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第5章 ― 鋼が血を流すと決めたとき

司令キャビンの中で、混乱はもはや外から来るものではなかった――内側から反響していた。


「将軍……攻撃が激化しています。周囲に生存者がいます。どうしますか?」


その問いには、戦略よりも恐怖が滲んでいた。


キラは無言のままパネルを見つめていた。

一つ一つの光点は、瓦礫と炎、そして慈悲を知らぬ敵に挟まれた人間の命を示している。デストロイヤーは救うために造られた兵器ではない――だが今、過去がその代償を要求していた。


「シールドに全面防御を展開しろ」

低く、揺るぎない声で命じる。

「同時に、後部ハッチを開け。医療班を出せ。この戦車が援護する。」


「了解、サー!」


ボタンが狂ったような速度で押されていく。システムが重なり合い、優先順位が衝突する。デストロイヤーは内部で軋み、まるで決断の重さを感じているかのようだった。


そのとき、医療区画に低く無機質な声が響いた。


「全医療班、準備せよ。可能な限り迅速に同胞を救え。

地獄へ入れ……そして、ためらうな。」


赤いライトが列を成して点灯する。人工の心拍のように、一つ、また一つと。医師たちは完全迷彩服を身にまとい、異星の上空視認から身体を隠した。

演説はない。別れの言葉もない。


後部ゲートが開いた。


――落下。


衝撃は、耳を裂くほどだった。


六百九十九名の医師が、完璧な隊形で降下した。

誰一人、後退しない。

誰一人、恐怖を見せない。


彼らは瓦礫と死体の間を進み、子ども、若者、大人、老人を救い出す。死の手から命を引き剥がし、デストロイヤーの援護を受けながら、再び内部へと駆け戻っていった。


装甲表面に、小さな開口部が次々と形成される。

細身の射撃管が姿を現し、正確で途切れぬ火を吐き出した。


一瞬……異星船の攻撃が止んだ。


次の瞬間、艦隊は回転を始めた。


戦術変更。


「撃て」

キラは言った。


砲が再び咆哮する。異星船は不可能な軌道で回避し、即座に反撃した。

一発の精密射撃が、細管の一つを直撃する。


金属が歪み、内部回路が悲鳴を上げた。


「細管一番、損傷!」


警報がキャビン内で炸裂する。照明は赤から紫へ――危機状態。


キラは歯を食いしばった。

喉から低い音が漏れる。叫びではない……唸りだった。


異星のミサイルが次々と装甲を叩く。

かつて絶対だった金属に、亀裂が走る。破片が剥がれ落ち、キャタピラから煙が立ち上る。


医療班が急いで帰還する。重傷者を抱え、引きずるように。

大量に出血する者。かろうじて呼吸を保つ者。


「将軍……」

兵士の声が震えた。

「装甲を貫通され始めています。」


沈黙が、一秒だけ落ちた。


そして、キラが口を開いた。


「……メタリック・タイタン陣形を起動。」


兵士が凍りつく。


「将軍……その形態は未試験です。最終手段として組み込まれただけで……」


キラは立ち上がった。


――爆発した。


金属の玉座の肘掛けを、凄まじい力で殴りつける。


「死にたいのか?!」 「この国を、滅ぼしたいのか?!」 「貴様は弱い! 我々は強い!」 「ここで死ぬか……奴らを殺すかだ!」


兵士は頭を下げた。

恐怖を飲み込み、パネルへ戻る。


マイクを取った。


「全乗員に告ぐ。起動準備。」 「タイタンモード、起動開始。繰り返す、タイタンモード起動開始。」


医療区画では、すべてが変わった。


医師たちは未完の治療を中断する。

最も状態の安定した者たちは、自律型の手術カプセルへと収容された。密閉され、これから起こるすべての間、命を維持できる装置だ。


戦車が、内側から震え始める。


砲撃は続き、装甲への衝撃は止まらない。

亀裂は広がり、黒煙がキャタピラから噴き出す――まるでデストロイヤー自身が負傷したか、あるいは……再誕の直前であるかのように。


機械の心臓部で、何か古いものが目覚めつつあった。


決して使われるべきではなかったものが。


――次章へ続く。

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