったか?そんなめちゃくちゃな構えで、まともに闘える訳がない!」
……RANK2が高々と笑い、グラインダーBLADEを構える。笑われるのもしかたない。何故なら、飛行石BLADEを地面に置き、その上にまるでサーフィンをやるかの如く、バランスを取りながら乗っかる。誰がどう見ても、ふざけているとしか思えない。しかし、俺はマジだ!本気と書いてマジだ!
「飛行石って、知ってる?偉大なる神が作り上げたアニメーション映画・天空の城ラピュタに出て来る石なんだけど…。」
いきなり訳のわからない会話を振られて、RANK2の頭の上にはクエスチョンマークが三つほど浮かび上がる。それはそうだろう。ガチな戦闘中にいきなり、「ねえねえ、ジブリ作品で、ラピュタってあるじゃん?」と、聞いてくる人間がいたら、間違いなく「はあ?頭大丈夫?」と聞き返す人間が大半だろう。ここで、「ああ!知ってるよ。ムスカ最高だよね〜。」と言い返す人間がいたら、友達になりたいくらいだ。
「はあっ!?君は一体、何を…」
「話は最後まで聞け。その石はな、もともと………、(大和の素晴らしいジブリ知識が展開されております。物語には一切関係ないので、省かせていただきます。)つまり、ラピュタの科学…技術の結晶が飛行石にはつまってるんだ。そして、気付いたんだ。俺の武器、飛行石BLADEは………」
〜そらとぶユパ様〜
飛行石BLADEの真の力!
飛行石BLADE覚醒!
リミッター解除!
無限飛翔能力追加!
攻撃力が更に大幅強化!
「飛行石の力が宿っていると考えたんだ!我を助けよ!光りよ導け!お前の力を見せ付けよ!」
無限飛翔!
王家の輝き!
無限飛翔状態!
「ばっ、馬鹿な!武器が飛翔能力を持つだと!?乗っかったのは武器に乗って、飛翔する為だっただと!?」
うひゃゃゃ!ナニコレ!?めっちゃ気持ちいいぞ!例えるなら、そらとぶサーフィンだ。え?どこぞの○○○カセブンのパクリネタだって?まあ、細かい事は気にすんな♪それ、ワカチコワカチコ〜♪
……まあ、冗談はこれくらいにしないとね。飛行石BLADEを巧に操り、一気に高度を上げ、RANK2に狙いを定める。落下速度と飛行石BLADEの超重量をプラスした、急降下体当たりを喰らわせてやる!
〜そらとぶユパ様〜
高度急上昇!
体制を整えた!
狙いを定めた!
TARGETロックオン!
バルス式ムスカ特攻!
「うらあああああ!」
「アハハハ、おもしろいじゃないか!!そうこなくっちゃね♪」
急降下!
進め!愛しき風の子!
そらとぶユパ様は神風を捉えた!
移動速度限界超え!
攻撃速度限界超え!
テンションアップ!
もはや、ここまで来たら言葉は不要。己の全てを賭けた一撃を、全力でRANK2にぶつけるのみ。相手……T=10000もそう思っているはずだ。のるかそるかのワンチャンス!それを狙う。……ふと、RANK2と視線が交錯する。………ふふふっ、笑ってやがる。楽しくてしかたないらしい。向こうも同じだ。俺も、楽しいよ。ぞくぞくする。ぶっちゃけると、秘石がなかったら勝負にすらならなかった。スゲエわ。男が憧れるような男だ、RANK2・T=10000。だから、精一杯の感謝と敬意をもって………
「………ありがとう。そして、さようなら。」
〜そら……
バル……
……
ERROR!!
処理速度が追い付きません。
ERROR!!
WIN!!そらとぶユパ様!
「………クックッ、まさか、処理速度を超えるとは……思わなかった、よ。……君のRANKは、たしか…四桁……だったよね?………チャンピオンより、強く……感じた、よ。」
飛行石BLADEの攻撃が直撃したRANK2は、上半身と下半身が見事に真っ二つに切断され、致命的なDAMAGEを受けた。多分、現実世界の肉体も、ただじゃすまないだろう。
「……すまない。俺は、何があっても負ける訳にはいかないんだ。」
「………そう、か。…………だが、残念だ。おそらく、チャンピオンと君が……力を合わせても……三賢人…に……勝て…な………………い。」
「そこまでの相手なのか?」
「奴ら……の強さ…は、桁外…れだ。もはや、世界が違う。」
天宮と二人がかりでも勝てないだって!?一体、どんな奴らなんだろうか…。
〜EARTH・PERIOD開拓区、裏ゲート前〜
「だりゃああああ!!」
「ほう!やるなお嬢さん。」
「けど、私達には勝てない。絶対にね。」
〜射〜
AMAMIYAの攻撃!
エンジェルアロー!
MISS!!
射は回避した!
ふうっ、やりづらい。特別強い訳ではないんだけど、コンビネーションを織り交ぜながら絶妙なタイミングで攻撃してくる。自分のペースで攻撃できないから、本当に闘いづらいのよね…。
「う〜…、イッテエなぁ。まさか、気絶させられるとは思わなかった。」
〜撃〜
気絶回復!
戦闘復帰!
チッ!下品なジジイが復活したか…。これで三対一になって、より厳しい闘いになる事は間違いない。今のところ、撃の攻撃方法も能力もわかっていないため、迂闊な事はできなくなった。
「……姉ちゃん。さっきのは効いたぜ!お返しに、強烈なハグをプレゼントしてあげよう。」
………ぜ、絶対に嫌だ!
〜天宮結衣〜
ハグ拒絶!
テンションダウン!