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「谷川君だめえええええええ!!」


うお!?天宮がめっちゃ叫んでるけど、一体どうしたんだ?なにが駄目なんだ?


「POWEROVER状態の攻撃は絶対避けて!」


うぇ!?絶対!?


「え?ちょっ……」


「POWEROVERは物理攻撃最強の状態よ!アイテムを使用すれば難無く回避できるけど、逆インストールしたこの世界。いわゆる現実世界ではアイテムは存在しない。喰らえば100%谷川君は、あの世逝きよ!」


「しかし…、避けたら地球が……」


うわああああああ!?どうすんの俺?避けたら全人類滅亡で、受け止めてもあの世逝き!?


「いや、俺は昇華で肉体強化されてるから、何とかイケるんじゃないか?」


「無理よ!POWEROVERはいかなる能力も粉砕する、最強最悪の能力よ!?いくら昇華でステータスを底上げしても、POWEROVERの前では無力に等しいわ!!」


なにいいいいい!?昇華でも駄目なんかい!くそっ、昇華使用中はあの巨人にもなれないし、どうすればいいんだよ!?


「オラアッ!死ねええええええええ!!」


うっわああああああ!星海王の野郎、巨大剣を振り下ろしやがった!ちくしょう、一か八かだ!


「神様、風の神様!ユパ様、ユパ・ミラルダ様!シシ神様に、我がマイハニー、天宮結衣!我を護ってくれええええええ!」


〜そらとぶユパ様〜

星海王の攻撃!

POWEROVER!!

地球を割る一撃!

そらとぶユパ様は受け止めた!

攻撃判定中!

ゲージ出現!

ユ→←←←←←←←←星

矢印が10溜まった時点でHIT!!判定!


「ぐぎぎぎぎぎぎっ!」


「お?ほらほらどうした?しっかりしないと死ぬぞホラ。」


頭上に自堕落剣を構え、星海王の攻撃を受け止める体制を作る。刹那、激しい衝撃とともに、全てを押し潰す勢いで落下してくる巨大剣!あまりの衝撃に、俺を中心に、大規模なクレータが出来てしまった…。

ちょっ、無理無理無理無理無理無理無理無理無理!とんでもねー衝撃にパワーで、踏み止まるだけで精一杯!押し返すとか無理!マジでヤバイ!立ってられねえ!片膝立ちになりながら、辛うじて堪える!くっそおっ、ファイトイッパーツ!リポビタンD!……なんて言ってる場合じゃねえええええええ!!ちらっと星海王を見てみると、あの野郎!片腕だけで剣を持ち、もう片方の腕は鼻をほじりながら余裕をかましてやがる!あっ、欠伸までしやがってえええ!

………じゃあ、向こうは全然余力を残してる訳!?考えが甘かったか…。ごめんなさい読者のみなさん、ネットカフェ・inサバイバル2は、地球が崩壊して終わりになりそう…。……そ、そんな超BadEndは嫌だ〜!


「……意外としつこいな。もう勝負を決めるか!」


ゲッ!?やばい、ヤバイ、YABAI、矢婆伊!ヤバすぎる!ちくしょおおおおおお!ここまでなのか…。


「……頑張って、谷川君!貴方となら、何処までも一緒に行くよ?」


………俺、泣いていいかな?

なんと!天宮が危険を侵して、近付いてきたではないか!しかも、背後に回り込んで、俺の背中を優しく支えてくれた。……逆インストールもしてない、生身の状態なのに……。「信じてるから!」………か。なるほどね。天宮は、そこまで俺の事を信頼しているのか…。彼氏・彼女としてではなく、一人の『男』として、素直に嬉しく思う。そこまでされたら、頑張らない訳にはいかないぜ!


「結衣いいいいぃぃぃ!!愛してるぜえええええぇぇぇぇぇぇ!!!」


〜判定中〜

ユ→→→←←←←←←←星


「………ん?まだ頑張るのか。」


「やかましい!ナメてんじゃねえぞおおお!!」


〜そらとぶユパ様〜

イレギュラー!

イレギュラー!

イレギュラー!

昇華の能力が変化した!

能力不確定!

不明なデータが検出されました。

警告!警告!警告!

警告!警告!警告!

