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彼と彼女たち  作者:
プロローグ
3/37

入試 2

 閑話休題。

 ここで、俺について自己紹介したいと思う。


 まず俺の名は、柏晶〔かしわあきら〕という。

 苗字が一文字なので、名前も一文字にしたい。という意味のわからん両親の拘りでこの名が付いた。


 家族構成としては、両親…現在共に海外出張中と、姉がふたり、妹一人と女に囲まれ窮屈な立場であるが、俺にとってはこの上ない幸せに満ち溢れている。


 では、姉と妹をそれぞれ紹介しよう。


 長女

 柏愛〔かしわめぐみ〕

 俺より歳は2つ離れている。我が家一のしっかり者だが、俺を溺愛しすぎなブラコン姉ちゃん。

 頭脳明晰、容姿端麗、まぁ完璧人間。


 次女

 柏栞〔かしわしおり〕

 俺の1個上の姉ちゃん。凄い意地っ張り。所謂ツンデレのツン多め。俺に対しはデレ多め?

 長身でモデル体型。胸がないのが悩みで、内心唯に嫉妬しているみたい。


 三女

 柏唯〔かしわゆい〕

 我が家の末っ子で俺より2つ下。小さいときからのお兄ちゃんっ子で、甘え上手。

 背丈はないが胸のサイズは逆にありすぎるくらい。それがコンプレックスのようだ。



 そして、今現在はそれぞれこのようになっている。


 まず、俺……市立中学3年、15歳。


 次に愛姉ちゃん………朝霞学園高校2年、生徒会副会長勤務。17歳。


 そして、栞姉ちゃん………朝霞学園高校1年、16歳。


 最後に、唯………市立中学1年、13歳。



 見て分かるように、上の姉ちゃんはふたりとも朝霞学園高校に進学している。

『姉ちゃん達と同じ高校に行きたい』

 これが俺が朝霞を目指す一番の理由。


 ふたりとも無理しないで別の学校に行けば?と言ってくれたが、俺は断固として譲らなかった。

 姉ちゃんが進学校で俺が普通の高校じゃあ、回りによく思われないかもしれない。それは姉ちゃん達の顔に泥を塗る可能性がある。俺のせいで恥を掻かせたくない、子供心なら俺はそう思っていた。


 そんな俺の熱意が伝わったのか、止めさせようとしていた姉ちゃん達が次第に俺に勉強を教えてくれるようになった。もともとブラコン気味の姉ちゃん達だから尚更なのだろう。


 俺は姉ちゃん達の好意に甘えて家では特別家庭授業を、学校では田中先生による熱血授業を受ける毎日。


 次第に成績が上がり始める。

 落ちこぼれの俺が、遂には学年順位トップ10間近までやって来た。




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