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Sweet Thick Happy  作者: 山吹凪咲
5/9

第5話『ついていけない』

「整備しませんか?」

「無意味」

「整備しなさい」

「死にたい?」

「これから先、絶対孤独にはならないでしょう」

「で?」

「様々な理由により必要になるのです」

「そんなものかなあ」

「まあ、事実上建国したようなものですから、何かしらしておいた方がいいかと思います」

「都度処理すればよくない?」

「それで大きな組織が1つ壊滅したのですが」

「あれ壊滅したんだ。どうでもよくて見てなかった」

「まあ、殲滅が望みならいいですが」

「分からないかなあ」

「少なくともあの2人は望んでないでしょう」

「おかしくなった?」

「元々です」

「一緒だね」

「しませんか」

「前々から思ってたけどさ、いらなかったんじゃないの?」

「気が変わった、ということです」

「ま、どうとでもなるから整備しとくよ」

「では、終わったころに来ますね」

「はいはい」

 ランダムで場所を選んだのはいいけど、荒野なんだよなあ。

 ま、どうとでもなるけど。

 とりあえずやってみよっと。



「あの……家以外何が変わったのですか?」

「私自身が目的で達成したものしか住まわせる気ないから」

「それと、誰も入れないから。基本的には」

「はあ……そうですか」

「あと、この家を中心に周囲10㎞は何も入れない、入らないようにしてる」

「10!? もう、何が何だかです……」

「理解してくれとか何とか言う気はないよ」

「分かっています」

「で、現状誰が入れるのですか」

「3人だけ」

「ですよね。……3人?」

「かみさまもだよ。じゃなきゃ何でここに居られるのさ」

「てっきり神という存在なので、通用しないと思っていました」

 お、その顔は気付いた感じかな?

 歪んで行くなあ。

「神って何でしょうか?」

「押し付けて来た奴に聞けば」

「っ! ………………も……ない……」

「で? だから?」

「もう居場所ないつってんの!」

「知ってる」

「は?」

「かみさまが部屋に連行してだらだら話してた時から知ってる」

「いや、あの時はまだなかったでしょ!」

「ほら、崩れてるよー」

「っ!」

「歩き回ってたでしょ、私」

「それが?」

「その時にあったの。神たちの規則というかそんな本が」

「で、あーしーらねーって思ってた」

「言ってくださいよ!」

「無関係だもの。意味が分からない」

「はあ……」

「お互い様でしょ」

 ま、奴らに比べたら甘いね。

 よかったね、色々と。

「居たいだけ居ればいいさ」

「欲がないのですね」

「いや、あるでしょ。生きてるし、色々してるし」

「はあ、そうですか」

「さ、散った散った」

「あの……何かすることは……」

「ない。そしていらない。散れ」

「……」

「抜けてそうだから言うね。数日で非力になるから」

「え? どういう――あ!」

「分かったら散った散った」

 まあ、どうとでもなるけどね。

 だけど何か、うん。

 だからとりあえず放置。

 望むならアリかも?



「で?」

「相変わらずですね」

「やはり何かします、させて下さい」

「一緒に住んで堕落してたらいいじゃない」

「……」

「ま、どうとでもなるからね。だから来たんでしょ」

「久しぶりですがやりたいです」

「あってよかったね」

「そういえば……よくある反応をしないのですね」

「おかしくなった?」

「いや、おかしいのはそちらでしょう」

「私に限らず、女性が居るのに何も反応しないじゃないですか」

「その機能っているかな?」

「自分で考えて下さい」

「じゃあ今はいらないね」

「っと、そうそう。分かってると思うけど」

「もちろんです」

「というか楽にしない?」

「いーよ。まあ、威厳出るかなあ思ってたけどなー」

「少しもなかった」

「やっぱりー?」

 それで威厳が出るなら苦労しないと思うけどね。

「ところでー」

「何さ」

「充実してなーい?」

「その方がいいでしょ」

「やー懐かしいなーって」

「ま、好きにするといいよ」

 さてさて、最初は何かなあ。



「やばいねーこれ」

「そう?」

「寝食やら色々忘れてやっちゃいそー」

「好きにして」

「で?」

「大好き! だから最初にうさぎのぬいぐるみ作るって決めてたんだー」

「にしても、アレだねえ」

「だってそっちの恐怖とかよりもー死の方だもーん」

「飛んじゃうよね」

「ねーお互い環境が環境だったもんねー」

「好きにして」

 意外とって感じだったから、追加で色々した。

「ねーずっと気になってたんだけどー」

「ああ、これね」

「そー左小指にあるからさー意味ありげにー」

「最初はシンプルだったけど、最終的にこのデザインになったのよね」

「ま、それだけ」

「そっかー」

「あ、この世界で誰かとくっつくーってなったら増えるねー」

「増えるって、結婚指輪だったら指が埋まるほどつけるの?」

「流石に頭おかしかったねー」

「というかつけないよ」

「そなのー?」

「当たり前でしょ」

「ずっと思ってたけどさー」

「朝から何の話をしてるんだろねー」

「お互い頭飛んでるしおかしいから分からないね」

 今日も意味不明で頭のおかしい1日だったなあ。

 ま、いっか。

 ……。

 ………………。

「優しく、してね……?」

「おえ……」

 反吐が出る。



「もしかして……あれですかね」

「だろうな」

「しかし問題が」

「何だ」

「進めません」

「そうか。帰ろう」

「ええ!? そんなあっさり!?」

「ほら、きりきり歩いた歩いた」

「流石にもう少し――って待ってくださいな!」

 2人はサクッと帰りました。

 飛べるのは便利ですね。

 にしても、誰だったのでしょうか。

 ああもちろん知っていますよ。

 ですが、あえて言わないのも面白いでしょう?

「どっちだと思いますか?」

「知らぬ」

「いや、少しは考えましょうよ」

「考えようがないだろう」

「そうは思わないのですが……」



「ボク行くからね!」

「は? 何を言って――って待て!」

「あー行ってしまったな……奔放娘め」

「行きましょうか?」

「頼む」

「はあ……何が何だか……」



「待ってて……今行くからね、菫」

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