第3話『とりあえず』
という訳で、自己紹介からの長い、長い話に説明をしたのよ。
いやー何とも言えない顔になっていったね。
色々なものが綯い交ぜになったのかな。
そんなことより。
今日のごはんどうしようかで悩んでいたから、勝手に出した。
何せそっちの料理なんて知らない――いや、知っているけど知らないからね。
とりあえず奴らが比較的食べてたものを出した。
「何を言っていいのか分かりません……」
「確かに。とりあえず食べよ、アン」
美味しいだの、何これやら色々言ってるけど、面白いね。
にしても、綺麗に食べるなあ。
まあ、ちなみにだけど、色々言われて同じもの食べているけど、よく分からない。
えーちなみに、あの人はぽかーんとしていますが、よくある立派なお店かまたは料理人にお願いすると――
1食10、5万は掛かると思います。
この世界ではどうなのでしょうか。
「で、明日説明だったけど、繰り上げて今言うから」
「サクッとあなたの父のところに行って終わり」
「え?」
「それだけ、ですか?」
「うん。そもそもね、ここに居たって出来るんだよねー」
「……」
何度目やら、この某顔文字のような顔。
「ごはんの前に長々とお話したよ?」
「まさに思うがまま、ですか……」
「ま、そんな感じだから」
「それと、最期までとは言ったけど、それはあくまで支援などだから」
「?」
「よくある、仲間だの、奴隷だ恋人だから何やらで、一緒に行くとか居るはしないってこと」
「では、今回のことが終わったらどうなされるのですか?」
「帰る。勝手にして」
「……」
お、今度は違う顔で面白いなあ。
「ま、支援などはするよ。それと、絶縁って訳じゃないから」
「本当にありがとうごさいます」
「いらない。そんなものいらない」
「……」
「ほら、支度して休みなよ」
2人は部屋出て行ってすぐ、風呂に入ったみたいだけど。
わいわい、がやがやと楽しくだねえ。
みんなこうなの?
ま、いっか。
「本当にさー解決したらどうするのー」
「解決したなら、まだまだずっと続くのでしょうから」
「頭を下げ、全てを話して勉強などを励もうと思います」
「そっかー」
「ディはどうするのですか」
「もちろん一緒だよー」
「ま、明日次第でしょ」
「そうですね」
「……」
「……」
「ところで……名前、気になるねー」
「そういえばそうですね」
「あ、でも……何だっけ……そう、番号があるって言っていたっけ」
「いくつ何でしょうか」
「聞いてみればー」
「もちろん、図々しく、しつこくね」
「泣いていいですか」
「はいはい」
「いいです、拗ねます」
「あーはいはい」
「つーん」
「うんうん、そうだねー」
彼女たちは顔を合わせ笑った。
「ねえ」
「はい、何でしょう」
「何で何度も来るの」
「まあまあ、いいじゃないですか」
「その頭かち割るぞ」
「やーん怒らないでー」
「おえ……」
「その反応は傷付くのですが」
「はあ……アホらし」
あーあ、何だかなあ。
っていつの間にか居ないし。
「おいでー名前知りたいんでしょ」
「あの……まだ扉を叩いていませんし、何も言ってないのですが」
「あーいいからいいから」
「番号は0。そして“れい”って呼ばれていたかなあ」
「まあ、あの子は別の名前だったけど」
「あの子、とは」
「2人と同じようなもの」
「と、言いますと」
「まあ、いつか、話すかも?」
「そうですか……その、本当に男性ですか?」
「うんとしか言えないなあ」
「ですよね」
「さ、休んだ休んだ」
「はい、おやすみなさい」
この見た目、身体で凶悪なモノ……ふふ(その後は覚えてない、知らん)、とか奴らは言っていたなあ。
アホらし。
という訳で、翌日。
「じゃ、ぱぱっと終わらそうか」
そう言って大袈裟に手を叩く。
すると国王の目の前にあっという間に移動。
「だ、誰だ!」
うるさいので黙ってもらって、また、大袈裟に手を叩く。
すると、あら不思議。
問題が解決しているという。
「終わった、のですか?」
「うん。じゃあ帰る」
置いて帰った。
ま、勝手にするといいさ。
「で、どういうことだ、アンジェリキ」
「長くなると思うから、お茶しながら話したらー」
「そうですね。では、お願いします」
彼女はゆっくりと話しました。
思い出しながら、そして、同時に整理をしながらです。
「夢だ、と言われても仕方ないな。だが、現実」
「本当に元気になられてよかったです、お父様」
そして彼女たちは色々昔話をしました。
落ち着いたころ、彼女は話し始めました。
もちろん、怒りました。
娘に対して、ではなく。
「ふう、後のことも全て任せろ」
「本当にありがとうございます」
良好で何よりですね。
「何もしなくていい、ゆっくり休んでくれと言われましたね」
「だねー。びっくり」
「いつまでも甘いですね」
「変わってなかったねー」
彼女の父はエルフ国の国王です。
謎の病気――病気と言っていいのでしょうか……それにより、弱体化していました。
ですが、今すぐに死ぬほどではありませんでした。
その後と裏側は説明を省きますが、とにかく問題は解決しました。
本当によかったですね。
「自由を得た訳ですし、行こうかと思うのですが」
「好きに選んでー。どこまでも一緒だから」
それを選ぶのはいいのですが、どうやって行くのでしょうか。
大丈夫なのでしょうか。
いえ、のんきに仲良くすやすやと寝られ、そして、その寝顔を見ると不安ですね。
「終わりましたか?」
「うん」
「逢いたいですか?」
「誰に?」
「言わなくても分かるでしょう――いえ、いずれ分かるでしょう」
「は? って居ない」
何だったんだろね。
戻った瞬間に来て、それだけ言って帰って行った。
うーん、分からない。
ま、いっか。
とりあえず、終わった終わった。




