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神からの依頼 2

なるほど。それだったら私にも出来るかもしれない。取り敢えず説明を聞いておくことにする。


「まず儂はお主たちが言うところの神である。神は世界を作り管理する仕事をしていると言ったほうが良いか。しかし管理しきれないイレギュラーが出てくる。それを他の世界で運悪く死んでしまった者の中から神に選ばれた魂に解決してもらっている」


「しかしそれならばその世界の者にやらせればいいのでは?」


気になった事は聞いておく。プロならばやはりしっかりと台本や設定、さらには監督が撮りたい物

を確認しておくべきである。


「その世界でどうにか出来ないからイレギュラーなのだ。その世界の住人にはどうしようもない現状を異世界人の新たな発想などで解決してもらうのだ。」


なるほど物語のテコ入れする際に、今までずっと問題解決を苦労していた既存キャラが急に楽々と問題を解決しだしたらあからさますぎる。そこで新キャラを登場させるわけか。


「話は分かりました。では私が盛り上げて見せましょう!」


「そうかそれは助かった。実は私は異世界転生をさせるのが分からないのでな。君のような有能な魂に頼めて嬉しい。」


始めてのテコ入れか、なかなかにこの神は有能な監督なのかもしれない。


「ではお主には神の奇跡を授けよう。いわゆるチートスキルというものだ。」


確かに主人公になるなら一芸は必要であろう。


「では、行ってきます。異世界を盛り上げる事を誓います」


意識がまた暗転する。与えられた役目はしっかりと果たすとしよう。



…彼は知らない。神が言った盛り上げるという意味が、単に衰退した世界を救ってほしいという意味である事。


…神は知らない。自分がたまたま見て感動した彼のヒーローとしての活躍は日曜日の朝に放送されている、仮面ラ○ダーという作られた物語でしかない事を





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