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「…さて、お嬢さん。本格的に戦う前に、これだけは聞いておきたい。」
「……何かしら?」
射はしゃべっていて、隙だらけ。………チャンスね。ヤろうと思えば、イケる!
「貴女にとって、『人間』とは、なんだ?」
よし、イケる!攻撃を……と思ったけれど、凄く真剣な眼差しでこちらを見てくる射。………やめた。素直に質問に答えよう。止が不意打ちを狙っているかもしれないけど、止の表情を見て、それはないと感じた。止も同様に、私の答えを待っている。二人共、武器を構えていない。本当に真剣な表情で、一直線に私を見てくる。いままでの敵とは、なにかが違う…?
「……そう、ね。ヒトは、愛を育む為に、存在していると思う。これで、いいかしら?」
「………最低の答えだな。結局、お嬢さんもその程度の人間か。……がっかりだ!悪いが、一瞬で終わらせる。」
なっ、殺気!?一瞬で、雰囲気が変わった!?……来る!
〜止〜
能力発動!
静止する世界!
状態異常!
AMAMIYA移動不可!
行動不可!
攻撃不可!
アイテム使用不可!
「な、なにこれ!?動けない!」
〜射〜
POWEROVER!!
リミッター解除!
攻撃力崩壊!
警告!警告!警告!
非常に強いエネルギーを感じます。
非常に強いエネルギーを感じます。
非常に強いエネルギーを感じます。
警告!警告!警告!
超遠距離粉砕兵器・HEATRAIL召喚!
固定・リンク完了!
TARGETROCK!!
「安心しろ。直撃すれば、痛みも感じないであの世逝きだ。止さんよ、あと何秒もつ?」
「17秒。それ以上は、継続不可能です。」
ぐっ、詰み状態一歩手前か!防御・能力防御は可能みたいだけど、POWEROVERで攻撃してくるなら、防御は無意味ね。実質、詰み状態だわ。………しかたない、アレやろう。
〜射〜
電磁粒子破壊連撃砲!
発射!
発射!
発射!
発射!
発射!
………略、発射×150
AMAMIYA能力発動!
SAVEOVER!!
警告!警告!警告!
非常に強力なエネルギーを感じます。
異様なエネルギーを感じます。
非常識なエネルギーが放出されました。
警告!警告!警告!
SAVE・ME!!
超規格外・要塞式耐久大盾展開!
いかなる攻撃・能力・アイテム・奥義・COUNTERを無効化します。
要塞式耐久大盾
耐久値 100%
……できれば、コレは使いたくなかった。耐久値が0になると、大盾は消滅するし、異常なエネルギーを莫大に使用するため、使用後は肉体に何らかの異常が発生する…。大盾が消えた後でも、敵からの攻撃が続けば、DAMAGEを受けるし、割に合わない能力なのよね…。POWEROVERとSAVEOVER。POWEROVERは最大の攻撃力を誇る能力だし、SAVEOVERは最強の防御を誇る能力!ある領域まで、プレイヤーのLVが上がると、ランダムでどちらかが能力欄に追加される。私の場合は、守りの能力だった訳。本当はPOWEROVERの方が欲しかった…。
「ぬっ!?SAVEOVERだと?お嬢さん、貴女はかなりの実力者だな?」
「射よ、あの娘はかなりやる!気をつけろ。」
「……RANK1位、チャンピオン・AMAMIYAの名前を知らないプレイヤーが、まだEARTH・PERIODにいたのね。今日、覚えてあの世に逝けばいいわ。」
〜AMAMIYA〜
射の攻撃!
POWEROVER!!
無効化!
無効化!
無効化!
無効化!
無効化!
……略、無効化!×150
要塞式耐久大盾
耐久値 25%
止の能力が切れた!
移動可能!
行動可能!
攻撃可能!
アイテム使用可能!
AMAMIYAの攻撃!
戒律の礎!
アイテム使用!
コウカノビール!
戒律の礎の効果アップ!
止は一定時間能力発動不可能!
「あら?止さんよ、あんたから能力をとったら、何が残るよ?」
「………なーんも残らん。こうなったら、ただの老いぼれジジイだわ。」
「今度はこっちの番じゃああああああ!!」
〜天宮結衣〜
HP 100/100
逆襲開始!
テンションアップ!