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第3章 ― 世界を消し去る咆哮

戦車は進んだ。


歩くのではない――踏み潰す。

灼熱のキャタピラの下で木々は粉砕され、まるであの存在の進路においては、生命そのものが過ちであるかのようだった。長き眠りの後、無理やり動かされる古い金属から火花が散り、その音にはどこか背徳的なものがあった――まるで、この機械が自らを生み出した人間の脆さを嘲笑っているかのように。


良心なき鋼のタイタンが、進軍していく。


空には、異星の艦船が姿を現した。

ゆっくりと降下し、恐れを知らぬかのように――あまりにも自信に満ちて。


司令キャビンの中は、重苦しい空気に包まれていた。

一人の兵士が沈黙を破る。声は張り詰めていた。


「将軍……上空に異星船です。」


キラは驚きを見せなかった。


「照準を合わせろ」

冷淡に命じる。

「試験に使う。実験室の玩具だ。」


ゆっくりと、暗く歪んだ笑みが彼の顔を覆った。

それは喜びではない。確認だった。


「了解、サー。」


機体の頭部が回転を始めた。金属音が森に反響し、不自然な嘆きのように響き渡る。その音に、何キロも離れた場所の動物たちが恐慌状態で逃げ出した。キャタピラが位置を調整し、車体全体が外科手術のような精度で再調整される。


砲身が動いた。


後部の排出口から黒煙が噴き出す――戦車は呼吸していた。

生き物のように……ではない。存在し続けるために、破壊を必要とする何かとして。


空では、異星船がエネルギー砲をチャージしていた。不安定な光が膨れ上がり、周囲の空気を歪めていく。


デストロイヤー内部で、システムが反応した。


主砲身が振動を始める。

濃密な煙が、砲口からゆっくりと漏れ出した。それは、生存者が存在しないことを告げる、無言の警告だった。


そして――両者が放った。


衝突は、凄惨だった。


衝撃波が空を引き裂き、雲を押し潰し、山々を無言の苦悶で震わせた。異星のエネルギーは、不可能な弾丸によって貫かれる――人類と異星の技術が融合したそれは、勝利のためではなく……殲滅のために創られたものだった。


弾丸は敵の攻撃を突き破った。


艦船は直撃を受けた。


衝撃で空中で粉砕され、灼熱の残骸が金属と炎の雨となって降り注ぐ。数秒後、それは墜落した――自分を殺したものを理解する前に、すでに死んでいた。


キャビンの中で、歓声が上がった。


勝利。

安堵。

狂気。


兵士たちはパネルを叩き、笑い、終末を直視してなお生き残った者のように騒いだ。


キラは、ただ微笑んだ。


ゆっくりと指揮席――王座に腰を下ろし、画面に映る冷たい数値を見つめる。彼にとって、それは勝利ではなかった。確認だった。


「前進を続けろ。」


声は止み、兵士たちはそれぞれの持ち場へ戻る。今度は、完全な沈黙の中で。

恐怖ではない……自分たちが制御している――あるいは制御していると信じている“モノ”への敬意ゆえに。


戦車は体勢を整えた。


そして、進んだ。


その先には、混沌と煙と絶望に包まれた日本の都市が広がっていた。デストロイヤーは咆哮する。深く、途切れぬ音――慈悲の時代が終わったことを告げる、機械の獅子の雄叫びだった。


そして、その進路において、

何一つ――本当に何一つ――無傷で残るものはなかった。


――次章へ続く。

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