君がそこにいるだけで 【眼鏡娘とコンタクト企画】
本作は、『眼鏡娘とコンタクト企画』参加作品です。
パパから買ってもらった紅い眼鏡
本を読むにも勉強するにも
とっても大事に使っていたのに
落として、壊して使えない……
涙目で慣れないコンタクトつけて
翌朝、登校する私
教室のドアの前で、深呼吸して
でも、ただ佇んでいた私に
優しく声をかけてくれたのは……
コンタクトを落とした君だった
そんな君は典型的な眼鏡男子
その太いフレームの黒縁眼鏡は
君を一層、知的に感じさせて
でも、本当は
ずっとずっと前から知っていたよ
君が静かに読書する姿も
仲間と一緒にいる笑顔も
素顔が抜群に格好いいのも
君の全てを何もかも
あの壊れた紅い眼鏡越しに
ずっとずっと見ていたから
ああ、私はやっぱり君が好き
君が眼鏡でもコンタクトでも
君が私と、同じ空間
同じ時代に存在するからそして
ただ、君がそこにいるだけで……
テーマと厳しい条件をクリアする為に詩、散文詩というより説明調になり、いまひとつの出来ですが、お読みいただきどうもありがとうございました!