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「ギャルルルアガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


〜研究員丹蛭陀〜

そらとぶユパ様の攻撃!

右ストレート!

MISS!!

研究員丹蛭陀は回避した!

研究員丹蛭陀の反撃!

禁断の奥義発動!

先見を超えた領域!

そらとぶユパ様の攻撃が、100ターン先までわかります。回避する毎に、相手にDAMAGEを与えられます。使用後、HPは強制的に1になり、回復は不可能となります。

研究員丹蛭陀

HP 78500041354/1


なんだそれ!?100ターン先まで、攻撃がわかるだと?ぶっ壊れ能力も大概にしやがれ!………ん、まてよ?これは、攻撃しなければ、何もおこらないんじゃ…。


〜そらとぶユパ様〜

研究員丹蛭陀の攻撃!

先見の斬撃!

HIT!!

HP 1000/5980


駄目だ、攻撃しなければ、奴の思う壷だ…。結局、DAMAGEは削られてしまう。くっそおおお!!どうすればいいんだ…。


「………ふっ、チェックメイト。君、詰んだね。」


……………………。


「さて、ここで君に相談があります。」


……相談?


「彼女、心配じゃないの?動かないし♪」


……天宮。


「君が、EARTH・FANTASY研究所の、実験台になれば、彼女を助けてあげよう。」


実験台だって!?なんの実験だ?


「グルルルル……。」


「うはっ、そんな睨むなって♪」


……待てよ?あいつ、今めっちゃ油断してないか?試しに殴ってみるか。えい、バキッ!とな。


〜研究員丹蛭陀〜

そらとぶユパ様の攻撃!

右ストレート!

HIT!!

HP 0

戦闘不能!

WIN そらとぶユパ様


あっ、勝った。

見事にパンチが命中して、地面にはいつくばる丹蛭陀。コイツ、強いけど阿呆だな。


「くっ、この展開は、先見でも予想出来なかった…。」


成る程。いくら先見でも、必ず回避出来る訳じゃなさそうだ。あくまで、攻撃行動が先にわかるだけなのね。


「まあ、いい…。倒し者の戦闘データを入手できたし、ランキング1位のAMAMIYAは、死んだも同然!……計画に支障はない。ふっ、さらばだ!」


捨て台詞を残し、ログアウトした丹蛭陀。……気のせいかな?とってもヤバイ予感がするんだけど。とりあえず変化を解除して、急いで天宮に駆け寄る。倒れている天宮を抱き抱え、必死に呼び掛ける。


「おい、結衣!大丈夫か!?返事しろ!………!?」


ERROR!!

ERROR!!

ERROR!!

ERROR!!

ERROR!!

現実世界の肉体に、異常が見られます。

ERROR!!

ERROR!!

ERROR!!

ERROR!!

ERROR!!

ログアウトする事を、強くオススメします。

ERROR!!

ERROR!!

ERROR!!

ERROR!!

ERROR!!


……なんだこれ?天宮のヘッドスコープに、大量のERROR!!の文字が!こんな現象、初めて見たぞ!?これは、相当ヤバイ状態だな。







〜EARTH・FANTASY第6研究室〜

「ふぅ〜、流石倒し者!この私が負けるなんて…。」


水を軽く口に含み、ゆっくりと身体をリラックスさせる。


「あっはははははははは!!!何コレ?ハンパないわ〜。あはははは!」


……ドクター谷川が、奇声を発しながら喜んでいる。何をしているんだ?


「ドクター?」


「ああ、丹蛭陀。ちょっと見てくれる?大和ちゃんの戦闘データなんだけど。」


…倒し者のデータか。パソコンに映し出されたデータを見て、私はア然としてしまった。何故なら…


「アダムの戦闘力を、遥かに超えてますね。約20倍!?信じられない……。」


「でしょ?これだけのエネルギーがあれば、アレを開放出来るかしら?」


「……倒し者と、さらに強力なエネルギーが複数体必要かと。まあ、ランキング上位者をかき集めれば、アレの開放は何とかなるでしょう。」


「………あっ!いいこと思いついた。この大和ちゃんの戦闘データを、他のプレイヤーにインストールすれば、そらとぶユパ様二号ができるとおもわない?」


「……クックック、流石ドクター。洒落になりませんね。あんなのが二人に?世界が破滅しますよ。」


「いいじゃない!面白そうだしぃ。早速取り掛かりましょう♪」


………やれやれ、狂科学者の助手はツライな。発想がありえないでしょ?そらとぶユパ様二号とか…。………けど、面白そうなのは確かだな〜♪







〜松森直秀の家〜

「あー…、大和は彼女ができて付き合い悪いし、暇だぜ〜。」


ピリリリリリリリリ!


あん?メール?部活仲間のアドレスだ。なんだろう?


22時14分・新着メール

おい、直秀!

ヤバイゲームが、近所のネットカフェにあるんだって!

なんか、ゲームの世界に行き来できる、ハイテクゲームらしい…。

明日行ってみないか?



……明日、か。ちょうど予定ないから、行ってみるかな。


返信

了解!

明日は暇だから、行ってみようか。どうせ練習ないから、学校から直で行こうぜ。



……よし、返信っと。どんなゲームなんだろう?まあ、行けばわかるか。


この時、松森直秀は地獄への扉を開いてしまった。EARTH・PERIODのプレイが、人生を大きく変える事になる…。






STAGE1END

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