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〜EARTH・PERIOD開拓区域・βエリア〜
〜世界を創りし者〜
能力発動!
無能力!
相手のアバターは現実世界の肉体と同じ扱いになります。
「………よし、こんなものだな。これなら誰が来ても、どんな奴が来ても、負けはしまい…。……………私のEARTH・PERIODは、絶対に誰にも渡さん!!例え、秘石を宿した谷川の息子であろうとも!!」
FINALSTAGESTART!!
「おいおいおいおいおい!マジでシャレにならねーって!結衣!結衣はどこにいるんだ!?つーか、町を消し去った!?…ってことは、関係ない一般市民を巻き添えにした訳!?」
……俺、大量殺人を犯したのか?何も、罪のない人々を…
「うっ、うげぇっ!おええええええ…」
な、何がアダムを倒した勇者だ!何もわからない。ニートの能力もまだ把握しきれていない、半端者じゃないか!
「……ふふっ、それがこの様か。……もう、どうでもいい。手元には、何も残っていない…。……結衣すらも。」
……はぁ。これからどうすっかな?
なんて思いながら立ち尽くしていたら、遥か彼方からヘリコプターが飛んでくる。……って、おいおい!ここに降りてくるじゃん。青と白のカラーリングが施された機体が、巨大なプロペラを回して、砂埃を巻き上げながらゆっくりと着陸体制に入る。その機体の脇の、エンブレムに俺の目はくぎづけになった。何故なら
『EARTH・FANTASY』
……運営側の人間と考えて、まず間違いないだろう。ヘリコプターの搭乗口が、重々しく開き、中から白衣を着た人間が………嘘だろ?マジかよ!?うえええええええ!?
「久しぶりね、大和。」
……My Motherがヘリからでてきた。久しぶり過ぎだろ……。もう、10年以上会ってなかったからな。
「…母さん、だよね?」
「ええ、そうよ。貴方は私の股から産まれた、紛れも無い息子よ。」
「……老けたね。」
「ええ!?貴方、いきなり老けたはないでしょ!老けたは!!」
……な〜んか、母さんってこんなカンジだったっけ?
「いまさら何の用?」
「単刀直入にぶっちゃけるわ。貴方の力が欲しいから私と来なさい。」
……ぶっちゃけたね。
「力が、欲しい?」
「ええ、貴方の力が必要なの。もちろん、タダでとは言わない。これから起きる事と、真実。そして、情報を貴方に提供するわ。」
「……ぶっちゃけ、めんどい。断る!」
「………コレを見たら、考えが変わると思うわよ?」
ん?母さんが懐から何かを取出したぞ?
んん?銃みたいなんだけど…。ひょっとして脅す気かな?
んんん!?ちょっ、何実の息子に銃を向けてんだよ!
おいおいおいおいおい!めっちゃ狙ってるううううううううう!!
パンッ!!
〜谷川大和〜
撃たれた。