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朝に帰る魔女




(短歌十五首)



なにひとつ

楽しいことがない顔の

真似したいほど輝くぜ日々




寂しさを

忘れてしまった図書館で

本さえあれば血はつながっていた




あさはやく

蒼空にいるうすい月

消えてゆけないロマンスの色




ただ好きな

ひとに気持ちのままにした

この手にあまるスキャンダルキス




おそらくは

夢みることが嫌いです

生きゆくことは大大大好き




それが嘘

と云うからまず夜の

ガードレールに一発蹴り入れ





顔あげな

闘う明日をちゃんとみな

負けない意志が美意識だよな




勝たなくて

いい日々もあるやさしくも

ない日々もある令和浪漫




土佐へゆき

太平洋の岸壁で

鯨を釣るとか破茶滅茶女神




観覧車

涼しい風が吹く夕べ

大阪平野をみおろすパノラマ




教室で

しゃべれなくてもべつに良い

しずかな夜はやって来るから




希むなら

「たいらひとし」の昭和なら

すべてがうまくいきそうだったか




嫌だから

嫌と云われてそれが嫌

だと想うとき神さま助けて




あのねのね

昔大好きだったんだ

赤いマッチの燐の香を嗅ぎ




影の身で

街白むなか宙を飛ぶ

箒に腰掛け朝帰りの魔女









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