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原因不明の脳死。それが、天宮に起きた症状…。今の天宮は、動かないし喋らない。それに、何も食べない。腕に痛々しく刺さっている点滴だけで、命を繋いでいる状態だ。はっきり言ってしまえば、植物人間。

…………天宮、君を守れなかった。ごめん、敵は必ず撃つよ。……たとえ、命にかえても!!!





STAGE2START!!


〜学校・3-2教室〜

「今日の欠席は…、天宮と谷川だな。では、授業を始める。」


……あいつら、また休みなのか?大和がいないと、学校生活がつまらないな…。部活も引退したし、マジやることねえ。刺激がないっつーか、退屈?就職の内定も決まったし、ホントに毎日がくだらねー。


「コラ!松森。おま…」


「聞いてませ〜ん。」


「やる気あるの…」


「ありませ〜ん。」


くだらねえ。こんな退屈な毎日で、やる気が出る人間は、頭がおかしいに決まってる。あ〜ぁ、めんどくせえ。サボるか?


「先生大変です!子供が産まれるから早退します。」


「なななっ、馬鹿言ってんな松森!」


席を立ち上がり、かばんを手にして、帰り支度を始める。すると、俺と同じように、席を立って帰り支度を始める人間が一人いた。


「実は、俺の母ちゃんの浮気相手が、直秀なんです。つまり、直秀の子供と、俺の弟が、いっぺんに出来る訳ですよ。」


「お前ら、ふざけるな!」


原田敏夫はらだとしお。バスケ部の仲間で、大和の次に仲がいい。昨日、メールを寄越したのも、コイツ。


「「では、そういう事で〜。」」


「まっ、待て!どういう事だ!?おい、待たんか〜!」


教師の制止を振り切り、二人揃って教室を後にする。


「ちょっといいか敏夫?」


「なんだよ?」


「便乗してきたのはいいが、いつ俺がお前の母ちゃんとヤったんだよ!」


「軽いアメリカンジョークじゃないか。そう怒るなって♪」


「やだ。怒る!」


「ほう…、私と戦うつもりかね?」


「大和じゃあるまいし、ムスカのモノマネはやめろ。しかも、似てないし………。」


「……谷川か。アイツ、学校休み始めてもう二週間だぜ?何してる訳?」


「さあ?家にもいないみたいだし、天宮の家に同居でもしてるんじゃないか?」


「その天宮だけどさ、噂じゃ入院してるらしいぜ。」


「は?なんで?」


「俺が知るかよ。」


……入院、か。あいつら、何か事件・事故に巻き込まれたのか?大和の携帯も繋がらないし、一体どこで何をしてるんだ?


「……で、昨日のメールだけど、なんていうゲームなんだ?」


「あ?確か、EARTH・PERIODとかなんとか。」


EARTH・PERIOD?確か、結構前に総理が会見でアダムとEARTH・PERIODについて話してたような…。結局、アダムとかいう奴は倒されたらしいけど、一体誰が倒したんだろ?なにしろ、富士山をひっくり返すような化け物だからな〜。そいつを倒したとなると、アダム以上の化け物ってことか。………本当に人間か?


「そのゲームをプレイする場所が、近所のネットカフェにあるのか?」


「ああ、ネットカフェ・爆遊会館に、そのゲーム専用の施設があるらしい。」


スゲーな、施設?たかがゲームに、施設!?なんだよそれ?まあ、行けばわかるか。


「ふ〜ん…。じゃ、早速行ってみるか!」


〜松森直秀〜

HP 100/100

学校をサボった!

テンションアップ!

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