警告!警告!警告!

危険!危険!危険!

危険!危険!危険!

危険!危険!危険!

強制能力発動!

ルドゥン竜の翼!

ルドゥン竜の翼の能力が変化した!

能力不確定!

不明なデータが検出されました。

警告!警告!警告!

警告!警告!警告!

警告!警告!警告!

危険!危険!危険!

危険!危険!危険!

危険!危険!危険!

イレギュラー要素を吸収開始!


なんじゃこりゃああああああああ!?意味わからんぞ…。


「きゃあああああ!?」


ああ!いきなり発動したルドゥン竜の翼が、後ろにいた天宮を包み込み、そのまま取り込む形になってしまう。なっ、なにが起きてるの一体!?


能力同時強制展開!

・昇華

・ルドゥン竜の翼

・滅亡ニート

・イレギュラー能力1

・イレギュラー能力2

・イレギュラー能力3

・イレギュラー能力4


ヘッドスコープから、けたたましい警報音が鳴り響き、背中からは熱い、『何か』を感じ、体が俺の意思とは反して動きだし、状況が全く理解できない。


エネルギー充填完了…

固定アンカー射出!

ロック完了…

LOVE・ウエポン起動!

愛・粉砕キャノン

TARGET・ROCK!!


な、なにが起きてるの…?ルドゥン竜の翼が、まるで生き物のように激しく動きだし、羽が地面に突き刺さり、体を強制的に固定する。さらに、片側の翼がうねうねと変化して、巨大な筒に変化していき、左肩にズシリと乗っかる形になる。ぱっと見、バズーカ砲みたいなんだけど…。


警告!警告!警告!

危険!危険!危険!

非常に危険な状態です。

非常に危険な状態です。

非常に危険な状態です。

肉体に負荷がかかっています。

精神に負荷がかかっています。

ニートニートニートニートがーぴーぶぶぶざーーーがっがざざざーーー


はあ!?おい、なんなんだよ…。バグッたか?マジでなんなんだよコレ…。誰か説明してくれ!


谷川大和は、天宮結衣を愛していますか?

YES/NO天宮結衣は、谷川大和を愛していますか?

YES/NO


……なんだ、この質問は!?……まあ、答えは決まってるけど。


YES!!

YES!!

愛・粉砕キャノン!

発射!










視界が真っ白に染まり、耳を破らんばかりに響く炸裂音。左肩のバズーカ砲が、白とピンクの渦巻き模様の破壊光線を放ち、星海王の巨大剣を凄まじい勢いで押し返していく。……そこまでは覚えている。だが、破壊光線を放った後で、体に強い痛みと疲労感がどっと押し寄せ、そこで俺の記憶は途切れた…。

……………再び意識が戻り、力無く立ち上がると、思わず我が目を疑った。住み慣れた町の面影はなく、雑草の一つも生えていない、文字通り焦土と化した光景が、視界一杯広がっていた。そこには天宮の家や、まだローンが残っていた斎藤さんの家、学校や爆遊会館はなく、変わり果てた景色に、ただ立ち尽くす事しかできなかった。


「………はぁっ?なんだよ…コレ。そ、そうだ!ヘッドスコープの記録を…」



愛・粉砕キヤノン!

発射!

ユ→→→→→→→→→←星

全てを打ち砕く二人の愛!

POWEROVER粉砕!

ユ→→→→→→→→→→星

そらとぶユパ様は星海王の攻撃を押し返した!

COUNTERHIT!!

愛・粉砕キヤノン!

SPECIALATTACK!!

CRITICALHIT!!

HP・LVに関係なく、超規格外大規模エネルギーによって、相手プレイヤーを存在ごと抹消します。

〜星海王〜

塵と化した!

WIN そらとぶユパ様


……超規格外大規模エネルギー!?……もしかして、町ごと星海王を消し去ったのかな?そういえば、撃つ前に負荷がどうこうってメッセージが…。……それで倒れた訳か。


「………マジ、あの能力は一体なんなんだ!?そんで、結衣はどこにいるのおおおおおおおおおおお!?」


〜谷川大和〜

HP 10/1

状態異常!

パニック!

町を消し去った!

ヤッちゃったね♪











STAGE3End!!

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