表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/73

18

「あの、EARTH・PERIODとかいうゲームをしたいんですけど。」


すると、受付の店員が、またかよ…。みたいな表情を浮かべ、俺と原田を交互に見回す。


「わかりました。……が、EARTH・PERIODをゲームと呼んでる時点で、お客様は勘違いしています。そんな心構えですと、開幕5秒で死にますよ?」


は?5秒?死ぬ?意味わかんねー…。ナメてんのかこの店員?


「死ぬって、ゲームの事?」


原田がマヌケな顔で、店員に質問している。


「いえいえ、現実世界で。」


……気のせいか?ヤバイ気配を感じるのは、俺だけなんだろうか!?


「………なあ、敏夫。ヤバ」


「おもしろそー!!なにそれ?どういう事?やるから早く案内してくれよ!」


……はぁ。まっ、いいか。どうせ一日中ひまだしな。







〜開拓区域・第990ナバール森林〜

「EARTH・PERIOD内で、死んだらどうなるか?」


「ああ、丹蛭陀の野郎が、意味深な感じで呟いていたんだ。あと、俺を襲ったモンスターが、もともと人間だったとか…。」


すると、またまた眉間に皺を寄せるあああ。そんなにいっぱい皺があるのに、これ以上皺を増やしてどうするつもりなんだろうか?文字通り、顔面皺くちゃなあああ。


「成る程。………ヤツめ、廃棄データを再利用して、新たにモンスターを作り上げたな…。」


「再利用?リサイクルか!?」


「EARTH・PERIOD内で死んだプレイヤーデータは、運営側によって破棄されるのじゃ。その破棄されたデータと、モンスターデータを融合させて、新たなモンスターを作ら上げたのだろうな。もともと人間だったと言う意味は、そういう事じゃろう。」


……ふーん、もはや何でもありだな。


「丹蛭陀は、運営側の人間なんだろ?奴は、どの派閥に属しているわけ?」


「全てを無。ようは、世界をデリート派じゃな。」


「あとは…、先見の能力について知りたい。あんたの能力も先見だろ?教えてくれよ。」


「………弱点か。二つあるぞぃ。」


「おお!二つも!?教えてくれじいさん。」


「まず一つ。フィールド全範囲に及ぶ、超火力で逃げ場を無くす。いくら先に攻撃がわかっても、これなら避けられん。」


あっ、だからアダム戦の時、殺戮ビームをあああは避けられなかったのか。成る程ね、納得。


「二つめ。相手の予知より早く行動する。ようは、限界を超えたスピードで動けば、楽勝じゃ。」


……無理じゃね?


「戦闘結果の処理速度が追い付かないくらい速く動けば、まあ問題ないだろう。しかし、これが出来るのは、現在チャンピオン一人だけ。しかも、今は入院中で、ログインできない…。実質、これが出来る人間は今現在ではいない事に…。」


……超火力で、消し去る方向でがんばろう。うん、それなら何とかなりそう♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