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Sweet Thick Happy  作者: 山吹凪咲
6/9

第6話『やっぱり?』

「殲滅とスローライフ、どっちがいい?」

「珍しーなー」

「そりゃースローライフって誰でも言うでしょー」

「そうなったらいいね」

「やだなー」

 何言ってるの?

 それは私の言葉だよ。

 家中がうさぎのぬいぐるみだらけ何だけど。

 さらに、うさぎのグッズだらけ。

 家具から什器などなど。

 好きにしてとか、勝手にしてって言ったけど、限度ってものがあるでしょ。

「思うがままって難しいんだよね」

「誤魔化すしかないんじゃなーい?」

「面倒だなあ」

「あー! 倉庫に移したなー!」

「今した」

「いけずー」

 そんな家は厭だね。

「で、そろそろいい?」

「んー?」

「何で朝から背中合わせで私たち一緒に風呂入ってるの」

「確かめたいのー」

 かれこれ15分は入ってるんだけど。

 何がしたいの。

「でもさー分かってるけど悲しいなーって」

「今一度説明する」

「うん」

「そもそもこの世界に来る前の改造で、機能扱いになってるの」

「オンとオフかー」

「だからこの身体を人間にしないと無駄」

「枯れてるなー」

 それで自滅した奴ら沢山居たなあ。

 命令で処理しに行ったらすでに処理されてて、調べたらアホらしかった。

「あ、でも相応以上にあったよ、昔」

「昔っていつよー」

「連行されて改造される前」

「あー」

「その頃は本当に人間を謳歌していたなあ」

「これからすればいいじゃーん」

「うーん」

「乗り気じゃなさそうねー」

 当たり前でしょ。

「天依が居るなら別だけど」

「居るよー」

「早く言えよ!」

「し、死んじゃう……ぎぶ」

「あ、つい。…………わざとだけど」

 そう、わざと絞めて沈めた。

「けほっ……ねー今言った! 絶対言った!」

 意外と元気。

「さあ?」

「ぐぬぬ……」

「はいはいごめんねー」



「お久しぶりです」

「どれくらいだろね」

「個人ではなく、国として来ました」

「近い内に全ての国が来ます」

「で?」

「もしもの時はいいですか?」

「はて、何のことやら」

「……」

「して、こちらの方は?」

「残念な人――人でいいのかな?」

「今は人だよー」

「名前どうする?」

「保留でー」

「だってさ」

「分かりました。では失礼します」

 大変だねえ。

「無理かもね」

「やっぱりー?」

「ま、近い内に分かるよ」

「分かりたくないなー」

「この世界から追い出そうか?」

「いーやーだー」

「告白?」

「違うわよ! どんなルート進んでも居たいだけー」

「知ってる」



 まさか、だよね。

 こんなルートもあるんだなあって思ったね。

「第8が居ませんが、ここに居る国の判断は――」

「そちらに移住する際、自国、他国に二度と住めない」

「移住後、原則領地には入れません。入った際は覚悟してください」

「状況によってはやり取りを要求します」

「以上です。質問などありますか?」

「一方的だね」

「察してください」

「本当にみんなはいいの?」

「そりゃ色々あるに決まってんだろ」

「第3に同意。それで真っ白へ変えてしまったら意味がない」

「第1、2、5、6は?」

 同じと言わんばかりな顔だなあ。

「ま、いいけど。じゃ、終わりでー」



「第4国王の娘、いいのか?」

「私はもう娘ではありませんよ、第3国王」

「ふん、せいぜい気張れよ娘。俺は行く」

「では私も。もう逢うことはないでしょう」

「分かりませんよ? 第3国王」

 第3国王は目もくれず帰りました。

 それに続いて、第1、2、6も無言で帰りました。

「儂の娘もお前と同じになった。分かるな?」

「はい。任せて下さい第5国王」

 そうして2人を残して皆居なくなりました。

「ねー」

「何ですか?」

「呼びにくくない?」

「気のせいです」

「それよりも、あの娘はどこに居るのでしょうか」

「知らなーい」

「まー目的地は一緒だから、逢えるんじゃない?」

「そうだといいですね」

 残念ながら真逆を進んでいます。

 まあ、いつか気付くでしょう。

「ディまで来なくてもよかったのですよ?」

「分かってて聞く?」

「たまには言葉で聞きたいものです」

「大好きだよ」

「はあ……またですか」

「まーいいじゃない」



「思い切ったね、アンジェリキ」

「ええ、ただのアンジェリキです」

「同じくただのディミトラだよ」

「あれってそれもなくなるの?」

「確かにはっきりと言っていませんが、そういうのも含みます」

「面倒だなあ」

「そういうものです」

 あー段々面倒になって来たなあ色々。

「ま、何にせよ長い長い茶番が終わったよ」

「茶番だったのですか」

「ここに来てから今までね」

「ああ、もう2人来ますから」

「誰が?」

「産まれなどは違いますが、私たちと同じ関係の2人です」

「あっそ」

「ねー話終わったー? ねーねー」

 何もかもないなったなあ。

「かまって欲しいのですか?」

「うんーかまってーアンジェリキさーん」

 どっか行っちゃったなあ。

 ま、どうでもいいけど。

「ディミトラはどうするの」

「何も?」

「あっそ」

「あ、そういえばさ」

「ん?」

「まさかディミトラまで来るとは思わなかったなあ」

「あーあれか? 気まぐれかな」

「3人とも痴女だなあ。頭おかしい」

「お互いさまでしょ。というか少しくらい反応して」

「使えって? 厭だね」

「枯れてるや」

「同じこと言われたなあ」

「ん? 思い返すと違和感が……何だろ」

「思うがままだからね。ちょちょっと」

「頭おかしい」

「お互いさま」

 頭おかしいと何するか分からないよね。

「ディミトラ、呼んでるよ」

「行ってらっしゃい」

「行け」

「そっちが」

「アホらし」

「そうだね」

「茶番はこれくらいにしとこっか」

「茶番はひどくない?」

「気のせい気のせい」



「ボク迷った?」

「……」

「何か言って欲しいな」

「ヤーナが頑張るって言ったからです」

「それでですが、逆を進んでますよ」

「ボクやらかした?」

「正直かなり腹が煮えくり返っています」

「えっと……お願いしていいかな?」

「無給で働けと言うのですか?」

「な、何が欲しいのかなーなんて」

「今言いませんよ。着いてから問答無用で払って頂きます」

「はい……」

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