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        7  愛の結晶

 冒険者ギルドで報奨を貰った。王城でも報奨が出るのでいってくるように言われる。

        7 愛の結晶



 マリエールは愛の結晶について説明を受けた。ようするにマウスツウマウスだ。愛情があるなら成功するというが私はマイクのことを愛しているのだろうか。確かに感謝とか仲間意識はある。でもそれって愛情? しかし、今打開するにはそれしかないようだ。マイクの鼻をつまみ口を開かせ息を吹き込む。別にマイクの呼吸や脈止まっているわけでもないのでこの行為の意味は不明だ。多分激しく叩き付けられた事でショック状態なのは確かだし。傷は無数にある。骨だって何箇所か折れていると思う。正直適切な治療が出来ない現状では死を待つのみだ。彼の死を待つことも自分が死ぬことから気を逸らすためにも、一縷の希望をこの行為にゆだねるしかない。

 時計もないので時間経過はわかないが十分ほどして身体からごそりと何かが奪われ逆に何かが入って来た。

「マリエール」

マイクが私を呼ぶ声だ。不覚な事にほうを涙がつたたった。

「マイク良かった。」

回収に回っていく仲間も戻った。帰還だ。マイクの体調が不安だが大丈夫らしい。その日は宿でぐっすり寝て、冒険者ギルドには翌日行くことにした。

 翌日冒険者ギルドに出掛ける。提出した証拠品などは全て返された、ギルドの報奨金が渡された。結構な額だ。またSランク冒険者に任じられた。またドラゴンスレイヤーの称号とメダルが渡された。

「ギルドとしてはそれだけだが、国から報奨がある明日にでも行ってきてくれ。」

 マイクと明日王城と行くことにした。翌日王城に向うと途中でマイクがごねた。

「私は王城にはいけない。私は草原で狩りでもしているよ。」

マリエールは2人の仲間を見た。2人共に仕方ないと言う表情だ。

 我々は二手に別れ、マリエールは女性の仲間が一緒に来てくれた。

「マイクも一緒に来てくれたらいいのに。私だって王城行きたくないわよ。でもドラゴン討伐の報奨くれるなら貰わないと変でしょ。」

ほとんど喋らない彼女が今日に限って良く喋べってくれた。

「私もそう思いますがマイクにとっては王城はとても行きづらいところ何です。ようなくマリエールと愛の結晶で健康になれたのにぶち壊す人がいるかも知れない王城へはマイクはいけません。」

とても不穏なものを感じたが私が行くのは大丈夫何だろうか。

「マリエールは問題ないと思いますよ。愛の結晶はもう誰にも与えられないし王城で会いたくない人でもいるのですか。」

敢えて言えば父だがすでに違う道を歩いている。今更帰って来いとは言わないだろう。

「ねい、愛の結晶て何なの。素敵な響きだけど。」

女性の仲間が怪しく笑う。

「簡単に言えば、思い思われるもの同士で起こす奇跡です。マイクの思いはマリエールに向けられていたので問題ありませんがマリエールの気持ちが判らないのでドラゴン討伐を決行するのはマイクにとっては危険な賭けでした。幸いマリエールがマイクのことを難からず思ってくれていてくれて助かったですけどね。」

マリエールは怒った。

「始めからあんな危険なこと起こると判っていたのあれでマイクが死んだら私も死んだわ。」

女性の仲間は少し慌てた。王城の近くまで来てマリエールが泣き出したからだ。

「お分かりでしょう。マイクはマリエールの危険には命を返り見ず飛び込むことを、あの時のことを思い出してください。あれは偶発的な出来事ですよ。あなたがドラゴンの正面に転移しなければマイクはあんな危険な賭けはしませんでした。」

その通りだ。全てマリエールが原因だ。泣いている場合でない。

「判ったわ。原因は私だもね。だから私どうしたらいいのか判らない。もうマイクをあんな危険な目に合わしたくないし、冒険者は止められないし。」

女性の仲間は言葉を選んで話した。

「多分大丈夫だと思います。愛の結晶であんなもマイクも強くなっています。マイクは今まで通りにはあなたを守らない筈です。マイクはあんなが仲間で居てくれることが望みですから。」

マリエールは大きく頷いた。

 愛の結晶の話しを聞いた。非常に危険なドラゴン討伐だったと聞いてマリエールは怒り出す。

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