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「あなたの自慢できるところを教えて下さい。」


「アダムを倒して、世界を救った救世主になった事です。」


「……???」


今は九月下旬。そう!就職試験の真っ最中なのだ♪え?進学しないのかって?しないよ。俺、勉強嫌いだもん。

……なんか、面接官が何言ってんだコイツ?みたいな表情で俺を見てくる。嘘はついてないんだケドな〜。


「じゃあ、あなたの好きな物を教えて下さい。」


好きな物?決まってんだろ!フッ……愚問だぜ。


「ジブリと天宮です!」


「あ…まみや?」


は?天宮は天宮だろ?頭悪いなコイツ。


「どんなところが好きですか?」


「じゃあ、逆に聞きますけど、貴方はジブリを見て感動しませんか?するでしょ?天宮に関しては全部!」


「わかりました、質問は以上です。」


「失礼しました!」


……完璧だぜ!100%受かったな。








ネットカフェ・in・サバイバル2

STAGE1

START!!




〜EARTH・FANTASY、地下会議室〜

「……このステータスは、異常じゃないかね?」


「本来、ニートは最弱職業のはずだろう?」


「あのアダムのステータスを、瞬間的とはいえ、遥かに超えている…。」


「ドクター谷川、このプレイヤーは君の息子だと聞いたが…?」


「ふふふっ…、もう十年以上会ってませんが、確かに私の股から出てきた息子ですね。」


……かわいい大和ちゃんが、こんなに大きくなってるなんて。……ふふふ、あの馬鹿男にそっくりな容姿がムカつくわね♪


「アダムを倒す程の力だぞ!?これは危険じゃないかね?」


「危険でしょうね。私の息子は、世界を牛耳る力を備えている訳ですから…。」


ウッセーな糞ジジイ共が!こんな退屈な会議に意味はない。ひひひ…、全て計画通り!さあ大和ちゃん、私のためにどんどん強くなりなさい!私のために……。








ガーッ…。とかマヌケな音を出して、自動ドアが開く。ふーっ、やっと窮屈な試験が終わったぜ。さーって、俺のマイハニーに電話しよう♪


〜前作・最終話〜

「好きです。付き合って下さい!」


「えっ!?…………ぅん。よろしくね谷川君。」


しゃああああああああ!いやったー!ヒャッホー!

……と、いう訳で、天宮は俺の彼女になりましたー!


「もしもし?結衣?」


「あっ、試験どうだった?」


電話から、まるで天使のようなボイスが聞こえてくる。言わずと知れた、天宮です。


「完璧だぜ!100%受かったな。」


「じゃあ、もし落ちたら、ジブリのDVD全部私が貰うから。」


「落ちねーからそれは無いな。」


「アハハハハ、冗談だよ〜。」


「試験終わったし、俺ン家で遊ぼうぜ。」


「いいよ〜。後で大和の家に行くね♪」


……彼女って、イイね!毎日が輝いてます。幸せって、こういう事なんだな〜。

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