一夜 目覚め
現実を見ましょう。
秋風を含んだ少し湿っぽい風に思いを馳せる。
ふと、思う思い出す彼女だあんなに暗かった私の世界をたった一人で照らした女性。
淡い思い出の中、未だにひっそりと燃えていた恋心をしまう。
「愛してる」そんな表面的な言葉に価値は無いのだと
自身の気持ちに区切りをつけた。
タオル一枚で待っている女、一夜だけの関係、ひとつになるからだ。嫌気がさす
「私のことどう思ってるの?」という言葉におぼつきを覚えながら囁いた。
「愛しているよ。」
ただ一心に愛を注ぐ、そこには存在するのだろうが僕には到底見えない。誰も…僕を満たせない。
愛なんて、愛なんて、愛なんて、愛なんて…嫌いだ。
吸い終えた煙草を窓から放り投げ、女の方をむく、目と目が合う瞬間には女からの愛があるのだろうが到底理解できない、感じられない。
「始めようか」と2回目の鐘を鳴らし、甘い雰囲気に包まれたこの部屋がとても嫌いだ。
甘い香水が混じり合う、ひとつになった身体を現しているのだろうか、はたまた香りが1つに2つになり結局は混じり合わない愛を現しているのか分からない、分かりたくもないのだ。
逃げ場の無いところに更に彼女が追い討ちをかけるように、不安と一縷の期待を孕んだ瞳混ざらない香り、僕が何を言っても信じるとでも言うように、ただ静かに佇んでいた。芝居だ、芝居にしか感じない。
ある偉人曰く、愛とはふたつの身体に宿るひとつの魂である。と云う言葉がある。これは両方に「愛」と云う形ある魂が宿っている事を前提としている気がする。いったい、僕は何者なのだろうと疑問を抱きながら吸い終えた煙草を揉み消し、服を脱いだ。
作りたくなっちった♡




