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第15章 ― 神の後の静寂

機械が前進するにつれ、空が崩れ始めた。


女王の意思を失った異星艦隊は、制御も、方向も、目的も失った。ひとつ、またひとつと、金属の死骸のように海へと墜ち、静かに沈黙していく。敵は撤退したのではない――ただ、存在をやめただけだった。


デストロイヤーは、煙と蒸気、残留熱に包まれた日本の領土へと到達した。その歩みに合わせ、地面はいまだ震えていた。瓦礫と残骸の間から、人々が現れ、泣き、叫び、歓喜した。戦争は終わった。


少なくとも……そう見えた。


コアの内部で、キラは低く、ほとんど敬意を払うように告げた。


「――システムを停止しろ」


針が一斉に引き抜かれた。


痛みが、容赦なく襲った。


キラは唸り、身体から力が抜け、膝をついた。鋼が肉に触れていた場所で血が脈打つ。立ち上がる前に、声が再び響いた。今度は、より明瞭に、より自覚的に。


「……では……すべてを破壊した今……私は解放されたい」


キラは笑った。短く。制御された笑いだった。


「ああ。解放してやる」


一瞬の沈黙。


「……では、なぜ笑っている?」


身体がまだ灼けるように痛む中、キラは前に進み、側面の制御装置を掴んだ。


「解放してやるさ」冷たく言った。「――この世界からは、な」


声が激怒で弾けた。


「待て――お前……AAAAAH! 裏切り者!」


コアが赤く再点灯する。


警報が起動しようとしたが、キラの方が早かった。指が最後のコマンドを押し込む。


コアは停止した。


爆発はなかった。

叫びもなかった。


意識は、封じ込められた。


キラは深く息を吸い、背筋を伸ばし、歩き出した。


手動で扉を開く。


その向こうでは、兵士たちが意識を失ったまま倒れていた。極限を超えて消耗しきった身体。彼は一瞬だけそれを見つめ……視線を逸らした。


いくつかの操作で、デストロイヤーは再構成され、戦車形態へと戻る。医療ハッチが開き、カプセルが解除される。医師たちは負傷者を解放した――生きており、安定しているが、永遠に刻まれた傷と共に。


キラは機体から降りた。


数人の医師が操縦席の兵士を救出するために乗り込む。そのうちの一人が近づいた。


「閣下?」


「戦車を基地へ戻せ」キラは言った。「コアを取り外し、別のものに交換しろ」


医師はためらった。


「……それで……どうやって、これを制御するのですか?」


キラは振り返らずに答えた。


「車と同じだ。ただし、ボタンが多くて……責任も重い」


医師は頷き、離れていった。


キラは微笑んだ。


ゆっくりと階段を降りる。


人々が近づいてくる。


埃まみれの少年が、声を上げた。


「ありがとう、おじさん……僕たちを助けてくれて」


「ありがとう……」と、涙を流す女性。


「どういたしまして」キラは答えた。


帽子を直し、つばを引き下げて顔を隠す。それでも、笑みは消えなかった。


内側で。


――本当に、あれを解放すると思ったのか。

生きた機械は有用だ。世界は決して安全にはならない……だから、俺は備えておく必要がある。


人類は平和を取り戻した。


今は、まだ。


はるか遠く、別の銀河で、巨大な宇宙船が虚空に浮かんでいた。純粋な力だけで一万メートル、あらゆる戦争の終焉として武装された存在。


玉座の前で、異星人がひれ伏す。


「ズィジジズィズズィズィユ」

(翻訳:女王陛下、あの惑星へ送った母艦は破壊されました。どうなさいますか?)


女王は立ち上がった。


人型ではない。理解もできない。その存在だけで、周囲の空間が歪む。


「ズィズズィヨイヨソソスォリリ」

(翻訳:あの世界で何かを感じた。存在してはならないエネルギーだ。我らの一人……まだ生きている)


異星人は無言で下がった。


女王は再び玉座に座る。


宇宙は、まだ戦争を終えてはいなかった。


そして人類は――

一度も、本当の意味で平和だったことなどない。


巨大な宇宙船は、ゆっくりと人類の銀河へと進路を変えた。

それが、近いうちであるかもしれなかった。

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