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「………ぁっ、はっ、ぁぁぉ。」


白目をひんむき、泡を吹きながら、丹蛭陀は口を金魚のようにぱくぱくと動かす。………喋るのはいいんだけど、何言ってるのかわかんないなっ。


「教えて。さっきの言葉は、どういう意味?今のEARTH・PERIODで、一体何が起きてるの?」


RANK2出現!

RANK2がこの区域にログインしました。

一気にRANKを上げるチャンス!


……RANK2位、か。タイミング悪いなあ、もう!これから丹蛭陀を問い詰めようって時に…。


RANK1・RANK2・RANK3が同じ区域にログインしました。EARTH・PERIOD最強の三人が三つ巴の闘いを始めます。

中継開始!!

予想勝率

・RANK1

50%

・RANK2

49.5%

・RANK3

0.5%

中継が可能な、第001地下闘技場に強制転送されます。


……あ〜ぁ、めんどくさい事になった。第001区域地下闘技場って言ったら、実況アナウンス付きの観客有り・生中継動画配信の騒がしく、他のプレイヤーに手の内丸裸の情報だだ漏れ区域じゃないの…。前作で一番最初に出た区域が、この001区域だョ。


転送開始!








〜○○町・極楽カフェ〜

「ごめんなさい!待ったでしょう?」


「いや、俺も今来た所だよ。」


……約束通り、俺は奈々の指定した極楽カフェに来た訳だけど…。これ、普通にデートに見えるよね?もう、台詞がデートだよね?………浮気じゃねーから。断じて浮気……なのか?え?この状況を天宮が見たら、どう思うんだろ?浮気なのかな?携帯の番号交換して、二人でお洒落なカフェに行って話してるだけだよ?え?それを世間では、デートといって、それすなわち浮気な訳で…………知るかあああああ!!

考えるのやーめた♪


「あの…奈々、さん?ちゃん?」


「どっちでもいーいよ。」


えらくハイテンションな奈々。なんなの?なーんでそんな機嫌がいいの?俺といると楽しいのか?俺に惚れたか?なーんちゃって♪


「さっそく本題に入らせてもらうけど、今のEARTH・PERIODは…」


「ねえねえ、ユパの本名はなんて名前なの?教えてよ〜。」


俺の言葉を遮るように、質問してくる奈々。まあ、名前くらいは教えないと…。減るモンじゃねーしな。


「大和。俺の名前は、谷川大和だよ。」


「あっそ。意外と普通の名前でがっかり…。風谷癒派朗とかだったらおもしろいのに。」


あっそ?ドスルーですかぃ!?まあ、別にいいんだけどね…。


「じゃあ、本題に…」


「大和わぁ〜、彼女さんとかいるの?」


ブーーー!!

吹いた。おもいっきり吹いた。これ、マズすぎるよ。会話がイイ感じの方向に向かってるよ。ヤバヤバな話しじゃなくて、恋愛の方向に向かってるよ…。ベクトルを捩曲げねばっ!!


「……いや、彼女とかじゃなくて、EAR……」


「いないんだー!そうだよねっ!大和は現実世界では全然イケてる顔じゃないし〜♪」


なんだとぅ!?失礼な!


「このスーパープリティフェイスの大和ちゃんに向かって、失礼だぞ♪」


……だぞ♪っじゃねええええええ!!方向が、ますます恋愛的な方に進んでる。…やっべーな。あぁ、天宮ごめんなさい。この状況を君が見たら、絶対勘違いするよね…。







〜第001区域・地下闘技場〜

「みなさん、ご機嫌いかがかな?では、早速参りましょう!今日のカードはなんと!EARTH・PERIOD最強の三人が闘い合う頂上決戦!この闘いを制した者が、実質最強のプレイヤー&RANK統一戦の覇者になるッ!………かもしれない。」


あーぁ、この区域は一番嫌いダョ。戦いに集中できない…。


「俺に攻撃を当ててみろ!先見つかいのRANK3・研究員丹蛭陀ーーー!!」


泡吹いてぴくぴくしてる丹蛭陀に、観客がドン引きしてるョ。

……そんな事より、問題はコイツだ。


「絶対無敵の殺戮兵器サイボーグ!EARTH・PERIODのターミネーター、RANK2・T=10000ーーー!!!」


〜T=10000〜

LV 389721314009

HP 741119360874/741119360874

職業 古代兵器人間?

武器 殺戮兵器・从从訝

防具 LPCSPコンピュータ

能力 最終兵器発動

プレイヤーRANK RANK2

戦績 77774825勝4敗0引き分け


「……久しぶりやね、天宮さん。今日こそは、僕が勝つよ。」


T=10000。年齢9歳の天才少年。それ以外は、全て不明の謎だらけ。過去に何度か対戦したけど、かなり強い!いつもぎりぎりの苦しい闘いを強いられ、正直あまり闘いたくないプレイヤーだ。


「RANK2、か。あなた、最近姿を表さなかったけど、何か企んでるのかしら?」


「うん!企んでるよ。EARTH・PERIODの裏を開放して、エネルギーを手に入れた暁には、現実世界でも僕の体をガンダムみたいにするんだ♪」


……裏?開放?エネルギー?ガンダムって、ロボットのアレ?RANK2なら、今のEARTH・PERIODに何が起きてるのか、知っているかも…。聞いてみる価値はありそうね。


「美少女現役高校生!イメチェンして男のハートをわしづかみ!不動のRANK1位、チャンピオン・AMAMIYAーーー!!!」


〜RANK1・AMAMIYA〜


VS


〜RANK2・T=10000〜


VS


〜RANK3・研究員丹蛭陀〜


「ねえ?RANK2。ちょっと聞きたい事があるんだけど…。」


「いいけど、ちょっと待ってね。邪魔者は廃除しないと…。」


〜T=10000〜

能力発動!

身体機械化!

左腕がサイボーグ化!


……出た。アレがRANK2のスタイル、サイボーグ化。自分の体を戦闘兵器に変化させて、敵を超火力で葬り去る。多分、EARTH・PERIODの中で一番高い攻撃力を備えているプレイヤーは、RANK2だろう…。


ミサイル装填完了!

連続射出!

発射!


ズドドドドドドドド!!


RANK2の左腕から、白煙をあげながらまるで嵐のようにミサイルが発射され、丹蛭陀に向かって次々とミサイルが飛んで行く…。


HIT!!

HIT!!

HIT!!

HIT!!

HIT!!

〜以下略、HIT×70

丹蛭陀の肉体が崩壊しました。強制的にログアウトします。


「さーって、RANK2は伊達じゃないぞ〜!今日こそは、じぇったいに勝つんだ!」


……全開でいかないと、負けるかな?久々の本気モードで闘おうかしら…。実力は、ほぼ互角だしねっ!


〜天宮結衣〜

HP 100/100

本気モード!

テンションアップ!

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