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「とにかく、それはお断りだ!」


……目の前のマネーはちょっと惜しいけどね。天宮という彼女がいなければ、喜んで行ったかも…。ん?ホラ、俺って極上の変態さんだからさ、ペットとという名の獣に変身して、奈々を襲っちゃうぞ♪


「ピリリリリ!」

「ほう…!ハハッ、見ろ!人がゴミのようだ!」


ん?この着信音は、メールか。どうやら、俺と奈々の携帯に、同時にメールが来たようだ。…ん?どっちが俺の着信音か知りたい?言わなくてもわかるでショッ♪


「あっ、ちょっとごめん。」


「ん?俺も……」


……はぁ!?何コレ??

EARTH・PERIODの運営メール?


〜RANK統一戦最新情報〜

チャンピオン・AMAMIYAが1500000000P以上獲得!

添付ファイル

戦闘動画ダウンロード

ENTER!!


んええええ!?天宮!?はあ?え?ちょっ…いつの間に復活したの!?とりあえず、添付してある戦闘動画を見てみよう。えい、ポチッとな。

すると、携帯の画面にEARTH・PERIODの戦闘動画が映し出され………って、んん?これ、天宮なの?イメチェンしたの?髪は外人集団にバッサリ切られたからショートヘアー、綺麗な黒髪は見事に染まってる…。いつもの眼鏡もかけてないし、パッと見誰だかわかんないや…。

………けど、イイ。前の天宮もよかったけど、イメチェンした天宮もイイ!!よーし、退院したなら、早速マイハニーに電話してみよう♪


「……チャンピオン・AMAMIYAか。もう、今回の統一戦はチャンピオンが防衛して終わりね。どこの派閥にも所属していない人間が統一戦を制する…。ふふ、運営の人間は絶対焦ってる。統一戦優勝者には、裏への挑戦権が与えられる。」


「……ん?挑戦権って、あの挑戦権?」


「ええ。こうなったら、運営の奴らに残された道は二つ。チャンピオンを派閥に取り込むか、裏開放の瞬間にチャンピオンを襲撃するかの二択!」


……あっ、すんげーイイ事思い付いた。これなら、全部丸く収まる、ナイスアイディアが!

電話はやめた。奈々に聞かれるとマズイ…。コイツも、一応運営側の人間だからな。即効で天宮にメールを打つ。


会いたい。大事な話があるんだ。


これでいい。起死回生の逆転の一手!

……ただ単に、天宮に会いたいだけなんだけどね♪大事な話はついでだい!


「奈々、悪いな。今日は帰るわ。」


「ん?どこに帰るわけ??家、ないんでしょ?野宿なんでしょ?私の家に来たら?」


「それは、お断りします。」


「気が向いたらきてね〜。」


会計を済ませるために、レジに……あっ!か、金なんか持ってねーよ!ヤッベー!……しかたない。奈々の座っている席に再び戻り、一言。


「………お金、貸して下さい。」


〜谷川大和〜

HP 10/10

状態異常!

一文無し!

無銭飲食!

奈々に助けを求めた!

テンションダウン!


〜10分後〜

「君、学生?家は?」


「ぶっ壊れてありません。」


「両親は何してるの?」


「父親は他界して、母親は行方不明です。」


……まさか、奈々がお金を貸してくれないとは…。おかげで、店の奥に連行されて、警察まで来ちゃったよ…。


「ふざけてるのかな?そういう態度を取るなら、公務執行妨害で逮捕するけど?」


……マジに答えてるんですけど。


「ラン、ランラララン!」


ん?電話だ。出ていいかなぁ?チラッと確認すると、なななななんと天宮!!!こ、これは助かった!


「すんません、彼女からなんですけど、お金は彼女が持って来るので、出ていいですか?」


〜1時間後〜

「もう!信じらんない!会いたいって言うから来てみれば、無銭飲食!?しかも、代わりにお金を払え!?谷川君、なに考えてんのよ!」


店から出ると、凄まじい剣幕でしゃべる天宮。それもそうか…。久しぶりの再会が、こんな形になれば怒るよな〜。


「いや、これにはいろいろと訳が…。」


今まで起こった出来事を、一通り天宮に話してみる。


「…〜と、言う訳。」


「成る程、RANK2が言ってた事は本当だったのね。」んん?RANK2?


「多分、谷川君を襲った相手は、RANK10・星海王。現実世界では、マフィアの首領よ。」


はああああ!?あいつら、マフィアだったの!?スゲーな。マフィアに狙われる高校生なんて、日本全国探しても俺だけだと思うぜ!


「…ふ〜ん、マフィアねぇ。つーか、結衣の髪を切り落としたのは、マフィアって事か。」


「そうなるのかな。………ねえ、谷川君?」


顔を赤らめ、恥ずかしそうにこっちを見ながら話す天宮!……イイ。マジかわいい!マジかわいい!大事なので二回言いました。


「ん?なんだい?」


「……ちょっと、イメチェンしてみたんだケド、似合うかな?」


似合い過ぎて食べちゃいたい♪……なーんて言える筈もなく、口から出た言葉は普通の返答になってしまった。


「うん、似合ってるよ。」


「よかったぁ!変だったら、どうしよう?って悩んでたんだョ。えへへ…うれしいな。ありがとう!」


……めちゃめちゃかわいいんですけど。笑顔で笑う天宮は、ハンパじゃなくかわいいわ。マジで!


「ねえ、谷川君の家は壊されたんでしょ?よかったら、しばらく私の家に泊まらない?」


………ん?いま、何て言いった?


「……え?もういっかい言って。」


「だ・か・ら!私の家に泊まりに来ないかって言ったの!」


ホギャーーー!うえええええええ!!!??は?え?ちょっ、んえええ!???コケコッコー!

驚き過ぎて、喉から目ン玉が飛び出すくらいびっくりした…。お、お泊り!?天宮のお家にお泊りですか!?行きます行きます!行かせていただきます〜!!


〜谷川大和〜

HP 10/10

天宮の提案!

テンション限界超え!

興奮状態!

さりげなく勃○!

アホ丸出し!

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