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「脅しじゃない事がわかったろ?女の命が惜しければ、早く解除しな。」
「あぁ……、今すぐにボタンを押すよ。」
ただし、押すのは解除ボタンじゃない。転送ボタンだ!ヘッドスコープの転送ボタンには、二種類のボタンがある。自分の魂と精神、それに痛感などをEARTH・PERIODに送り込む転送ボタンと、EARTH・PERIOD内で行きたい場所に座標を決めて、だいたいの場所にワープできる、区域ジャンプ機能の二種類の転送ボタンだ。ヘッドスコープの機能が、現実世界に逆インストールされたから、天宮の入院している病院に座標を合わせれば、そこまでワープできる筈だ。これなら、この場所から離脱できて、天宮のいる病院まで、直ぐに助けに行ける。ただ、あくまでもだいたいの場所に飛ばされる為、天宮の病室にワープ出来るとは限らない。病室と離れた場所にワープした場合、助けに行く間に天宮は殺されてしまうだろう。
ボスに感づかれないように、ゆっくりと転送ボタンを押して、転送先を病院にセットする。頼む!上手くいってくれ!!
すると、視界が一瞬で変化して、病院の裏庭に転送される。
くっ、マズイ!病室からかなり離れた場所だ。
〜旧谷川大和邸宅〜
「あ!?あの野郎!
転送機能を使いやがったなああああ!!!構わねえ、その女を殺せ!」
くそがあああ!ナメたマネしやがって……
〜401病室〜
「おい、カシラからの指示だ。………殺すぞ。」
複数の外人が銃の引き金に指を掛け、力を入れようとした瞬間、病室の窓ガラスが盛大に音を立てて木っ端みじんに砕け散り、何かが病室に勢いよく侵入してくる。
ガッシャアアアンンッ!
「な、なんだ!?」
ガラスの破片が、月明かりに照らされ、破片が輝いているような、幻想的な雰囲気が醸し出される。
「……お前ら、生きて帰れると思うなよ?」
飛び込んで来たそいつは、ターゲットの、「タニカワヤマト」だった。
「結衣っ!!」
自堕落剣を構え、外人の一人に切り掛かる!敵は、全部で四人。悪いけど、今回ばかりは我慢の限界だ。俺ならまだしも、動けない天宮を人質に取るとは、許しがたい行為だ。まず、銃を構えている一人の右腕を自堕落剣で切り落とし、そのままそいつを担ぎ込み、窓からほうり投げる。残りの三人は、背後から銃を乱射しまくってるけど、全くもって効かない。直ぐに敵に接近し、一人はみぞおちをおもいっきり殴ってダウンさせ、もう一人は、顔面を右ストレートで殴って気絶させ、仕上げに二人まとめて、両腕に一人ずつ抱え上げ、窓から再びほうり出す。
「おい、この女がどうなってもいいのか!?」
残りの一人が、天宮の頭に銃を突き付け、勝ち誇ったような身振りで俺に話しかけてくる。
ヒュッ!
ザクッッッ!
「ガッハッ!ゴブッ……」
〜外人B〜
そらとぶユパ様の攻撃!
聖天自堕落巨神剣!
投斬!
CRITICALHIT!!
自堕落剣を、外人に向かって投げ付ける。自堕落剣は一直線に飛んでいき、外人の喉元に突き刺り、大量に吐血しながら、喉を掻きむしって外人は床に倒れ込む。
「ハアッ、ハアッ……」
やった…なんとか、上手くいったぜ。ふぅ、我ながらナイスな作戦だったな。
「おい!誰か返事をしろ!おい!」
外人の携帯から、ボスの声が引っ切り無しに聞こえてくる。しかたないから、返事をしてあげるか。
「モシモシ?僕ユパだよ♪……お前の部下は、全滅したぜ。残念だったなあ!」
「チッ、貴様!ただですむと思うなよ?」
「それはコッチの台詞じゃあああああ!!よくも結衣の髪を切りやがったな!テメエのツラは覚えたぜ。覚悟しとけよこの野郎!!!」
言って、携帯を床におもいっきり投げ付け、粉々になるまで踏み付ける。
「……結衣。」
天宮の寝ているベッドに近付き、顔を眺めながら頬をゆっくりと撫でてみる。
ちくしょう!こんな適当で、不揃いな長さに髪を切りやがって。
……丹蛭陀を一応倒した訳だし、天宮にかけられた能力も、解除されていいはずなんだけどなあ。やっぱり、息の根を止めないと駄目なのか?
「……………」
ヤバイ、めっちゃ久しぶりに天宮の顔見たから、愛おしくてたまらない。つーか、天宮の出番が最近なかったような…?
天宮、君は何があっても、俺が絶対に守る!
………ゆっくりと顔を近づけて、唇と唇を重ね合わせる。ほんの数秒だけだったが、その瞬間は、俺にとって掛け替えのない、幸せな時間だった。
「俺、行くよ。この戦いだけは、絶対に引けないし、負けられない!」
最後に、天宮の手を握り、ルドゥン竜の翼を使用して、窓から飛び立つ。
………何処に行こうカナ?家を壊されたから、寝る場所がないよ〜。…今日は野宿か??
〜谷川大和〜
HP 20/20
家なき子!
今日は野宿!
テンションMAXダウン!
〜401病室〜
「きゃああああ!!なんなのこれ!?先生!先生〜!大変です。401病室がっ……」
騒ぎを聞き付け、担当の看護士が401病室に駆け付ける。ガラスは割られ、見知らぬ血だらけの外人が、地面に横たわっている。看護士がア然としていると、さらに追い撃ちをかける出来事を、看護士は目撃する。
「……え!?あっ…あああ!!先生ー!!先生〜!!患者が…、401病室の患者さんがあ〜〜〜!!!」
「………谷川クン?」
あれ?私、確か丹蛭陀に負けて……。あれ?ここどこ?あれあれ?どうなってるのかしら?あれあれあれ?なんで髪の毛がバッサバサに?
「信じられん…。原因不明の脳死から……どうなっているんだ?」
脳死?私が??意味わかんなーい。
〜天宮結衣〜
HP 50/50
天宮復活!
ニートのキスで目覚めた!?
活躍にご期待下さい!
STAGE2END
え?私が復活したのに、もう二部が終わるの?
そんなー…。
じゃあ、三部になったら、谷川君より暴れてやるんだからっ!