俺の幼馴染みが、地球の救世主様だった…
俺の悩みを聞いて欲しい。
俺には幼馴染みがいる。弱くてナヨナヨしてるけど、優しい、大切な幼馴染みだ。
だが、最近その幼馴染みが変なのだ。何処が変なのかというと……
「わわ!駄目だよ、学校にまでついてきちゃ…昨日も言ったじゃないか。……しょうがないなぁ、大人しくしてるんだよ?」
……。また独り言を言ってる。幼馴染みよ、お前は誰に話をしているのだ?そう、最近幼馴染みの独り言が目立つのだ。ストレスが溜まっているのか、厨二病に犯されているのか…心配で夜も眠れない。だから、他クラスである幼馴染みの教室をそっと覗いてみたのだが案の定、独り言を言っていた。
幼馴染みはそんな友達が多いわけじゃない。むしろ、少ないだろう。今まで俺とずっと一緒だったから。そういえば最近話してないな。……そうだ、たまには面と向かって話をしてみるか!幼馴染みに悩みがあるなら解決してやりたいしな。昼休みにでももう一度ここに来るか…
昼休みになって、幼馴染みに「弁当一緒に食おうぜ」と言おうとしたら、既に教室にはいなかった。何か嫌な予感がして、探してみると…
幼馴染みは体育館裏で何か棒を振っていた。まるで剣道するかの様に…
「ハァ、ハァ…ねぇ、ぺぺ。僕もう疲れたよ。そろそろお昼休みも終わっちゃうし……………そんなぁ〜……うん。そうだね、もう少し頑張ってみる。」
幼馴染みよ、お前は一体どうしたんだ…ぺぺ?脳内の友人か?何故、棒を振っているのだ?強くなりたいのか…何の為に?まさか、虐められてる?
こうして、俺の昼休みは終わった。
その後、俺は全く授業に集中出来なかった。結局、昼休みに弁当を食べることは無かった。…いや、どうせ幼馴染みへの心配が胃痛となって表れてきてる。とても食べれる感じがしない…
…う…腹痛い。保健室、行ってこよ……
俺は授業中だが、保健室に行くことにした。俺の教室は、運悪く保健室とは離れているから普段は面倒くさくて使わないのだが、この際しょうがない。寝れば少しは胃痛も治るかもしれない。
保健室に近ずいて行く程違和感を感じた。何だ………、やけに静かだ。そっと、近くにある教室を扉から覗いて見る。
「なっ!?」
どういうことだ?教室にいる人間が全員寝てる!?生徒だけじゃ無い、先生まで…
また、今授業を行っているにも関わらずかなりの大声を出してしまったが誰も俺を咎めない。気になって、他の教室も見てみたが、やはり全員寝ていた。
起きているのは俺だけか…?
不安になって、あちこちの教室を調べて走っていると…ドオォォォオンッ!と校庭から大きな音がした。
廊下の窓からそっと外を覗いてみると…
グラマーだが露出狂の様な格好をしているお姉さんがいた。
イヤァァァァァァア!お巡りさん!ここに露出狂がいます。神聖な学び舎で、あってはならないことです!すぐに捕まえて下さい!
「少年…いや、地球の救世主と言ったか…。我々の仲間にはならないか?一緒に地球を滅ぼそうぞ。」
お姉さんがなんか勧誘始めてる。てか、え。何?今ここに地球の救世主様なんていらっしゃるの!?
誰だろ…?なんて場にそぐわない好奇心からじーとお姉さんの視線の先を見てみると…
エェェェェェェエエエ!?
なんと、俺の幼馴染みがいた!お前が地球の救世主様だったの!?
「僕はお前らの仲間になんてならない!僕は絶対に……地球を、…ショーちゃんを救ってみせる!」
いや、そこは俺より地球を救う方を重点的に言おうぜ!?
あ、俺の名前は桜橋正一。渾名はショーちゃんです。……じゃなくて!露出狂のお姉さんに俺の名前を言うんじゃねぇ!
「ふん…ならばまず、そのショーちゃんとやらを殺すか……」
あーーーー…俺死亡決定!?
「ふざけるな!ショーちゃんは僕の大切な友達だ。お前なんかに殺させない!…いくよ、ぺぺ!」
そう言うと共に幼馴染みが大きな剣を持っていた。…嬉しいこと言ってくれた後に言うのもなんだが……幼馴染みよ、それは銃刀法違反だ…何故手慣れた様に剣を振り回してるんだ?……あぁ、昼休みはそれを振り回す練習をしてたのか…
……俺はもはや叫び過ぎて喉が痛かった。あぁ、いつから俺の幼馴染みがこうなってしまってたのだろう?
暫く呆然としていたら
「くそがぁ!…この私がこんなガキにやられるなんて……覚えてろ。この借りは必ず返す。」
どうやら決着がついた様だ。
…………お姉さんが去ったと同時に教室が賑やかになった。成る程、お姉さんが学校中の人を眠らせていたのか。…どうせなら、俺のこともきちんと眠らせて欲しかった。
保健室へ行くと言った手前、一応保健室へと行ったらそこには幼馴染みがいた。
「どうした?傷だらけじゃねーか。」
「あ、ショーちゃん!へへ、転んじゃって…」
……お前が隠したいというならば、俺は何も言わないでおこう。お姉さんを露出狂として通報したらこいつまで銃刀法違反で捕まっちまうからな。
「……なぁ、今度一緒に弁当食おうぜ。」
「…!…うん!」
俺を救ってくれた…なんか地球を救う予定の幼馴染み。なら、友達の俺が相談にのってやるよ。
ぺぺは小動物的な姿の生命体です。救世主以外には見えないので、救世主が独り言を言ってる様に見える。
大剣はぺぺの変身した形です。




